メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

手術終了です

2009-03-21 10:40:00 | 出来事
何とか言いながら、家に戻ったら戻ったで、ついダラダラしてます。
皆さんにはご心配おかけしました~~、たくさんのコメントもありがとうございました!!!

いやあ、モンテレイは寒かったです。
さすが内陸というか、明け方の冷えこみ方は尋常ではなく、参りました。
が、とにかく行った翌日の土曜日には婦人科専門病院の医者と面談、
日曜の朝8時に手術と決定。

なんか部分麻酔という説明だったので、もしや手術の様子が見られるの!?
なんてウキウキして義姉に「亀~、あんたはぁ~」と呆れられたんですが、
いやだって一生に一度の体験かもしれないじゃないかっ!
とはいえ、さすがの私も自分のお腹がざっくり切られるところを(麻酔で痛くはないとしても)
見ていて平静でいられるかどうか自信はなかったんで、
手術前の麻酔医に、ドキドキしちゃったら全身麻酔に切り替えてもらえますか?
って訊こうと思ってたんですよね。
ところが……。

手術室に運び込まれて、麻酔医がやってきて、
横向きに寝かされて、看護婦さんに背中消毒されながら
「どこから来たの~」「日本です」「日本のどこ?」「大阪です」
までは覚えてるんですが、そのあとチチンプイプイのグー、で一発で寝ちゃった。
麻酔の針を刺されたのも気付きませんでした。

目が覚めたら手術は終わってて、
しばらくは舌がしびれてうまくしゃべれない感じはあったけど、
麻酔後の眩暈や吐き気はなし、
6時までは水も飲んじゃダメと言われたけど、
2時くらいには、腹減ったー何か食わせろー、と文句を言う患者。
食わせてもらえませんでしたが。

医者の話によると、皮膚は柔軟で問題なし、輸血は不要、
周囲の臓器との癒着はなし(アシストで入っていた泌尿器の医者も用無し)、
その他の臓器も問題なし(ワンコのように、15歳のぴちぴちギャ○とまでは言ってもらえませんでしたが)、
手術は一時間で終了。術後の発熱もなし。

で、ダンナと義兄と義姉が取り出した臓器を見せてもらって、
ちゃんと写真も撮ってくれてました。
いやあ、おっきいエンブティード(ソーセージの一種)みたいだったわよ、と義姉。
その写真も載せようかと思いましたが、さすがに自重することにいたします。

でも後日の組織検査の結果を聞いたら、たったの420gだったそうで、
なーんだ、ダイエットにしてはあんまり効果的じゃなかったな、とがっかり。
期待したお腹も、なんかぜんぜんへっこんでないじゃ~~ん!
考えてみたら、お腹の皮がすでにそれなりにたるんでしまっているので、
たとえ420gの塊を取り出したところで、そこを占める臓器はまだいくらでも
重力にしたがって降りてくるのでありました……。

病室は一番安いところを頼んだんですが、さすが私立病院、
狭くてもテレビはついていて、サッカーの試合も見られました。
が、さすがに手術当日の日曜は人の出入りも多かったし、ほとんど見られず。
火曜の晩の試合をひとつだけ見ましたが、退屈なスコアレスドロー。
水曜にメキシコ代表の試合があるので、ダンナが「もう一泊するか?」と言いましたが、
ははは、いいよ~、と言いつつさすがにね……。

窓もない病室で、ベッドからばっちり見える位置に時計があるんですが、



義姉がいておしゃべりしてる時間以外は暇なので、
この時計の両脇の二本の銀色は何なんだろう……なんてことを考えてしまう。
で、ふと思いついたんですが、これってもしやドラえもん?
(たぶん違います)

3泊して退院して、あとはお義母さんの家でゴロゴロ。
日に日に治っていくのがわかるくらい調子よくて、
いやあ、体ってすごいよなあ、と他人事のように感心。

一週間後に抜糸ということでしたが、月曜が祝日だったので、火曜日に。
抜糸も一瞬、チクッともしないで終わってしまいました。

そのころには、うっかり本に読みふけったりしていると、
お腹を切ったことを忘れてつい普通に立ち上がりそうになったりして、
訪ねてきてくれた義兄その1家族からも、
知らないと手術受けたなんて思わないわね~、などとお誉め(?)の言葉。

まあそうは言っても、一度夜中に寒くて足をばたつかせたら、
あ、ヤバい、ちょっとお肉破いちゃった……と思ったことがあって、
それでも一夜明けてダンナの手助けで傷口をチェックしたら別に出血もなく、
それからは少し反省して自重はしてましたが。

一番の大敵は、寒い寒いモンテレイで、くしゃみでありました。
くしゃみしたとたん、お腹の中身が飛び出した、
なんてホラー映画にもなりませんて。

暇を持て余すのは最初からわかっていたので、
大量に持っていった本をせっせと読んでたんですが、
たまたま癌闘病する人の話が出てくるものがあって、
そんなのを読んでいると、私のように単純な体だと、
きっとコロッと死ねるだろうな、などと変なところに安心してみたり。

そして抜糸を終えて翌々日には直行便の飛行機で帰宅しました。
直行と言っても、モンテレイからタンピコ、ベラクルス、カルメンと飛び石。
しかも激安フライトだったせいか、

機内のトイレが壊れていて、私は朝早くに濃いコーヒーを飲んじゃって、
ベラクルスで飛行機を降りて空港内のトイレに行く羽目に。
何のために直行便選んだんだか……。
でもまあ階段の上り下りも別に問題なかったので良かったです。

4時間のフライトの末にようやく家に到着。
二週間も留守にしたら泥棒にごっそり持っていかれて……なんてことも覚悟してましたが、
それもなく、すべて無事。
ワンコを迎えに私も行くつもりだったのに、ダンナが強硬なダメ出しで、
ひとりで迎えに行って、ついでに中華のお昼ご飯を買ってきてくれました。
私は家でほっこら真っ白ご飯を炊いて、久し振りのお米だぁ~~
いやいや、モンテレイでもおいしいものを食べさせてもらって、
不満があったわけではないんですけどね、
でもやっぱりお米を食べないと力がつかないような気がするよ……。

ワンコも、二週間も預けられてすっかりいじけているかと思いましたが、
多少やつれた感じは否めないものの、水を飲んでご飯を食べて、
私の足元にぴったりくっついて一眠りしたあとは、
もうすっかりいつもの甘えた顔に戻ってました。
ただ、私がまだ思いっきりかがみこんでグリグリしてやれないので、
どちらもちょっと欲求不満が残っているようではあります。
ま、そのうちってことで。

その他のモンテレイネタも、わずかではありますが、いくつか仕入れてますので、
またそこらも交えつつ、徐々に復活していこうと思います。
サッカーブログのほうも追いつかないといけないので、
まだしばらくはゆっくり更新になりますが、どうかよろしく~~。



あーそうそう、まったく問題なし!と言いたい今回の手術でしたが、
ひとつだけ、しまったぁ~!と思ったことがありました。

手術前に、足の爪切っとけばよかった……orz

お腹切るとしばらくかがめなくなるので、足先に届かない。
シャワーのあと拭いたりするのはダンナを使ってるんですが、
爪を切るのはダンナにやらせるの怖いしなあ(ぶきっちょ)。

というわけで、皆さん、手術前には足の爪をお忘れなく!