いよいよ、郷里の広島に出かける朝になりました。
旅慣れない私は、数日前から準備を始め、用意は周到のはずでしたが・・・・・・。
自分に自信が持てなくて、早々に家を出ました。
駅には、何と4~50分前に到着。
待合室で、長い時間待つ間、宮島観光のガイドブックを見たり、新聞の切り抜きを読んだり・・・・・・。
お寺さんに納めなければならないお布施や寄付金、諸会費などを入れた袋の中身をもう一度確認したり、と。
ゆったりした旅行スケジュールを立てているので、日ごろ気になりながら手が付けられないこともしたいと、相変わらず欲張りの私。
書物をはじめ、いろいろスーツケースに詰め込んで、結構な荷物になりました。
旅行では、非日常を愉しむのが一番の醍醐味のはずですのにね~。
日常を引きずったまま旅立とうとする私は、なんだか矛盾していますよね。
旅慣れた妹に(ブログ名 世界に一つだけの姥花日記)、
「旅に出るときは、できるだけ身を軽くすることが一番大切。
欲張っていろいろ持っていっても、観光以外何もできないものよ」
と言われました。
今回の旅行では、それをまた思い知った私です。
この画像は、広島駅のホームです。
いよいよ新幹線「のぞみ」の発着時間が近づき、早めにホームへと。
すると、しばらく経過後、携帯のメロディーが鳴り出しました。
長女Mちゃんの声です。
今日は大阪に日帰りの出張のようでした。
けれど、周りの騒音に掻き消され、話す内容がよく聞き取れません。
「何番ホームにいるの?」と尋ねられ、「四番ホームよ」と答えた私ですが・・・・・。
車中の人となり、「のぞみ」が発車してから、私はMちゃんに電話を掛け直しました。
先ほどは良く聞こえなかったので、聞き直すためです。
何と同時間帯に、Mちゃんも同駅にいたとの事。
私に会いたくて、私がいるホームに駆けつけてくれたようでしたが、見付けられないうちに、新幹線が発車してしまったとか。
それを聞き、とても残念に思いましたが、そんな行動をとってくれたMちゃんの思いが嬉しくて、私は何だか感激。
チョッピリ胸がキュ~となりました。
それなりにお洒落をしていた私の出で立ち姿を、見てほしかったなぁ~。
旅立つ時と帰りの服装です。 二日目の服装です。
一人旅のため、自分の写真が撮れず、やむなく自撮りをしました。
この日は次女のMちゃんも留守で、既に数日前から、スイスに出張中。
夫が逝ってしまった後も、遺された家族は、みんなそれぞれ自分の立場で活躍しています。
このブログのテンプレートの図柄の三本のローソク。
これは、私達のつもりでいます。
夫の命を継ぎ、三人でしっかり灯をともし輝いていましょう、との私の思いを、このローソクに込めました。
私達の活躍ぶりを見て、旦那さまは喜んでくれているでしょうか。
いろんな感慨を胸に、乗車した「のぞみ」でしたが、静岡あたりに来たとき、冠雪の富士山の全容が、秀麗な美しい姿で私の目に飛び込んできました。
しばし見惚れてしまった私ですが、すぐ我に返りました。
急いで写真に収めないと、一瞬で通り過ぎ、シャッターチャンスを逃してしまいます。
慌ててカメラをバッグから取り出し、撮影の構えをし、シャッターを半押し。
ところが、何としたことでしょう。
全く反応がありません。
一体どうしたこと?と慌てたものの、すぐにその理由が分りました。
電池を使い果たし、充電しなければいけない状態になっていたのです。
ネットより拝借しました。
わたしが目にした富士山は、この画像通りでした
念入りに旅行の準備はしたつもりでしたのに、またこの有様。
相変わらず頓馬な自分に、呆れ返ってしまいました。
写真をたくさん撮る旅行中は、充電器は必須の持ち物のはずです。
それも忘れてしまうなんて。
広島駅に到着したなら、供花を求め、最初にお墓参りをする予定でした。
菩提寺は、駅からほど近い所にあります。
その後、駅発の送迎シャトルバスに乗り込み、瀬戸内海を望むホテルに向かうつもりだったのですが。
四十九日の法要以来のお墓参り。
それを済ますと、遠方ゆえ、今後しばらくは夫の菩提寺にはこれません。
そのため、お花を供えたお墓を、想い出の記念に、是非写真に収めたかった私です。
電池とお花をどこかで買い求めなければ・・・・・・。
お昼下がりに広島駅に到着した私は、焦る気持ちを静めるようにして、予定になかった行動に出ました。
駅前のデパートを教えてもらい、そこに足を運びましたが、カメラは扱っていないとの事。
仕方なく、タクシーで市内の中心街まで出かけることにしました。
郷里ゆえ、地理に詳しくてその点は大助かりです。
広島の名物と言っていい「ちんちん電車」が目に留まりました。
乗りたくなりましたが、そんな悠長な行動をとっていては、お墓参りが遅くなる一方です。
止むを得ずタクシー利用で往復することに。
これも、ネットから拝借した画像です。
広島電鉄の路面電車
先に原爆ドームも見えます。
ところが、広島市内で一番大きなデパート「そごう」でも、カメラを扱っていませんでした。
尋ねたデパートの案内係の人が、「目の前のお店エディオンで恐らく販売していると思いますよ」との事。
言われた通り、その家電量販店にありました。
ホッと胸をなでおろした私です。
最初、私は電池を購入予定でしたが、新しい電池は充電しないと使用できない、と言われ、充電器を買うことに。
その後、慌てて駅近くのお寺へとタクシーで向かいました。
ホテルの送迎バスの最終は5時過ぎです。
それまでに駅に戻らなければなりません。
時間に追われるようにして夫の墓参を済まさなければならなくなった私。
こんなつもりではなかったのに・・・・・・。
私の広島行きの一番の目的は、夫に会うためのお墓参り。
墓前で夫に語りかけ、心行くまで過ごすつもりでした。
その目的を果たすことができたでしょうか。
この続きは明日に回します。
ご覧下さいまして有難うございました。
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花のように泉のように