今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

夫のその後の病状と幸運な巡り会い 

2015-10-30 07:17:15 | 病気

介護暮らしをしていると、その大変さが身に沁みます。

冷え性の私は、寒さには滅法弱いので、秋以降、介護の苦労の荷が一段と重くなりそうですが。

夏同様、病人にとっては、なおさら厳しい冬。

何とかを無事に乗り超えてほしいもの、と祈るような気持ちで今からいます。

 

夫の病状には、癌以外に、放射線の副作用による腸の穿孔があり、その回復はもう望めない状況のようです。

その患部には、菌も巣くっているため、その穿孔部分のみならず、大腸の癌除去の手術もままならなくなってしまいました。

その菌が、体全身に回ると、恐ろしい感染症や敗血症に陥り、あっという間に命を落とす懸念があるからです。

手の施しようがなくなってしまっているのが悲しい現実のようですが・・・・・・・。

半面、治療の効果も十分出ている夫の体です。

 

 

去年の春には、腫瘍マーカーの数値は27でしたが、その年の秋には正常値3に回復しました。

大きく成長していた大腸がんは、縮小し小さく固まったままで、今日に至っています。

数値が高くなった時認められた、肝臓に転移した四個の癌は、その後すべて消滅。、

ところが、何という不運でしょう。

春先に、ペットで全身の検査をしたところ、背骨への転移が発覚しました。

しばらくは、その疑念あり程度でしたので、私は間違いであることをひたすら願いましたが、その希望は断たれ現実に。

 

その後しばらく経ってから、骨の癌による痛み出始め、その痛みが急速に強まっていきました。

そして忍耐が限界に至ってしまったのでしょう。

何事にも冷静に臨んできた旦那さまでしたのに、まるで人格が変わってしまったかのように、感情の抑制が効かなくなりました。

私は対応に戸惑うことばかり。

悲しい現実を凝視することしかできませんでした。

 

最近は、その後受けた放射線治療と医薬用のモルヒネ(オキノームとオキシコンチン)で、痛みも以前に比べると随分緩和されてきているようで、多少ホッとしています。

骨の癌は、命には別条はないので、その点は喜ばしい事ですが、今後ひどくなると、本人はむろん、介護者も、苦労に対する相当な覚悟がいるようです。

緩和ケア病棟へ、いつかは移ることになるのかもしれませんが。

できることなら、元気を取り戻し、穏やかな日々を自宅でいつまでも送ってほしい、とひたすら願っています。

 

 

今は週に三度の看護師の訪問を受け、最近、在宅医による月二回の診療も開始しました。

入退院を繰り返している病院の担当医や看護師さんは、我が家を訪れる医療スタッフさん達とも、密に連絡を取り合いながら治療に臨んでくださっています。

 

最初の頃は、お世話下さる方とはいえ他人が頻繁に我が家に出入りすることに、私は抵抗がありました。

マイペースの暮らしができなくなり、気を遣って疲れてしまうのではないか、と。

そのうえ、全くの偶然かもしれませんが、訪問看護師さんが訪れるようになって以降、夫の体調は、急速に下り坂。

急変の事態にも幾度も見舞われ、そのたびに救急車で病院に搬送されました。

その都度、いろんな疑問が湧き、私は悩みもしました。

 

このように、紆余曲折がいろいろありましたが、今はすっかり私の心は落ち着いています。

介護はますます大変になってきましたけれどね。

訪問看護師さん、ケアマネージャーさんのお人柄が素晴らしい事もあって、今では信頼しきって週に三度のお世話をお任せしています。

約二時間ほどですから、訪問のない日はむろん、訪問日もその前後に同様の手当てを私はしなけれんばなりませんが、人工肛門のパウチ交換をしなくていいのは、やはり助かります。

でもその後、パウチがよく漏れて、私が一番取り付けが上手だった、との自負は相変わらずなんですよ。(笑)

私が取り付けていたころは、めったに漏れませんでしたもの。

 

如何なることにも、多少の不満はつきもの。

今は小さな事には目をつぶって、有難さ一杯の心境でいます。

 

 

 

 一時は命が危ない事態にもなりました。

そのことの詳細は、またいつか綴れるといいのですが。

早く書きませんと、記憶が薄れてしまいそう。

ショックな出来事は、忘れてしまったほうが精神衛生上は好ましいことかもしれません。

頻繁に投稿する身であれば、当然のように書いていた事ですが、今となっては、記録として残すことにはためらいもあります。

簡潔にご報告するなら、白血球と血小板の数値が、抗がん剤の副作用で異常に下がってしまったということです

 

時に、医師と看護師で、夫の治療方針への対応への言動が不一致だったりして、困ることもありました。

看護師さんに、これ以上抗がん剤の治療を続けると危険と言われたり、と。

そんな時、私は割とはっきり自分の意見を述べてきました。

四六時中、夫の様子を見ている私には、夫の体が何を望んでいるか、第六感が働くような気がするからです。

度々の緊急事態を乗り越え、夫の症状が落ち着く度に、先生からも適切な判断でした、とお褒めの言葉を与ったりもしました。

 

 

夫の枕元の絵画です。
大空に飛翔する鳥の姿に、少しでもあやかって欲しいものです。

 

現状の判断は、そばで介護する身の直感は、割と当たったりしますが、今後の見通しとなると、どうでしょうか。

モルヒネが切れ、痛みが襲うと人が変わったようになってしまう旦那さまを見るにつけ、何もしてあげられない自分の不甲斐なさが辛くなるばかりです。

夫の症状の見極めで、今までは、私の第六感は割と冴えてはいましたが、偶然の幸運のようにも。

さほど当てにはならず、今は神様に祈る心境でいます。

 

最近(投稿時)、また旦那さまの症状が思わしくなくなり、私の心が休まるいとまがありません。

実は、数日前(10月27日)も、救急車でまた搬送され、今入院中です。

採決の結果、強度の感染症にかかっているとの在宅医の診断の報告を受けての緊急入院でした。

夫の様子から、そこまでひどい状況とは思えなかった私です。

ですから割と落ち着い対応で臨み、病院に救急車で向かいました。

私の思った通り、誤診だったようです。

けれど食欲が退院後、全くなかったため、今も入院を継続中です。

 

一進一退を繰り返しながら、家族のために頑張ってくれている旦那さまに、心からの感謝を捧げ、

介護に誠心誠意で尽くしたいもの、と思っています。

 

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