俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月17日(土)

2024-08-16 17:36:42 | 日記
晴れ、台風一過

つくつくほうしミニカー三つ忘れられ 正子
つくつくほうし日暮れの雲の金色に  正子
百日紅日暮れがはやも枝に来て   正子

●お盆の仏具をしまう。入っていた箱に収めるのはまるでパズル。

●猛烈に暑い。今年は、朝顔の蔓はよく伸びて、一部屋の前は陰ができて少し涼しかったが、まだ花が咲かない。夜が明るすぎる、暑すぎる、蔓が伸びすぎる、とかの理由か。たぶん、もう咲かないだろう。この夏いちばんに楽しみにしていたのに、1年生でも咲かせることのできる花が咲かない。それでも最近植えたアメリカンブルーの青い花がつぎつぎ咲くので、少しは慰めになる。

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8月16日(金)

2024-08-16 08:46:00 | 日記
雨 台風
台風に道路しずまり雨の音     正子
苧殻白し焚かれず盆にのせ置かれ 正子
台風の来ている夜の扇風機     正子

●台風7号は夜に最も接近し、台風らしい台風。いかにも雨や風に台風の匂いがしている。外の道を行く人が、遠くから一人、角から一人出てくる程度なのだ。雨が急に強くなったり、小止みになったりする。一日家に籠り、主には本を読んで過ごす。

●俳句をしていながら、文学について話したり、聞いたりすることがまったく無い日を過ごしている。これを改善することもできないので、現に、私は孤立(solitude)感をむしろ享受しているが、文学について知るには、本を読むしかないのだ現状だ。

そういったわけで、ヘッセに傾倒しているとは言えないが、彼は内面の葛藤を率直に吐露し、魂の彷徨という意味で詩人的な道を辿っていると思うので、丁寧に読んでいる。それらの本が『ヘッセ 魂の手紙』『ヘッセ詩集』だ。『魂の手紙』からは第1章「少年から青年へ、嵐の時代」、第2章「日々生き抜くこと」を読んだ。

●元が朝のうちにお参りに来てくれた。台所周りの用事は何かないかと言いつつ、水道の浄水器を新しく付け替えてくれた。来てくれた機会にお寺から彼岸法会の案内が来ているので相談し、息子を施主にして、午後彼岸法への出席を申し込んだ。お盆が終われば、すぐお彼岸なのだ。夕方には台風の中の送り火。実際は危ないので送り火は焚かなかったが、このような日の送り火に不条理な思いを抱いた。
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