※2024/10/08追記
このページは最近たいへんアクセス数が多いページですが、これは2018年1月現在の記事ですので御留意ください。
皆様、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願い申し上げます。
今後とも、皆様を退屈させないようなブログを書いていきたいと思います。
さて、昨年のこの記事↓
http://blog.goo.ne.jp/kawayukawayu2436/e/47a4011dd56f34a1b3071bd07d1326c4
で明らかにしました通り、エクシーガのスタッドレスタイヤの買い替えをし、その際、ヨコハマタイヤのカタログにも載っていない「謎のスタッドレスタイヤ」、「ヨコハマアイスガードIG52c」についての考察を行いましたが、装着したのが時期的に遅かったため実際に雪道を走ってみてのインプレッションが出来ずにいました。
購入した私としてもこの点がこの一年間、実に歯がゆかったところでもありましたが、今回、念願叶って(?)思う存分このタイヤで雪道を走ってきましたので、今回はそのリポートをしたいと思います。
まず、おさらいとしてこの「IG52c」に関する販売業者作成の能書きを見てみましょう。
別バージョン
前回のこのタイヤについての考察で明らかになった様に、この製品は国内用IG5PLUSやIG30とほぼ同様のナノテクノロジーが投入されており、違いはコンパウンド位だろうという事が分かっています。
このタイヤの仕向地はカナダ・中国とされていますが、北米やヨーロッパに輸出しているかどうかまでは確認出来ませんでした。
同じメーカーのスタッドレスタイヤでも、価格の安いエントリーモデルから値段の張るハイエンドなモノまで、消費者の財布に合わせたラインナップを揃えている訳ですが、国内用のスタッドレスタイヤでは、各メーカーとも特に「氷上性能」が重視される傾向があり、輸出用IG52cと国内向けIGの「コンパウンドの違い」というのは、恐らくこの辺の特性に関する事なのだろう、と推察されます。
ただ、私見を述べさせていただけば、凍った路面ではどんなスタッドレスタイヤを履いていても滑るので、基本的に路面の凍結が予想される場面においてはスピードを出さない、というのが一番の安全策と言えましょう。
従って、少なくとも国産のスタッドレスタイヤに関する限り、私の乗るSUBARUの様に4WDであれば、殆どの降雪地で使い物にならないタイヤというものはまず無いでしょう(耐久性はまた別)。
さて、今シーズンの売れ筋スタッドレスタイヤの相場を見てみましょう。(青線カコミ)
どれこれも結構なお値段です。これは一本あたりの価格です。
私が購入したIG52cは7,800/1本でしたから、かなりのバーゲンだと言えます。
但し、これを販売している業者の「但し書き」によると2015年製しか在庫が無い様で、私のも2015年製です。
この辺は、安いから割り切っています。
これは装着直後の写真です。
装着を頼んだスタンドのアンチャンが回転方向(の指定マーク有)を逆にして取り付けるというアクシデントがありましたので、回転方向を間違えない様にしましょう。
さて、とある豪雪地帯(笑)にて息子が大学生をしており、実家に帰省していたのですが、正月明けから授業があるとの事で、車に乗せて送っていくのを利用して、これ幸いとばかりにIG52cの「実証実験」を行う事になりました。
これは息子のアパート前にマイカーを停めた写真ですが、ご覧の様にアパートに着く頃はかなり雪が降っていて、タイヤのテストには持って来いの路面状況でした。
大雪警報が発令されていたので、ボタ雪がガンガン降っています。
あらためて地元との気象条件の違いに驚きました。
このアパートの近傍に公設市場の駐車場があるのですが、正月休みで休業中である事を良い事に、ここでタイヤの観察やグリップの感覚などを試してみました。
この轍の状態から、このタイヤのいわゆる「シャーベットグルーブ」という大きな切れ込みが雪をしっかり噛んでいる事が伺えます。
タイヤはこの様な状態です。
細かいギザギザの細いスリット、いわゆる「トリプル3Dサイプ」にもしっかり雪が入り込んでいるのが解ります。
これがエッジ効果を発揮し、それプラス「マイクロ吸水バルーン」によりミクロレベルのエッジ効果も発揮するとの事。
この「トリプル3Dサイプ」ですが、あまり柔らかくもないと言えるこのタイヤのこんな細いミゾに雪なんか入るのかね?と思っていましたが、ちゃんと入ってます。
この後の帰り道、圧雪の国道を延々と走りました。
上りもあり下りもありカーブもあり車線変更もありでしたが、滑るという事は全く無く、スタッドレスタイヤとして基本的な性能は優れていると感じました。
特に一番大事な「止まる」という事に関しては、全く不安を感じませんでした。
私自身は一年に一回雪が降るか降らないかの地域に暮らしているのですが、このタイヤはドライでの印象も夏タイヤと大きく変わるところが無く、総合的に考えるとコストパフォーマンスがとても高い製品と言えるでしょう。
ただ、元々SUBARUの車は雪道に強く、低重心かつ、私のエクシーガはVTD-AWD(バリアブル・トルクディストリビューションAWD)という、後輪の駆動力の方が大きいAWDシステムである点を勘案する必要もあります。
上り坂や下り坂の走行、それに伴って行うエンジンブレーキの際、単なるFRやFFでこの様に安定したハンドリングを維持し、滑らないとは断言できません。
が、エクシーガと相性が良く、ブリザックなどの超高価なスタッドレスを購入しなくてもシッカリと「効く」事が確認出来たので、満足しました。
必要な性能が満たされており、ドライでも快適でしかも安価。不満はありません。
しかし何と言っても、凍っていたらどんなタイヤでも滑るでしょう。
どんなに高性能な四駆やスタッドレスにも限界はあります。
ドライバーが自覚を持って安全運転を心掛けるのが交通安全の基本でしょうね。