西廻廊の西側、竈殿(へついどの)と参道を隔てた北側に立つ建物が酒殿(さかどの)です。
春日祭に供する社醸酒をつくるための建物で、中には酒神がお祀りされています。
創建は貞観元年(859)と伝えられていますが、
古く『続日本紀』天平勝宝2年(750)年2月16日条に、
孝謙天皇が春日酒殿に御幸されたとの記述があり、
古くから重要な建物であったことが伺えます。
現在の建物は記録から江戸時代初期の寛永9年(1632)造替によるものと考えられています。
奈良酒の発祥の地ともいうべき春日祭に供する社醸酒を造る建物。
濁り酒の醸造に関してはきちんと国に申請され、
春日祭前日にはお役所が酒殿に入るとか。
今日の暦:昭和43(1968)年小笠原諸島が返還される。
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