月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

新しいウィッグで街に出よう

2019-10-11 | 癌について
新しいウィッグを作りにいった。
3年前に知人のご厚意でファイバーのウィッグをいただき、それはとても気に入って8ヶ月間使いたおしたのだが、再び使うことがあるとは思っていなかったのできちんとメンテナンスもできておらず、3年ぶりに取り出してみると毛の状態が良くなかった。
さらに、3年で老けたのか、少しカールした茶色っぽいヘアスタイルも、いま一つ顔に合っていない。
それでも使っていたのだが、ある日スーパーで偶然、母に出くわしたところ、ウィッグをかぶった私を見て
「なんか、不自然」
と言ったのだ。
「髪もなんか汚いわぁ・・・」と。

それで、3年前にもう一つ作っていた人毛のショートカットのウィッグをかぶってみた。
さすが人毛だけあって「自然」ではあるが、前髪が異常に分厚く、「変な髪型」。
結局、どちらも満足いかず、これをまた1年かぶり続けるのは気持ち的に無理だと判断した。

いろいろ調べて、ネットで3万円台のものを注文してみた。ネットだし安いので不安だったが、タグを外さずきれいなままなら試してみても返品OKのものだったので、とりあえず取り寄せた。
かぶってみるとシルエットはすごくよかったが、とにかく髪が薄い。
夫が後ろから口でフーッと吹くと、それだけで中のネットが見える。「あかんわ、これ」と夫。
仕方なく返品した。(無料)

で、結局、こんなことがストレスになってはいけないと、ちゃんとお金をかけて満足のいくものを作ることにした。
またネットで調べて、良さげなところを見つけたので予約してみた。

ここ← 興味のある方は覗いてみてね!

決め手は、次のとおり。
・高品質な人毛100%で自然に見える
・品質的にも工夫があり、かぶり心地がよさそう
・サロンでサイズ、長さ、カラーを選べる
・サロンでカット前のものをかぶり、その場で美容師がカットしてくれる
・高いが、有名ブランドよりは手ごろな値段設定
・全国に数店舗(代理店も含めて)あり、信頼できそう

ということで、梅田の本店へ行ってみると、普通の美容院よりもきれいで広い店舗で、スタッフの方もみんな感じがよかった。
ホームページにあったように、カラーや長さを選び、その場でカットしてもらえた。
カット前は肩より長いので、久しぶりに長い髪の毛のある自分の姿を鏡で見た時は、なんだか目頭が熱くなった。
美容院が嫌いで、理由は鏡で自分の姿を見続けなければいけないことだったけど、この日だけはずっと見ていたかった。

「長いほうが似合いますねー、セミロングくらいにしておいたら?」と美容師さんに勧められたが、今後、酒蔵取材に行くことがあれば中で帽子をかぶることなどを考えると短いほうがいいだろうと思い、ショートボブくらいにした。
出来上がるとすごく自然で、分厚い前髪も普通になり、地毛よりサラサラで嬉しかった。

金額は、消費税と専用シャンプーなどの備品を合わせて22万円!!
高額でふるえる。

でも、これから1年くらい、髪の毛のストレスが半減すると思えば、安いものだ。
サロンを出る時、今回ウィッグになってから初めて、背筋を伸ばして歩いている自分に気づいた。

たかが髪の毛。
されど、髪の毛。