曇り、のち晴れ、夕方ひと時雨
皿洗う湯のあたたかし秋はじめ 正子
秋茄子を漬ける重しを水とする 正子
秋の夜ヘッセを読めばヘッセと居る 正子
●今日から月末まで「自由な投句箱」を夏休みにする。その間は、2005年発行の『現代俳句一日一句鑑賞』から日々の句を掲載することにした。
「自由な投句箱」の一年に一回だけある休みなので、私も休みと思われるだろうが、むしろ忙しいので、夏休みにしている。その間に俳句年鑑の原稿などを書いて提出しなければいけない。いろいろ調べて書くので時間がかかる。それに編集中の英訳俳句が暑さに負けて頓挫している。
●句集『水の音』(高橋透水著/北辰社銀漢叢書)を恵送いただいた。無名俳人の私になぜ、と思いながら著者略歴を見ると1947年、新潟生まれの同じ年。今年喜寿とのこと。これが句集を送ってくださった主な理由かと思う。
五月ごろだった、句集『雪解』(大島幸男著/青磁社)を送ってくださった大島さんも1947年、新潟生まれ。同級生というのは、会ったこともないのに、同じ時代を生きてきた。それだけで親しみがもて、元気で過ごされていることを、単純にうれしく思う。
好きな句
吉野へと人語近づき山桜
田水入れ越後の山を引き寄する
草餅や故郷焦がす網の上
冬鳥の羽落としゆく堅田かな
雪吊に闇の重さの加はりぬ
地吹雪や津軽の電車浮いて来し
老鶯やミサへ急ぎの漁師妻
雪解けの水音屋根に始まりぬ
春光を縦糸とし杼(ひ)の走る
水鳥の水一枚を分け合へり
●整形外科の定期検査。腰椎と大腿骨の骨粗鬆症の検査。ビタミンDの薬が処方された。筋肉が痛くなるような運動をするようにと。坂や階段を上るなど。
昨日、100円ショップで買った麻とレーヨンの糸ひと巻でコースターを4枚が編めた。デザインは編み始め半分は本の通り、あとは自己流。水をよく吸って、シミが付きにくそうなのだ。