亀田司法書士ブログ

越谷市の亀田司法書士事務所のブログです

震災相談

2011-11-09 11:58:32 | 司法書士の日記

昨日8日研修に行ってきました。テーマは、東日本大震災の相談活動の状況及び方法の報告でした。講師は、静岡県清水で開業している若手の女性司法書士でした。彼女の父も司法書士で、父は神戸の震災の際相談活動に参加したとのことでした。3月下旬、静岡から有志6人が、車で援助物資や寝袋を持参して、東北道~一関を経由して石巻に行ったとのことです。その頃は、ガソリンが不足していたため、200リットルをポリタンクにつめて、走行可能距離を考え石巻を選んだそうです。相談方法も色々紹介していただいたのですが、特徴的なのは、静岡を象徴するオレンジ色のTシャツを全員が着ることにしたことです。理由は、東北地方の人々にとっては見知らぬ静岡の人に、先ず信頼をもってもらおうと、こちらから声かけをし、世間話の中で、相談話が出てくるといった状況を招いていこうと思い、そのために、どこにいても目立ち、あの色の服を着ている人が相談をうけるひとだと認識してもらうためです。更に、相談を継続していくことで、信頼をより深めていくという方法です。相談は、これからも続けるそうです。続けることが大事だとも行っていました。決断力・行動力に感服しました。
彼女の言った言葉で、印象に残ったことがあります。「街の法律家」なんて言われていても、こういう時に、市民の役に立たなければ、司法書士なんて必要ないと言われる。司法書士の仕事を説明しなければ、相談に入れない状況を、初めから司法書士ってこんなことができるんだと分かった上で、すぐ相談に乗れるようにするためにも、もっともっと相談活動を行わなければいけない。力のある言葉です。司法書士が法律家になるためのハードルは高そうですが、再認識させられました。私も、静岡県掛川市の出身です。静岡県の司法書士が活躍しているのを見てとてもうれしく、望郷の念さえ沸いてきました。