140億年の孤独

日々感じたこと、考えたことを記録したものです。

風と共に去りぬ

2014-05-18 00:05:05 | 映画
実はこの映画をはじめから最後まで見るのは初めてだ。
アシュレとメラニーのイメージがちょっと違った。
アシュレはカッコ悪すぎるしメラニーは血色が良くて健康すぎる。
スカーレットは映画ではひとりしか子供を産まなかった。
南北戦争を舞台とした北部と南部のあるいは南部同士の
あるいは単に人間同士の憎しみの色合いも薄められていた。
小説自体も深くもないが映画はそのダイジェスト版なのでスカスカだ。
スカーレットにとってメラニーが十字架であることや
アシュレとレットの類似点と相違点についてとか
タラや製材所やメラニーの出産におけるスカーレットの行動力など
映画では小説のあらゆる点が欠落している。
おそらくこの作品は映画も小説も忘れ去られてしまうのだろう。
100年後にこの映画を見る人なんてほとんどいないだろう。
100年後にこの小説を読む人なんてほとんどいないだろう。
古本として売られる機会もなく手にする人もいない。

「一つのゲッテルデンメルングを目撃するのは、
あまり愉快なことではないかもしれないが、すくなくとも興味のあることだ」
アシュレは作品自体のことを語っていたのかもしれない。

本を読んで映画を見ようと思った人は、スカーレットが喪服で踊るシーンと
カーテンで作ったドレスを着てレットに会いに行くシーンを
見たかっただけだと思う。

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