《河童》の旅メモ

富雄川流域探索

宇治田原探索「弘法の井戸」

2012年07月30日 | Weblog
昔この辺りを通りかかった僧がある。農家に立ち寄り老婆に水を所望した。老婆は快く返事し出て行った。しかし一向に水はこない。ついに僧は寝込んでしまった。随分たって老婆が水を運んできた。僧は村の水場はどこにあるのかと尋ねると、村には水場はないので下の川まで行って汲んで来たと答えた。深く感激した僧は返り際に家の前の広場に錫杖で円を書き「ここを掘って井戸にするように」と云って出て行った。夫や息子が畑仕事から帰ってきたて、ここを掘ると綺麗な水が湧き出たといわれている。「めだかの飼育用に」と、小型トラックで汲みにこられていた。