師走となり、病院に向かう街並みは至る所、イルミネーションが輝き、すっかりクリスマスムードです。
私の大好きなクリスマスながら、今年は一向に気分が盛り上がらなくて。
我が家のツリーの飾り付けにも、全く手を付けていません。
病魔と闘う夫の世話を夢中でこなす日々です。
今、夫はまた入院中ですが、今回は長期になりそう。
心配が尽きません。
週末を除き(娘たちが同様の時間、父の世話をしてくれています)、病院に日参しています。
昼過ぎから面会時間終了まで、ずっと病室にこもっている私です。
その様な暮らしのため、犠牲を払わざるを得なかったことが、私にはいろいろありました。
その一つは、親しい友人達との交流のひと時を何度も犠牲にしてしまったこと。
小学校と高校の同窓会のお誘いメールが入りましたが、両方ともお断り。
電話で、個人的にも声をかけていただきましたのに、今の私は、出かける心境になかなかなれません。
次女が中学入学以来、父兄として親しくなり、その後ずっと年一回必ず催される友人グループのお食事会も、今年は欠席。
これまでは、ほとんど無欠席で楽しませてもらってきた私です。
麻布十番の、おしゃれなフレンチレストランで催されるとあって、是非行きたいところでしたが。
その時は、夫は在宅療養時でした。
万一の事があり、旦那さまから緊急の電話が入っても、すぐ帰ることができません。
そんな心配をして、しばらくぶりの欠席となりました。
後で、その時の様子を伺ったところ、参加者が減ったとの事。
私と違い数名の方は、ご本人が体調を崩されている様子でした。
そのお話を伺い、自分の年齢の厳しさ侘しさを、改めて思わずにはいられませんでした。
私は、大学時代と高校時代の心からの親友を、すでにふたり失っています。
吸い込まれるような美しい瞳と清らかな心の持ち主だった友たち。
私は敬愛して止みませんでした。
あっちゃんと薫さん。
今もって、失った対価の大きさに、心が寂しさ一色で染まりそうになることがあります
去年の暮にも、今回やむ無く欠席した会のメンバーのお一人の突然の訃報に接し、ただただ驚き、信じられない思いがしたものです。
凛とした品格と、テニスで鍛えられたしなやかな颯爽としたお姿、優雅な振る舞いが今も忘れられません。
私達のその会のメンバーでは、一番若くて溌剌としていらっしゃいましたのに。
今年の会でも、お話によると、毎年必ず参加なさる二名の方が、私同様欠席とのこと。
お一方は、私の紹介で、長女婿の弟さんのもとに次女様が嫁がれ、遠縁の間柄です。
お若い頃、大手術をされ、その後も病弱な体ながら、気丈な心構えでお暮らしの様子でした。
今は、、お姑様と同居の身でいらっしゃいます。
体調を崩されたとかで、前日にご主人様から、欠席への変更の旨、ご連絡があったとか。
ご本人が電話口に出られないほど、ご容態が悪いのかしら、と心配でなりません。
(その後、伺ったところでは、一時の私に似て、強度のめまいが続き、床を離れられないお暮らしだったようです。)
とてもお美しくて、心優しい、知的な女性のNさんです。
欠席されたもう一方のその理由を伺い、またまた驚きの私でした。
このメンバーの中には、私と変わらない年齢ながら、社会的にご活躍の方が二名いらっしゃいます。
Iさんは、週に一度ラジオの音楽番組に解説者として出演。
海外に、取材旅行にも出かけられるほどお元気。
今回欠席されたのはもう一方さまの方。
ご主人様が実業家でいらっしゃり、その片腕となり、ともに会社の経営に携わり、管理の身で、能力をいかんなく発揮しておられました。
いつもスーツで身を装い、キャリアウーマンの魅力をいっぱいたたえた、知的な女性です。
東奔西走しておられるような感じながら、家事もしっかりとこなされ、お料理上手。
親御様の介護もされていました。
ところが最近、病を患われ、静養中でいらっしゃるとの事。
あんなにお元気そうだったOさんが、と意外感で一杯の私ですが。
日ごろの多忙なお暮らしによる疲れが一気に出て、体調を崩されたのでしょうか。
そして、さらに最近の事。
五名の友人達と一緒のお食事会が予定されていました。
前日まで迷いぬいた私ですが、この会も欠席することに。
行き先は、既に今年、4~5回お訪ねした事がある、友人が入居するオリックスの介護施設です。
訪問看護師さんがいらっしゃる時間と一部重なるため、二時間程度、夫を一人にして、愉しむことは可能に思えたのですが。
体調が悪化の一途をたどっているように見える旦那さまです。
看護師さんに、留守の間の世話をお願いするのも憚られ、口に出せませんでした。
抗がん剤治療を今後続けられるかどうか境目の、重大な局面ゆえ、この犠牲も止むを得ません。
ご近所の方とのお食事会と前から気にかけてきたKさんご夫妻のお招きも、実現しないまま。
次第に、そんな心のゆとりも時間もなくなってきているのが、今の私の現状ですが。
改めて、何が身に降りかかるかわからない、私達の年齢を思い、
できれば一期一会のつもりで、友人との交わりを、一層大切にしたいものです。
とは言っても、お付き合いがすっかり悪くなってしまって・・・・・・。
けれど、電話では近況をお互いに語り合い、友人たちの励ましの言葉に、どんなに慰められてきたかわからない私です。
とてもためになる助言もいただき、それをすぐ実行したり、と。
お目にかかることはままなりませんが、友の有難さを噛みしめ、心の支えにして頑張りたい、と思っています。
追記
今日はウィークデーにもかかわらず、家にいます。
次女が、子供の学校の行事で会社を休むため、午後から夫を見舞ってくれるとのこと。
多少時間があるせいで、今日のブログ記事を読み直すうちに、次第に自分の文章が気になり始め、推敲にやたらと時間を取ってしまいました。
お休みには、お休みで普段できないことをこなさないといけない身。
とても忙しいはずですのに。
何を気にしているのでしょう?(笑)
馬鹿正直なところがあり、具体的に書き過ぎではなんて・・・・・・。
友人のご主人様の職業名は削除したりと・・・・・・。
鼻につかれる方がいらっしゃるのではないでしょうか。
少々疲れているので、こんなことが気になってしまうのかしら?
真っ正直に書く事をモットーにしている私ですが、もっとミステリアスに書いた方がいいのかしら?(笑)
文章もですが、ミステリアスな人への憧れもある私です。
誰のせいでもない訳の分からない、自分のもやもやを吹っ切るために、一言、断りの文章を追記で書かせていただきました。
心機一転、猛スピードでこれから家事に励みます。
ご覧下さいまして有難うございました。
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花のように泉のように