鴨着く島

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こども家庭庁の設置

2022-09-16 21:08:16 | 日本の時事風景
来年の4月に新しい官庁が生まれる。「こども家庭庁」である。

去年の暮れに閣議決定され、今年の6月に「こども家庭庁設置法」が成立している。特命担当大臣は野田聖子衆議院議員。

野田特命担当大臣は岐阜県議会議員を経て自民党衆議院議員に当選し、若くして郵政大臣など顕職を歴任している。

総裁候補にも何度か名乗りを上げたことで有名だが、自民党内では一つ年下で奈良県選出の高市早苗の方に人気がある。

10数年前に結婚した夫が元暴力団員だったという週刊誌のスクープがあり、これに対して夫が名誉棄損で裁判を起こしたが、結局、暴力団関係者だったことは事実だったようだ。

何の因果で、そのようなかつて「反社」に属していた男と結婚したのかは、本人以外には分からない。

この人が来年に開設される「こども家庭庁」の長官になるのかどうかは岸田首相の胸先三寸だが、おそらく初代長官になるのではないだろうか。

ところでこの「こども家庭庁」は最初、「家庭庁」だけのネーミングだったのだが、「こども」を付け加えたのは、高齢出産かつ障害を持った子の母親としての野田議員に負うところが大きかったのかもしれない。

「家庭庁」だけだと、あの旧統一教会の現在の宗教法人名「世界平和統一家庭連合」(略称:家庭連合)とのダブり感が強い。そこで「こども」を付加すればダブり感の疑念はかなり薄らぐ。

この旧統一教会も1980年代から1990年代にかけて、いわゆる霊感商法という詐欺的な「反社」行為を行っており、それゆえひそかにオウム真理教の壊滅後は、公安からマークされていたと聞く。

「反社」だった配偶者を持つ議員が、「反社」の行為を行っていた「家庭連合」に倣ったかのような「こども家庭庁」を率いる長官になるとしたら、ちょっと出来過ぎかなと思う。

もちろん今のところ野田聖子氏と旧統一教会との関係は無いようだが、若くして女性議員のトップを行き、何度も自民党総裁選に打って出ようとする姿のバックに影がチラついていないか。

それが杞憂ならそれに越したことはないが、昨今の自民党は、こと旧統一教会に関しては全く信用ができない感じだ。

それでも野田聖子特命担当大臣の言う「子どもどまんなか」(子どもファースト)の考え方は大賛成である。

ただし、くれぐれも途中で「こども統一家庭庁」なんて名称変更の無いように願いたい。