《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

宮中にあった庭・松林苑

2010年09月25日 | Weblog
平城京跡北側にある松林苑は、『続日本紀』に「松林苑・松林・松林宮・北松林」として記載された平城宮に属する施設。『続日本紀』には、天平元年(729年)3月3日の条に天皇が松林苑に群臣を集めて宴をもよおし、諸司井朝集使主典以上を御在所に引い、そして物を賜ったとある。3月3日や5月5日などの節句、節句の宴に使われたことが知られる。その周囲は築地塀が築かれていてその土塁状遺構が発掘調査で1972年に確認された。その後住宅開発が進み道路に切断された土塁は、いまその一部が盛り土のように残り住宅の向こうへと続いているのがわかる。
(今日の歴史=893年菅原道真が「新撰万葉集」を撰進する)


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