この1週間はバタバタだった。
以下振り返り。単なる日記として。
19日の夜は、店に塾長と小林くんが来てくれた。
それでなんとか売上が出たが、他には来客がなく、こんなので大丈夫なのかと不安になった。
とはいえ、オープンからラストまでゆっくり3人でおしゃべりできたのはよかった。
「板についてますね」「似合ってますね」と2人に言われて、まんざらでもない感じの私。
店の仕事はすっかり慣れた。
20日は朝から病院へ。
4ヶ月ぶりの定期検査だ。
病院の門をくぐると、もう治っているはずなのにあの時の恐怖がよみがえり、不安に支配される。
呼ばれて診察室へ入ると先生が代わっていた。前の先生は他の病院へ移られたとのこと。大学病院だから仕方がないかもしれないが、2年立ってようやくいろいろ不安も話せるような信頼関係が築けてきたのに・・・とがっかり。
そんなこともあったせいか、今回は検査の結果が不安で不安でたまらない。
もし再発したら、私は前のように明るく治療を受けられるだろうか。強い気持ちで仕事をしながら抗がん剤を受けられるだろうか。
自問自答してみると、驚くほど弱気な答えが返って来た。「絶対に無理」。
1回目だから、これで治ると信じていたからこそ、前向きに治療に向きあえたのだと実感する。
果てのない治療が始まることを想像すると、立ち向かう気力がなくなった。
それでも、そんな場面に遭遇すれば、生きようとするのだろうけど。
検査結果が悪ければ近いうちに電話がかかってくる。かかってこなければ今回もクリアで、7月に1年ぶりのCT検査。
何もないと信じているけれど、怖くて仕方がない。誰もこの気持ちは理解してくれないが、それも仕方がないことだ。
この夜は、連続で店に出勤。
8時過ぎるまで一人も来なくて焦る。暇すぎてイライラする。「こんなところでぼーっとしている時間、何か書けるんじゃないのか」と気持ちばかりが焦る。
ヒマだったときのためにと、材料を購入しておいたので、火を使わないディップを2種類作ってみた。
店長に確認したら、試しに出していいというのでホワイトボードの「おすすめ」に書いておいた。
が、試そうにも人が来ない。
8時半頃、ようやく2名ご来店。立て続けにもう1名。
なんとか売上ができてホッとした。4月に入ってからずっとこんな感じだ。
その1名は店の取引き先の新潟の酒蔵の営業さんだった。関西の試飲販売イベントで来られたついでに立ち寄ってくださったとのこと。
28歳の若い女性だった。
店の引き戸を開けて彼女が入ってきた瞬間のことを今もはっきりと思い出せる。
凛としたきれいな顔立ちで、「わー、きれいな女の人が一人で来た~」と心の中でドキドキしたくらいだ。
でもお話してみると、前からの知り合いのようだった。
たまにあるのだ、こういうこと。これが「波長が合う」ということなんだろう。
初対面だし年齢も親子ほど違うのに、話が止まらなかった。
先に来られた2名が帰られた後、「急いで片付けるので飲みにいきますか?」と尋ねると「いいんですか!」と目をきらきらさせる。
私がバタバタと片付けていると、一緒にテーブルを拭いたりグラスを運んだりしてくれた。
片付いた後、徒歩1分の場所にある私の大好きな居酒屋へ。それから1時間、楽しい時間を過ごした。
「初めて会った気がしないです。すごく話しやすい」と彼女も言う。
「あ、ライターさんだから、話を引き出すのが上手なのかな。よく言われませんか?」とも。
決してそんなことはなく、私も今日は昔からの知り合いと話しているような気分なんですよ、と説明した。
短いけれどとても濃い1時間。若い男女なら恋に落ちているかも(笑)。
きっとまた会えるだろうし(お取引先様なので)、またこんな時間を過ごせるような予感。
21日の夜は昔の塾の生徒2人と飲んだ。
いつもはお盆と年末に開かれる飲み会だが、今回はあだっちゃんが転職したので、そのお祝い会だった。
吉田は北海道にいるので、河上くんとあだっちゃんと3人のこじんまりした会になった。
1軒目のお店は初めて行ったお店だったのだが、とてもよかった。
店長に「息子さんですか?」と聞かれて大爆笑。「似てますよね」と言われて今度は苦笑。
「昔の塾の生徒なんです」と説明した。
この会は年々楽しくなる。それはきっと彼らが大人になっていくからだろう。
もう「先生」と「生徒」という感じで接することはなく、「年の離れた友人」のような関係だ。
仕事のこと、彼女のこと、将来のこと、自分の性格のこと、最近観た映画のことなど、普通に話し合い、笑い合う。
もう塾のことや「あいつどうしてるんやろ?」みたいな昔話はほとんどない。
2人とも勤め先で、精神的に追いやられて、言葉が出なくなったり体調が悪くなったりしたことがあると話してくれた。
メンタル弱いなぁ・・・、でも頑張ってる!!自分たちなりに!
そういう姿を見て、心配だけど誇らしいような気持ちにもなる。
帰りの電車であだっちゃんと2人になって、別れ際、「俺はきっとこの会がなくなることは、もうないと思う」と言った。
私もそう思った。この会がなんとなくずるずる続いているものではなく、「もうなくてはならないもの」になったと感じた日だった。
大人として、社会人として、いろんな話ができた日だった。
以下振り返り。単なる日記として。
19日の夜は、店に塾長と小林くんが来てくれた。
それでなんとか売上が出たが、他には来客がなく、こんなので大丈夫なのかと不安になった。
とはいえ、オープンからラストまでゆっくり3人でおしゃべりできたのはよかった。
「板についてますね」「似合ってますね」と2人に言われて、まんざらでもない感じの私。
店の仕事はすっかり慣れた。
20日は朝から病院へ。
4ヶ月ぶりの定期検査だ。
病院の門をくぐると、もう治っているはずなのにあの時の恐怖がよみがえり、不安に支配される。
呼ばれて診察室へ入ると先生が代わっていた。前の先生は他の病院へ移られたとのこと。大学病院だから仕方がないかもしれないが、2年立ってようやくいろいろ不安も話せるような信頼関係が築けてきたのに・・・とがっかり。
そんなこともあったせいか、今回は検査の結果が不安で不安でたまらない。
もし再発したら、私は前のように明るく治療を受けられるだろうか。強い気持ちで仕事をしながら抗がん剤を受けられるだろうか。
自問自答してみると、驚くほど弱気な答えが返って来た。「絶対に無理」。
1回目だから、これで治ると信じていたからこそ、前向きに治療に向きあえたのだと実感する。
果てのない治療が始まることを想像すると、立ち向かう気力がなくなった。
それでも、そんな場面に遭遇すれば、生きようとするのだろうけど。
検査結果が悪ければ近いうちに電話がかかってくる。かかってこなければ今回もクリアで、7月に1年ぶりのCT検査。
何もないと信じているけれど、怖くて仕方がない。誰もこの気持ちは理解してくれないが、それも仕方がないことだ。
この夜は、連続で店に出勤。
8時過ぎるまで一人も来なくて焦る。暇すぎてイライラする。「こんなところでぼーっとしている時間、何か書けるんじゃないのか」と気持ちばかりが焦る。
ヒマだったときのためにと、材料を購入しておいたので、火を使わないディップを2種類作ってみた。
店長に確認したら、試しに出していいというのでホワイトボードの「おすすめ」に書いておいた。
が、試そうにも人が来ない。
8時半頃、ようやく2名ご来店。立て続けにもう1名。
なんとか売上ができてホッとした。4月に入ってからずっとこんな感じだ。
その1名は店の取引き先の新潟の酒蔵の営業さんだった。関西の試飲販売イベントで来られたついでに立ち寄ってくださったとのこと。
28歳の若い女性だった。
店の引き戸を開けて彼女が入ってきた瞬間のことを今もはっきりと思い出せる。
凛としたきれいな顔立ちで、「わー、きれいな女の人が一人で来た~」と心の中でドキドキしたくらいだ。
でもお話してみると、前からの知り合いのようだった。
たまにあるのだ、こういうこと。これが「波長が合う」ということなんだろう。
初対面だし年齢も親子ほど違うのに、話が止まらなかった。
先に来られた2名が帰られた後、「急いで片付けるので飲みにいきますか?」と尋ねると「いいんですか!」と目をきらきらさせる。
私がバタバタと片付けていると、一緒にテーブルを拭いたりグラスを運んだりしてくれた。
片付いた後、徒歩1分の場所にある私の大好きな居酒屋へ。それから1時間、楽しい時間を過ごした。
「初めて会った気がしないです。すごく話しやすい」と彼女も言う。
「あ、ライターさんだから、話を引き出すのが上手なのかな。よく言われませんか?」とも。
決してそんなことはなく、私も今日は昔からの知り合いと話しているような気分なんですよ、と説明した。
短いけれどとても濃い1時間。若い男女なら恋に落ちているかも(笑)。
きっとまた会えるだろうし(お取引先様なので)、またこんな時間を過ごせるような予感。
21日の夜は昔の塾の生徒2人と飲んだ。
いつもはお盆と年末に開かれる飲み会だが、今回はあだっちゃんが転職したので、そのお祝い会だった。
吉田は北海道にいるので、河上くんとあだっちゃんと3人のこじんまりした会になった。
1軒目のお店は初めて行ったお店だったのだが、とてもよかった。
店長に「息子さんですか?」と聞かれて大爆笑。「似てますよね」と言われて今度は苦笑。
「昔の塾の生徒なんです」と説明した。
この会は年々楽しくなる。それはきっと彼らが大人になっていくからだろう。
もう「先生」と「生徒」という感じで接することはなく、「年の離れた友人」のような関係だ。
仕事のこと、彼女のこと、将来のこと、自分の性格のこと、最近観た映画のことなど、普通に話し合い、笑い合う。
もう塾のことや「あいつどうしてるんやろ?」みたいな昔話はほとんどない。
2人とも勤め先で、精神的に追いやられて、言葉が出なくなったり体調が悪くなったりしたことがあると話してくれた。
メンタル弱いなぁ・・・、でも頑張ってる!!自分たちなりに!
そういう姿を見て、心配だけど誇らしいような気持ちにもなる。
帰りの電車であだっちゃんと2人になって、別れ際、「俺はきっとこの会がなくなることは、もうないと思う」と言った。
私もそう思った。この会がなんとなくずるずる続いているものではなく、「もうなくてはならないもの」になったと感じた日だった。
大人として、社会人として、いろんな話ができた日だった。