メキシコの隅っこ

メキシコの遺跡や動物、植物、人や風景などを写真で紹介してます

センスのある生活

2007-05-09 07:09:16 | 出来事
ちょっと前に、というのは実は2月末のことなんですが、
プチショックな出来事があって、ミクシィのほうで愚痴ったというか
ネタにしたことがありました。
今日はその後日談を、と思ったんですが、
もちろん前段をご存じないかたのためにもう一度、
遡って話をします。
ミクシィでもう読んだよ~、というかたは、下の◆印まで飛んでください。


(以下、ミクシィからのほぼコピペ)

日本の扇子を、愛用しておりました。
これは確か、20ン年前日本を出るとき祖母がくれたもの。
私にじゃなくて、誰なりとお世話になる人へのお土産にしてね、
って言われた記憶があるけど。
うはは、適当な人が見つからなくってさ~。

渋いウグイス色に紫のリンドウの花が
金粉にまみれて描かれていて、
桟の部分にも彫刻の入った逸品。

自分で使ってた安物の扇子は、
長年のうちにボロボロになってしまって、
だったらこれ、上等だけど自分で使ってまえ~、と思って。
焚き染めたお香の香りが、初めのころはしてました。

バッグに入れて持ち歩くに便利、
ひょいと開いて額にかざせば咄嗟の日除けにもなるし。
メキシコは暑いから、大活躍。

で、普段はバッグの中で、その辺には置いてないんだけど、
ここんとこ(というのは2月の話ですが)、たまに急に暑くなるので、
先日テレビを見ながら取り出してパタパタやって、
そのまま居間のテーブルの上に置いていた。

日曜の晩は、何ともなかった。
月曜の夕方見たら、折れてた
両端の太い桟の、片方が根元からバッキリと、
外向けに、くの字に。
内側の細い桟も二本ほど。

 

うあ~、掃除のおばさんだよ。
物珍しくて「何だろこれ」と開こうとしたに違いない。
斜めに開かず、まっすぐ横に引っ張ったんだろうと思う。
月曜、仕事終わって帰るときの様子がそう言えばちょっと変だったんだよね。

物は盗まないから重宝してるおばさんなんだけど、
好奇心が強いんです。
日本語の本とか、ときどきこっそり引っ張り出して見てるの、
知ってるんですけどね。

明日おばさんが来たら、叱らなくてはなりません。
それもまた気が重い~。
でもうちは、値打ち物は何にもないけど、
ドイツのものと日本のものは、壊したら取り返しがつかないんだから、
気をつけてもらわないと……。

とはいうものの、やっぱり開こうとしてバッキリ、
やっちゃったおばさんを想像すると、
メキシコ人だよなあ、と笑いがこみ上げてきちゃうのでした。
日本人ならやらないよねえ、子供でも?



という記事を書いたら、まあ、
「日本の子供もやるよ~」「私もやったよ」などというコメントや、
「これで亀さんのところにドドッと扇子が届くんでは?」という人もいて、
よっし、扇子がいっぱい来たら、それを使って
メキシコ人向け扇子の開き方講習会やります!とか、
あと、掃除のおばさんがどう言い訳するか!?に注目する
メキシコ人の心理研究に熱心なマイミクさんたちもいたりして、

おばさんの言い訳:
掃除するのにテーブル動かしたら、扇子が落ちたんだけど、
拾ってそのままテーブルに載せたんだけど、
折れてるなんて気が付きませんでした~。


あのな~、床に落ちただけでこういう折れ方しますかっての!
でも追求してもしょうがないし、弁償させるわけでもないので、
も~しょうがないゎね、気をつけるのよ!
てことで〆ときました。



と、前置きが長くなりましたが。

で、今日郵便局から「小包届いてるよ~」コールがあって、行ってみたら、
扇子がドドッと届いてたわけです。

まずは、母親から二本。
たぶん、うちのどこかに転がっていたのであろうものを
袋に入れて他のこまごま雑多なものと一緒に。
もしわざわざ買ってくれたのだったら(もちろんそうでなくても)、ありがと~!



でもまあ一本(赤いほう)は、何たら祝賀記念、とか書いてあるので、
たぶん転がってた、が正解?
いえいえ、有難さが減るわけはなくて、
メキシコ人にあげたらこういうのこそ喜びそうだよね。
自分で使うにしても、気軽に使えていいかも。

で、さらに、友人Yちゃんから、こちらは
綺麗な紙包みで箱入り。おお~!

 

留めゴムつき、専用の布袋つき、しかもおそろいのデザインで、
しかも、ハスの花カエル~!
あまりにラブリーで笑ってしまいました。
これ、布扇子に刺繍なんですよ~。

むむむ、これは掃除のおばさんの目につくところには絶対に置くまい!
ダミーとして、祝賀記念扇子を置くことにしよう……
などなど策略を巡らせる亀。

しかしこれにはまだオチがあって。
この上品で綺麗な扇子の箱の、底に入っていた紙を何気なく開くと……



正しい扇子の開き方
正しい扇子の閉じ方

写真の図解入り~~~!

もう爆笑してしまいました。
これをスペン語訳して、おばさんにコピーしてあげようかしらん。
Yちゃん、至れりつくせりの扇子のプレゼント、ありがとう~。
母親にももちろん、感謝です。

しかし、じっくり読めば、正しい扇子の開き方閉じ方、
むむむ?
けっこう難しいんですけど……。
私は正しくない開き方閉じ方、していたような……。
反省して、これでじっくり学ぶことにします、講習会開く前に。

で、そうそう、タイトルのオチを忘れるところでした。
これで無事に、亀にもセンスある生活が戻ってまいりました