鴨着く島

大隅の風土と歴史を紹介していきます

第7波は終息へ、だが・・・

2022-09-05 21:15:09 | 災害
心配した新学期後の感染拡大はどうやら杞憂だった。

今日の全国の新規感染者数は6万人台であり、鹿児島県でも千人台に落ちて来た。(※8月の半ばに全国で33万人余りを記録したのが夢のようだ。)

我が町鹿屋でも108人と、夏休みのどの時点の感染者数よりも少なくなった。今のところ保育園等で休園しているのは一園だけになったというから嬉しい誤算だ。

このまま減って行けば、今月末までには全国で1万人を切り、鹿児島県では2~300人台になるのではなかろうか。

ところが減少しつつあった8月も末になって、岡山に住む息子一家5人のうち3人が感染したという連絡があった。

感染経路は不明だそうだが、東京に単身赴任している息子が夏休みということもあって、いつもは月に一回の帰省のはずが、回数も滞在日数も増えたことと関係がありそうだ。

オミクロン株の変異BA.2なのかBA.5なのか、とにかく感染力が強く、おそらく東京から息子が持って来たに違いない。

幸いこのオミクロン株は重症化しにくいそうだから、孫たちに抗体が生まれることを祈るしかない。

ひとつ危惧されることがある。それはインフルエンザの流行が始まり、せっかく減って来つつある新型コロナの流行とダブる可能性である。ただでさえ対策に追われている現状で、さらにインフルエンザが蔓延したら大変だ。あちこちの学校で学級閉鎖や学年閉鎖などが発生するかもしれない。


ところで台風11号は、停滞気味だった八重山諸島の南から北上を始め、スピードを上げながら石垣島と宮古島の間を抜け、今現在は九州長崎県の五島列島の西を、今度は向きを東寄りに変えて対馬海峡に行こうとしている。

南九州では昨日から今朝に掛けてやや風が強く、時折りザーッと雨が降るというすっきりしない天気が続いているが、もうこの台風による被害はないだろうから安心だ。

この夏はこれまでのところ台風の上陸はない。4号台風が7月の初旬に鹿児島県の近くまでは来たが、その後は台風らしい台風が発生していない。

そもそも8月に一つの台風も来なかったのは記憶にない。かつて台風銀座と呼ばれた時代が懐かしく思い出されるほどだ。

約30年前の平成5年(1993年)9月3日に上陸した13号台風は、大隅地方に甚大な被害をもたらした。旧田代町役場の屋上に設置されていた風速計が65mまで記録したあとは吹っ切れてしまっていたと聞いたが、おそらく最大で7~80mはあったに違いない。

送電線の鉄塔がなぎ倒され、農業用にビニールハウス(鉄骨ハウス)がひしゃげられた。電話線がずたずたになり、3週間近く不通になったのを覚えている。また一般住宅の屋根という屋根の瓦が飛ばされ、瓦不足で修繕の遅かった家ではブルーシートが被せられたまま年を越したのもあった。

あんな台風はもうごめんだが、今度の11号台風も一時は気圧が915ヘクトパスカルまで下がったという。その勢力のまま上陸したら大変なことになっただろう。胸をなでおろした。