(株)カプロラクタム-blog

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風が吹けば

2006年01月17日 | 時事
阪神大震災から11年 復興、今も重い負担
桶屋が儲かるという話・・・意味は最後に分かると思います。

今日は、阪神大震災があった日でした。
自分の地域も震度4を記録していました。その日は地震の数分前に目が覚め、なぜ起きたのだろうとボーっと考えていたら間もなく揺れ始めました。目覚し時計が本棚から落ちて「チン」と鳴ったことさえ、鮮明に覚えています。
それ以来、地震の恐ろしさがクローズアップされ、様々な対策が講じられました。建物を建てる際に新しい規準が生まれたのも、この地震があってからのことでした。

あれから11年。現地の方々はそうでないとは思いますが、我々それほど被害の出なかった者にとっては、やはりそろそろ震災についての危機意識が薄れてきているように感じます。
最近騒がれているニュースの中に耐震強度偽装問題がありますが、これも震災から1年ぐらいの頃だったら、おそらくまともに成立しなかった事件なのではないでしょうか。危機意識が薄れてきて、安全面より低コストを優先しようとする考え方は、やはりあの震災の記憶が薄れてきているという状況に関係がないとは言えないでしょう。建築士や、企業、自治体、それぞれが震災の教訓を胸にしてしっかりと自分の職務を全うしていれば、このような問題も起こらなかったのではないか、と思わずにはいられません。

建築士の資格については良く知りませんが、教員免許と同じように一度取ってしまえば終身更新の必要のないものだそうです。建物の強度という、住む人間の財産や命を守るための資格が、このような体制で良いのかという声も当然あり、建築士の免許の更新制度については、今後議論されていくようです。
ここで、思わぬ余波を受けたのは教員です。実は教員の免許状の更新制度についてもここ最近議論されており、一度は「これから取る免許について、10年ごとに更新が必要となる」方向に動きつつありました。しかしこの偽装事件を受けて、やはり現職の教員にも更新制度を導入していく方針に改められていくようです。

やり方としては、10年ごとに20~30時間程度の講習を受けて更新することになるそうです。運転免許が5年に一度30~90分の講習で済む事を考えると、かなり厳しい措置だと言えるのではないでしょうか。そんな時間を普通の日に取ることは不可能なので、夏休みに1~2週間かけて受けると言う事になるのでしょうけど、夏季休業中とは言えこれが通常業務にどれほどの負担をを与えるかは計り知れません。何人かの先生が長期間学校に来ないということになるので、その間は会議にもなりませんしね。
もうココまでくると、何があっても教員にとって風当たりが強くなるような印象さえ受けます。本当、現場はタダでさえ大変なのに・・・

以上、「風が吹けば桶屋が儲かる」的なマコトの話でした。