俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

8月20日(火)

2024-08-20 09:18:13 | 日記
曇り、のち晴れ
 今年はじめてひぐらしを聞く
ひぐらしの鳴けば木立の奥深く    正子
山裾をゆくときひぐらし頭上より   正子
生えるまま姥百合咲けりマンションに 正子

●循環器内科へ10時過ぎ定期検査に。検査の数値は一つを覗いて、高くも低くもない。だんだんと粗食になっているからだと、自分では思っている。検査数値の高い「BNPってなんですか」と、薬をもらうとき薬剤師さんに聞いた。「心臓に病気があると高い数値がでるのだ」と。「心筋梗塞とか、心臓麻痺で死ぬってことですか」、とも聞いたが黙っていた。BNPについては、前にお医者さんに聞いたがすぐ忘れている。

病院から帰ると疲れていたので、いつものように座布団2枚に枕と布団を持ちだして昼寝。枕元に本を置き、シューベルトの5番をパソコンに流した。すぐに寝落ちたのか、またも自分が死んでいる夢を見た。「自分の死に満足して」、ヨーロッパの墓地のようなところに夕日に照らされて横になっている。中世の女の人が着る、足が隠れるような服を着ているのだ。この前の夢のように、「死んだばかりだから、まだ生きている」と言う感覚ではなかった。音楽は、シューベルトを聞いた記憶はなく、夢うつつの中にアルビノーニのオルガンの曲が流れていた。それから IT’s time to say good-by のビオラに変わり、目がはっきり覚めた時は Danny Boy  のさびた歌声が聞こえていた。いい死にようだったなあ。

●今、読んでいる『ヘッセ 魂の手紙』は、ヘッセ研究者の間では、重要な本らしい。手紙や日記は、それ自体は実用のものだが、実用とだけ言い切れないことを、最近つくづく思っている。
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