「横ちゃん、何が掛かったの?」
「わからん、底走りして上がって来ん」
根掛かりと間違う重々しいアタリに、不安と期待が入り交じる。
近くにいた、船も傍に来て「何が掛かったのですか。青物ですか」と聞いてきた。
「わからんとです」
「横ちゃん、瀬掛かりじゃないよね」
「違う、動いてる。少しずつ上がってくる」
突然、ラインが沖合に向かって走り出した。
「船で追い掛けようか」
「お願いします」
船で、獲物の後を追い掛ける。


横ちゃんや徹君から、魚が走る方向を教えて貰って、船で対処する。
「リーダーが見えた!」
「魚は…」
「あっ、シュモク鮫だ…」
私も、横ちゃんも、徹君も一度に力が抜けた。

何じゃこりゃ…3人で大笑い。
1メートルを超しているシュモク鮫。
20分以上船で追い掛け、なんども強烈に走られ、それでも釣り上げた。
針が掛かっている場所を見て、またまた大笑い。
背鰭に、針が貫通している。
「切れんはずよね。疲れたね」
釣り始めて直ぐに、徹君がキロオーバーの良型オオモンハタを釣り上げた。


それと同時に、横ちゃんが2キロオーバーの真鯛を釣り上げた。


その直ぐ後に、今度はホール中に横ちゃんに3キロの真鯛が来た。


その後の、シュモク鮫騒動である。
疲れた…と思いつつ、船を元の場所に移動する。
20分以上追い掛け続けただけに、それなりに距離がある。
「船長も、竿を出したら」と横ちゃんからの誘い。
「じゃ、私はジギングをする」と有り難く受ける。
魚探でベイトを確認し、海底まで180グラムのジグを落として、ワンピッチジャークの開始。
「何か、ヒットした」
何度か強烈な走りを見せながら、上がってきたのはカンパチ(ネリゴクラス)。

魚が釣れれば気分爽快。
ここから、横ちゃんと徹君にアタリが連発する。







1キロから2キロクラスの鯛が3連発、小型の鯛も盛んに当たってきた。
「帰りは、魚を配らなくちゃ行けないね」
笑顔で、楽しい会話が続く。
でも、この頃から北東の風が徐々に強くなり、ウネリの高くなり始めた。
他の船は岸近くに移動したり、帰港したりする船も出てきた。
「横ちゃん、岸近くのポイントに移動しようか」
「そうですね。行きましょう」
この移動が、またしても“大物”を引き寄せることになる。
「ここは、水深が20メートル程度、型の良いハタが出るよ」
横ちゃんが、底近くで鯛ラバをサミングし、ハタを狙っている。
突然、ラインが走り出した。
「おおっ、止まらん」
リールから、ラインがもの凄い勢いで出ていく。
「前に行け。船で追い掛けようか」
「徹君、タモをお願いね」
またしても、船の追走劇が始まった。


と、同時に私たちの頭には、“あの大物”が浮かんだ。
右に、左に、時にはバックしてと船で“大物”との差を詰める。
徹君が「トチ鮫か」と声を上げた。
竿が極限まで曲がるくらいの走りを見せて、強烈な抵抗を見せる。
何とか、タモに収まった鮫は1メートル近くある。

3人で顔を見合わせ、大笑い。
この鮫の右の胸鰭に、針が貫通している。
2匹続けて、スレ掛かりになっている。
通りで、走りが重々しくて強いはずだ。
それでも、釣り上げる横ちゃんの粘りも、大した物だと感心する。
でも、ここで終わらなかった。
それから数分後、またしても同じような強烈なアタリが、横ちゃんに来た。
私、横ちゃんと目があって、どちらも「またあぁー…」と複雑な表情。
「俺は今日から、横ちゃんのことを鮫ハンターと呼ぶ」と決めた。
「えー、何か複雑」
冗談交じりで話していたが、3匹目はこれまでよりも大きいみたいで、走りはゆっくりと重々しい。
船でゆっくりと付いていくが、なかなか浮いてこない。
かなりな大物か…。
「あっ!」
横ちゃんの声と同時に、竿先が天に向かって真っ直ぐになった。
複雑な気持ちのハリス切れ。
「横ちゃん、3匹の鮫で合計1時間以上追いかけ回したね」
「そうですね。疲れましたね」
3人で、またしても大笑い。
その後、徹君がチダイを釣り上げたところで帰港した。
鮫ハンターの横ちゃん、徹君お疲れさまでした。
疲れたね。(^_^)v
「わからん、底走りして上がって来ん」
根掛かりと間違う重々しいアタリに、不安と期待が入り交じる。
近くにいた、船も傍に来て「何が掛かったのですか。青物ですか」と聞いてきた。
「わからんとです」
「横ちゃん、瀬掛かりじゃないよね」
「違う、動いてる。少しずつ上がってくる」
突然、ラインが沖合に向かって走り出した。
「船で追い掛けようか」
「お願いします」
船で、獲物の後を追い掛ける。


横ちゃんや徹君から、魚が走る方向を教えて貰って、船で対処する。
「リーダーが見えた!」
「魚は…」
「あっ、シュモク鮫だ…」
私も、横ちゃんも、徹君も一度に力が抜けた。

何じゃこりゃ…3人で大笑い。
1メートルを超しているシュモク鮫。
20分以上船で追い掛け、なんども強烈に走られ、それでも釣り上げた。
針が掛かっている場所を見て、またまた大笑い。
背鰭に、針が貫通している。
「切れんはずよね。疲れたね」
釣り始めて直ぐに、徹君がキロオーバーの良型オオモンハタを釣り上げた。


それと同時に、横ちゃんが2キロオーバーの真鯛を釣り上げた。


その直ぐ後に、今度はホール中に横ちゃんに3キロの真鯛が来た。


その後の、シュモク鮫騒動である。
疲れた…と思いつつ、船を元の場所に移動する。
20分以上追い掛け続けただけに、それなりに距離がある。
「船長も、竿を出したら」と横ちゃんからの誘い。
「じゃ、私はジギングをする」と有り難く受ける。
魚探でベイトを確認し、海底まで180グラムのジグを落として、ワンピッチジャークの開始。
「何か、ヒットした」
何度か強烈な走りを見せながら、上がってきたのはカンパチ(ネリゴクラス)。

魚が釣れれば気分爽快。
ここから、横ちゃんと徹君にアタリが連発する。







1キロから2キロクラスの鯛が3連発、小型の鯛も盛んに当たってきた。
「帰りは、魚を配らなくちゃ行けないね」
笑顔で、楽しい会話が続く。
でも、この頃から北東の風が徐々に強くなり、ウネリの高くなり始めた。
他の船は岸近くに移動したり、帰港したりする船も出てきた。
「横ちゃん、岸近くのポイントに移動しようか」
「そうですね。行きましょう」
この移動が、またしても“大物”を引き寄せることになる。
「ここは、水深が20メートル程度、型の良いハタが出るよ」
横ちゃんが、底近くで鯛ラバをサミングし、ハタを狙っている。
突然、ラインが走り出した。
「おおっ、止まらん」
リールから、ラインがもの凄い勢いで出ていく。
「前に行け。船で追い掛けようか」
「徹君、タモをお願いね」
またしても、船の追走劇が始まった。


と、同時に私たちの頭には、“あの大物”が浮かんだ。
右に、左に、時にはバックしてと船で“大物”との差を詰める。
徹君が「トチ鮫か」と声を上げた。
竿が極限まで曲がるくらいの走りを見せて、強烈な抵抗を見せる。
何とか、タモに収まった鮫は1メートル近くある。

3人で顔を見合わせ、大笑い。
この鮫の右の胸鰭に、針が貫通している。
2匹続けて、スレ掛かりになっている。
通りで、走りが重々しくて強いはずだ。
それでも、釣り上げる横ちゃんの粘りも、大した物だと感心する。
でも、ここで終わらなかった。
それから数分後、またしても同じような強烈なアタリが、横ちゃんに来た。
私、横ちゃんと目があって、どちらも「またあぁー…」と複雑な表情。
「俺は今日から、横ちゃんのことを鮫ハンターと呼ぶ」と決めた。
「えー、何か複雑」
冗談交じりで話していたが、3匹目はこれまでよりも大きいみたいで、走りはゆっくりと重々しい。
船でゆっくりと付いていくが、なかなか浮いてこない。
かなりな大物か…。
「あっ!」
横ちゃんの声と同時に、竿先が天に向かって真っ直ぐになった。
複雑な気持ちのハリス切れ。
「横ちゃん、3匹の鮫で合計1時間以上追いかけ回したね」
「そうですね。疲れましたね」
3人で、またしても大笑い。
その後、徹君がチダイを釣り上げたところで帰港した。
鮫ハンターの横ちゃん、徹君お疲れさまでした。
疲れたね。(^_^)v
