ようやく穏やかな日常を取り戻した。
土曜日は夫と近所でお花見。
川の堤防沿いの桜並木がとてもきれいだ。
毎年ここでお花見をする。
朝からはりきってお弁当を作った。
天気もよく、桜は満開で、最高のお花見になった。
この土日がギリギリの見ごろかな、と話す。
もう散りはじめていて、花びらが歩道の隅にたまっていた。
それを子どもたちが一生懸命集めて、自分の頭の上で手を開いて花吹雪を作って遊んでいた。
夫は横になると、数秒で寝息をたてはじめた。
私は桜を見上げながら、ゆっくりとお酒を飲む。
お猪口の中にも、ひとひら。
とても静かで、とてもゆったりと時間が流れて。
幸せというのは、いつもこんなふうに訪れる。
ちょうど2年前。病室の窓を見つめながら、桜のことを想っていた。
来年は元気になってお花見ができるんだろうか・・・。それとも・・・。
そんなことを考えていた。
1年前、ようやく生えてきた髪の毛を風になびかせて、もう一度桜を見られたことに感謝した。
そして、今年。
きっと毎年毎年、こんなことを思い出すんだろうなと思った。
来年も、またその次の年もずっと、私は夫と二人で、水無瀬川の堤防で、桜を見られたらそれでいい。
それはとても小さいけれど、とても確かな幸せだ。
土曜日は夫と近所でお花見。
川の堤防沿いの桜並木がとてもきれいだ。
毎年ここでお花見をする。
朝からはりきってお弁当を作った。
天気もよく、桜は満開で、最高のお花見になった。
この土日がギリギリの見ごろかな、と話す。
もう散りはじめていて、花びらが歩道の隅にたまっていた。
それを子どもたちが一生懸命集めて、自分の頭の上で手を開いて花吹雪を作って遊んでいた。
夫は横になると、数秒で寝息をたてはじめた。
私は桜を見上げながら、ゆっくりとお酒を飲む。
お猪口の中にも、ひとひら。
とても静かで、とてもゆったりと時間が流れて。
幸せというのは、いつもこんなふうに訪れる。
ちょうど2年前。病室の窓を見つめながら、桜のことを想っていた。
来年は元気になってお花見ができるんだろうか・・・。それとも・・・。
そんなことを考えていた。
1年前、ようやく生えてきた髪の毛を風になびかせて、もう一度桜を見られたことに感謝した。
そして、今年。
きっと毎年毎年、こんなことを思い出すんだろうなと思った。
来年も、またその次の年もずっと、私は夫と二人で、水無瀬川の堤防で、桜を見られたらそれでいい。
それはとても小さいけれど、とても確かな幸せだ。