亀田司法書士ブログ

越谷市の亀田司法書士事務所のブログです

田代山湿原

2012-07-30 10:02:52 | 司法書士の日記
28日福島県南会津の田代山湿原に行きました。
湯ノ花温泉から未舗装の山道を12キロ入って行ったところに駐車場が有ります。午前8時過ぎに出発。川のせせらぎの音が涼しげです。鳥の鳴き声もウグイスを初め最盛期と思われる程の賑やかさです。頂上までは、花の写真を撮ったり,休み休みしたりしてのんびりと歩みを進めます。友人がインターネットから花の写真を印刷した物を持って来ましたので,それを見比べながら花の名前を探しました。途中小田代でとても花に詳しい人がいました。一眼レフで色んな花の写真を撮り,我々の質問に答えてくれました。小田代から最後の坂を登り切ると,そこは地上の楽園。いきなり飛び込んできたのが、ニッコウキスゲ。ニッコウキスゲは1日しか花を咲かさないそうです。頂上は、湿地帯の平原で、北の方から吹く風がとてもさわやかで、空の青、雲の白、花の黄色、湿原の緑とポスターにでもしたいような風景です。木道は一方通行なので、帝釈山の方に向かい非難小屋の脇で昼食にする事にしました。昼食のカップヌードルをほおばり、食後のコーヒーを飲んでいたら、連れが珍しい花を見つけました。なんと座っていた木のすぐ後ろに銀竜草が複数咲いているではありませんか。銀竜草は別名幽霊茸ともいい見方によっては不気味な感じがします。葉の葉緑素を持たないので光合成によらず,腐食土から栄養分を取っているようです。キノコと同じ理屈なのでしょうか?小一時間程休み帝釈山を往復すると2時間以上を要するため、下山する事にしました。
下山しているときいつも思うのは、よくこんなに登ってきたなあということです。食料も水も使用したため、下山時は荷物も軽く登りの半分位の時間で済むのですが、それでも結構長い時間降り続けなくてはいけません。結論は、一歩一歩歩みを進めれば、相当な力になるという事を登山は教えてくれるのです。下山途中、涼しげな沢の透き通った水で顔を洗い夏の登山を満喫しました。元来た悪路を戻り、湯ノ花温泉に到着。酒屋さんで外来入浴券を購入します。200円で4箇所の共同浴場に入れます。
お風呂は、やや熱めなものの肩まで浸かるとじわっと疲れた足腰に効いてきます。一人が日焼けのため熱い湯には入れず、水が出る唯一の共同浴場まで車で向かい浸かった後、本日のお宿のペンションに4時過ぎに着き、ビールと焼酎で酒盛りをしました。夕食時には赤白のワインも飲みましたので、久しぶりに飲み過ぎました。

人権擁護委員研修

2012-07-30 09:39:27 | 司法書士の日記

人権擁護委員の二次研修に参加しました。人権擁護委員の研修は,主に月・金曜日に行われるので,業務の関係でなかなか参加できません。今回は火・水でしたので思い切って参加しました。テーマは,1日目が子供のいじめ問題。2日目がDV(ドメスティック・バイオレンス)です。1日目の午前中は,元校長先生で今は不登校の相談をボランティアで行っている人権擁護委員の講義でした。内容は,してはいけない事,責任を負わなければいけない事を絶対に教えるべきである。褒めているばかりが教育ではないと仰っていました。教育現場にいた方の経験に基づくお話しで,やはり,子供に対するしつけの甘さを感じているようです。当然,今話題になっている大津市のいじめの事にも触れました。曰く,学校としてあり得ない状態だと。午後は,SOSミニレターについての実習です。SOSミニレターとは,毎年秋に悩みや相談事があったら学校から配布した手紙に書いて送れば,人権擁護委員により回答されるとして,小中学校の生徒全員に配布されるものです。人権擁護員がこの手紙を受け取った場合の事例ごとの回答について,グループを編成し委員が相談し合って,発表するというものです。実は,私は昨年小学生から,いじめを受けている旨のSOSミニレターを受け取り回答した事があります。手紙の内容は,法務局側で事前に知る事ができますので,私の回答と併行あるいは先んじて学校の校長,担任,父兄と話し合いの場を持ったようです。いじめは,テレビドラマの世界の事だと思って身近に感じていませんでしたので,実際の相談を受けてみて驚くと同時に,大人として決して油断できない事だと思いました。もちろん,私達の時代にもいじめというか暴力は良くある事でしたが,私の時代は手で殴る事が主で,けがも少しの打撲程度で,しかもすぐ犯人が分かる状態でした。それで意外といじめが長続きしなかったのですが,今はいじめが潜伏し,発見しにくくしかも被害者の自殺に直結するような事態に陥る可能性が少なくないということが特徴的だと思います。時代背景にあった解決方法を考えていく必要が有ります。一つの方法として,倫理観をより重視し,人々が心の平穏に価値を認めていく傾向の社会に導いていく方法もあるのかなと思いました。