月と歩いた。

月の満ち欠けのように、毎日ぼちぼちと歩く私。
明日はもう少し、先へ。

抗がん剤治療2クール目 ~退院

2019-10-07 | 癌について
今回も無事に終わり、日曜の午前中に退院した。
3泊4日の間、抗がん剤点滴中も含めて、ご飯は完食。(きゅうりだけ残した)

退院した日も1クール目よりなぜか元気で食欲旺盛。
病院の朝ごはん(白米、のり、野菜のソテー、味噌汁、ゼリー)を8時に完食。
10時前に夫が迎えに来てくれたので、まずはスーパーへ買い物に行き、そこで数日分の食材を買い込んだ。

お昼ご飯は回転寿司へ行く予定だったが、まだ時間があったので星乃珈琲でコーヒーを飲んで時間を潰すことに。
ちょうどモーニングタイムでコーヒーを頼んだら無料でミニパンケーキがついてくるというので、せっかくなので食べた。
その後、11時過ぎに回転寿司で、寿司8貫。さすがに午前中3食目なのでいつもの半分くらい・・・

家に帰って少しゆっくりしてたら、夫がポップコーンやりたいと作りだした(豆から弾けさせるやつ)。
私はポッポコーンが好きじゃないので食べるつもりはなかったが、夫が塩を振りかけただけのポップコーンをあまりおいしそうに食べていなかったので、「ハニーバターしてあげよか?」と蜂蜜とバターをフライパンに溶かしてポップコーンを絡めて塩を少量振ってあげた。
私は蜂蜜が好きなので、これにはさすがに手が出た。まあ、少しだけにしておいたけど。

それからしばらく水素を吸いながらテレビなど見てゆっくりしていたが、すぐにお腹がすいてきた。
1クール目ではこのくらいの時間にはぐったりしていたのに・・・と思いながら、動けるうちに動いておこうと、料理に励んだ。



とにかく何の本を読んでも「にんじんとりんご」はガン患者におすすめなので、キャロットラペを大量生産。
スーパーでお買い得だったベビーホタテは、パプリカ、ブロッコリー、マコモダケとオイスターソースで中華風に炒めて。
マコモダケは宅配の野菜に入っていたので、半分はきんぴらに。
生野菜はたっぷり摂らないといけないから、レタス、ベビーリーフ、ブロッコリースプラウト、ミニトマトに、鶏むね肉を1時間半低温調理してしっとりさせたものを切ってサラダに。
天然ぶりも1切れ100円とお買い得だったので、ぶり照り焼き風(私は漬け焼きはしない。焼いてから浸ける)も作った。
これをまた二人でペロリ。
夫は、私がいない間、つまらない食生活を送っていたようで、「美味しい、美味しい」と大変な喜びよう。

今回、夫がお見舞いに来た時、「かおりがおらんかったら、俺は仕事して酒飲むくらいしかやることがないとわかった」と言うので怖かった。
その一方で、私がいない間に掃除や洗濯、洗い物をやってくれて、「家事ってこんな大変なんやなぁ・・・。これだけで午前中終わるやん。こんなこと全部やりながら、仕事もやって、生活費も折半してくれてたのか・・・」と感謝してくれた。
お金をもっと払う、家事を年収にしたら300万円あると言うのだが、「家事は労働でなく、私の趣味だから」と断っている。
どうせ10歳も年上の私のほうが先に働けなくなるのだし、その後、彼にはお世話になることが増えてくるのはわかっているのだから、その時に返してもらいたいのだ。
というか、すでに私の病気で心労やいかに・・・?と思うと、申し訳なくて仕方がないのに。
お金のことは意地になっているわけじゃない。いつ、この世に一人で放り出されても、一人で生きていける力だけは持っておきたいのだ。(せめて世の中の定年と言われる年まで)

しかし、今回は副作用がとても楽だ。
普通の人より元気で食欲あるんじゃないのか・・・とさえ思う。
通常、ピークであるはずの4日目の朝を迎えても、朝から普通に動けているし、こんなブログも書けている。

とはいえ、3年前も遅れて痛みがやってきたのを覚えていたので、甘い期待は抱かないでおこう。
そして、動けるときに動く!
昨日、これまた美味しそうな鰆が手に入ったので、南蛮漬け作ろうかな。
あとは、新鮮な鶏肝を山椒煮にしようか。
とにかく食べるもののことを考えていれば、私はなんだか幸せで元気が湧いてくるのだ。