今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

わが家のお節料理

2018-01-06 06:29:31 | 家族

今日は、わが家のおせち料理の画像を載せながら、このお料理への私の思いや想い出を語りたいと思います。

おせち料理を最初にこしらえ、いただいたのは、10月15日に結婚し、迎えた翌年のお正月でした。

母から手渡されたNHkの「今日の料理」のテキストを見ながらです。

分らないことは母に何度も何度も遠距離電話をかけ、教えてもらいながら作り上げたのですが。

風邪気味の熱のある体を押し、無理して作ったので、そのあとはダウン。

新婚最初の新年は、ずっと寝正月だったことを、懐かしく今でも思い出します。

 

 

住まいは大阪の千里山。

買い出しに出かけた駅前の商店街の年末の雑踏の雰囲気さえ、新婚時代だったせいか、いまでも鮮明に思い出します。

夫のことを、大将!大将!と呼ぶ、大阪人の物言いが、耳新しくて。

大将と言う響きは、夫のYさんにはまったく似つかわしくありませんでしたけれどね。

貴公子然とした雰囲気の人でしたから。おのろけ。(笑)

亡くなった夫のことゆえ、許してください。

 

 

閑静な住宅地を抜けると、私達が済む2DKのアパートが、やはり立派な住まいの裏にありました。

社宅にはすぐは入れませんでしたから。

夫は就職してまだ二年経過したばかりの時。

義父が、しばらく毎月家賃を送ってくれていました。

 

 

その大阪在住の新婚時代から、おせち料理を、今日に至るまでずっと作り続けてきた私です。

けれど一度だけ、残念ながらお休みしたことがありました。

60代に入った年ではなかったでしょうか。

クリスマス前、過労でダウン。

即入院の事態となり、年末に退院。

迎えた新しい年は、長女宅のマンションで、寝たり起きたりの生活を二週間くらい続ける羽目になりました。

 

それを除けば、お節作りを欠かしたことは一度も私はありません。

多少の変化はあるものの、お重の中身も、数十年間、ほとんど変わらないわが家のお節です。

 

 

子供たちが結婚するまでは、そのお節をすべて私が一人でこしらえていたなんて、今では、信じられないような事。

年を多く重ね、動作ものろくなってしまいました。

今年、私が作ったのは、おなま酢の類とお煮しめ、里芋の白煮,鶏の野菜巻きくらい。

後はすべて娘達が、会社がお休みに入ってからこしらえてくれました。

 

 

わが家のお節作りの伝統は、しっかり娘達に受け継がれています。

それは、母親の冥利に尽きるような、嬉しい事の一つです。

 

 

昨年の年末の頃だったでしょうか。

次女のMちゃんとそのお節を詰めるお重箱の話題で盛り上がったことがあります。

わが家には、実家の遺品の大変高価な輪島塗のお屠蘇器があるのですが。

それに比べ、お重箱は少々貧相。

 

去年の画像です

 

以前、二人でお金を出し合って、お屠蘇器に釣り合う、もっと上等なお重箱を買いましょうよ、と言いあった事がありました。

そして昨年の暮、次女はとても惹かれるお重箱に三越デパートの食器売り場で出逢ったのでしたが・・・・・・。

正札の価格は、何と何と、500万円台!

Mちゃんが大きな目をますます見開き、びっくりした様子が想像できて、私は可笑しくなりました。

そんなお重箱を購入する方も、この世の中にはいらっしゃるのでしょうね~。

わが家のお節をそこに詰めたなら、恐縮して消え入ってしまうことでしょう。(笑)

 

 

おせち料理は年神様に捧げ、家族で楽しむ、というもののようですね。

今日に至るまで、ずっとお節を作り続けてきた我が家は、年神さまを大切にしてきた、と言っていいのでしょうか。

夫の死は別にして、大きな不幸にも遭遇しないで、穏やかな人生を送れたのも、縁起物のお節作ㇼを大切にしてきたからかしら?

 

 

但し、我が家のお節が完成するのは元旦です。

その朝、お重箱に詰めますから。

本当は大晦日に詰めて完成し、年神さまにお供えをする。

そして、年が明けた元旦に、神様からのおさがりを頂くものなのだそうです。

 

私は年神さまに捧げるとの気持ちは抱かないで、お節をこしらえてきました。

ですから年神さまの御利やくを戴けるはずはないのですが・・・・・。

反省や後悔は山ほどあるけれど、波穏やかな良き人生だった、としみじみ思います。

 

 

これからの人生、老いが進むとともに、病など、色々不幸な出来事に見舞われる確率が、毎年高くなっていくでしょうから。

年神さまに、お節もきちんとお供えし、一年の健康と幸福を祈る気持ちを一層強く持ちたいものです。

そして、毎日を、ひと時ひと時を大切に・・・・・。

 

でも、これはあくまで私の理想。

実際は、疲れ易い体を如何に乗り越えて、良いリズムで毎日を暮らすかが、いつも私の日々の課題、

 

家族の幸せを願う縁起物のお節を、今後もずっと作り続けたいものです。

幸いにも、孫たちも大好き。

来年は、今より格段と成長した孫たちと一緒にお節を囲み、元気にお正月を迎える自分をイメージしています。

その時は、後期高齢者の年齢が目前。

お節が作れる健康な体でいられますように、と祈るばかりです。

 

今年も、良き年となられますように。

皆様のご多幸とご健康を心よりお祈り申し上げます。

 

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