(株)カプロラクタム-blog

果たしてココは何処なのだろうか・・・
否!ココは(株)カプロラクタム代表取締役兼社員αのweblogである!

すごろく

2006年01月18日 | Weblog
この言葉を聞くと、古畑任三郎の中の人がパッと思い浮かぶのは僕だけですかね?
・・・ツカミはさて置き、少し養護学校の数学の授業を紹介したいと思います。

現在、数学の時間に双六を作って遊ぶことを計画しています。市販のもので遊べればそれに越した事はないのですが、漢字が多いことと、書かれている殆どの指示(1回休みなど)の意味が分からないだろうということで、盤、駒、サイコロを自作して遊ぶ事にしました。
サイコロまでは作る必要がないのでは?と思われるかもしれません。しかし、数字を点で表した従来のものより、より身近である数字が書かれていた方がピンとくる生徒もいますし、数字を片手で数えるのに「6」があると邪魔なので、3までにしたり5までにしたり、それぞれの能力に合わせて変えていく必要があるわけです。また、サイコロがあまり小さいとそこに何が書かれているまかで注目できないことも考えられるので、今回は手のひら大のものを厚紙で作る事にしました。
駒も適当で良さそうなものですが、その駒に対して「これは自分だ」という認識がおそらく難しだろうと思い、色画用紙を三角柱のように張り合わせ、そこに名前と顔写真を貼って使う事にしました。名前だけでは、まだ自分だと分からない生徒もいるためです。また、ゲーム中は駒を自分で動かす必要がありますが、三角柱の空洞部分に指を指して、指人形のようにしてそのまま動かせるようにもしました。駒をつまむ力加減が難しい生徒のための配慮です。
盤のマス目は、40マスにしました。1~3しか出ないようなサイコロで遊ぶにはいささか多いような気もしますが、これは今から卒業までの日数が大体40日であることから、40という数の量にも注目して遊べるようにと考えたためです。もちろん、マス目をなぞったり絵を描いたり、シールを貼ったりして、オリジナルな双六で楽しめるようにもしてあります。サイコロを振った後、自分がどれだけ進めるかも分かるように、マスと同じ大きさの紙を用意し、それぞれに1~3の数字を符って適宜盤に置けるようにも考えてあります。

数学の授業はいわゆる習熟度別で、自分のグループでは2人の生徒を受け持っています。普通の学校の事を思えば、超少人数授業であると言えるでしょう。しかし、買い物の授業の時には1人の支援をしている間にもう1人が教室から出て行こうとしたり、首をつねってきたりで、中々“一斉授業”にはなりません。これでよく40人もの児童にかけ算九九とか教えていたなぁとたまに恐ろしくなります。まあ、今回はすごろくですので、何とかいすに座ったままで授業が成立するのではないかと期待しています。後は、苦心して作った盤や駒やサイコロを破壊されないように気をつけるだけです。

・・・大体、どんなものかお分かりいただけたでしょうかね。
内容は非常に優しいものでも、生徒の力を伸ばすために教材を考えるのは中々大変なのですよ。
たまにはまじめに・・・