《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

遺物品の用途「盆栽の始まり?・貴方の考えは…」

2020年09月10日 | Weblog

高さ9.9cm、底部の長径11.4cm、
短径8.2cmの断面山形の須恵器質の土製品です。
粘土塊を山形に成形し、
断面U字形の工具で洞や岩肌を表現しています…。
ウワナベ古墳の南外濠とみられる遺構から、
埴輪や8世紀前半から中頃にかけての
土器・軒瓦と一緒に出土しました。
山形施釉陶器と同様の仏具の可能性もありますが、
「盆山」に使う山のミニチュアの可能性もあります。
「盆山」とは盆の上に石や土砂、苔・草木などを配し、
自然の風景を模した芸術です(画像右下)。
「盆山」は我が国では、
鎌倉時代の13世紀半ばに成立したとされる
『西行物語絵巻』にみえるものが最古とされています。
…ただし、中国では706年に陪葬された
草懐太子李賢の墓の壁画に描かれており、
本品が「盆山」の用具であれば、
我が国での初見を大きく遡る資料となります。
(パンフレットより抜粋)。

今日の暦:永禄4(1561)年、上杉謙信と武田信玄が川中島で戦う。


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