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釣船 開進丸(鯛ラバ、ジギング、一つテンヤ)

釣れる日もあれば、釣れない日もある。楽しかったり、悔しかったり「船釣り」の一時を過ごしてみませんか。

9月21日 疲れたね…でも、釣ったね。

2015年09月21日 | 日記
「横ちゃん、何が掛かったの?」

「わからん、底走りして上がって来ん」

根掛かりと間違う重々しいアタリに、不安と期待が入り交じる。

近くにいた、船も傍に来て「何が掛かったのですか。青物ですか」と聞いてきた。

「わからんとです」

「横ちゃん、瀬掛かりじゃないよね」

「違う、動いてる。少しずつ上がってくる」

突然、ラインが沖合に向かって走り出した。

「船で追い掛けようか」

「お願いします」

船で、獲物の後を追い掛ける。



横ちゃんや徹君から、魚が走る方向を教えて貰って、船で対処する。

「リーダーが見えた!」

「魚は…」

「あっ、シュモク鮫だ…」

私も、横ちゃんも、徹君も一度に力が抜けた。



何じゃこりゃ…3人で大笑い。

1メートルを超しているシュモク鮫。

20分以上船で追い掛け、なんども強烈に走られ、それでも釣り上げた。

針が掛かっている場所を見て、またまた大笑い。

背鰭に、針が貫通している。

「切れんはずよね。疲れたね」

釣り始めて直ぐに、徹君がキロオーバーの良型オオモンハタを釣り上げた。



それと同時に、横ちゃんが2キロオーバーの真鯛を釣り上げた。



その直ぐ後に、今度はホール中に横ちゃんに3キロの真鯛が来た。



その後の、シュモク鮫騒動である。

疲れた…と思いつつ、船を元の場所に移動する。

20分以上追い掛け続けただけに、それなりに距離がある。

「船長も、竿を出したら」と横ちゃんからの誘い。

「じゃ、私はジギングをする」と有り難く受ける。

魚探でベイトを確認し、海底まで180グラムのジグを落として、ワンピッチジャークの開始。

「何か、ヒットした」

何度か強烈な走りを見せながら、上がってきたのはカンパチ(ネリゴクラス)。



魚が釣れれば気分爽快。

ここから、横ちゃんと徹君にアタリが連発する。







1キロから2キロクラスの鯛が3連発、小型の鯛も盛んに当たってきた。

「帰りは、魚を配らなくちゃ行けないね」

笑顔で、楽しい会話が続く。

でも、この頃から北東の風が徐々に強くなり、ウネリの高くなり始めた。

他の船は岸近くに移動したり、帰港したりする船も出てきた。

「横ちゃん、岸近くのポイントに移動しようか」

「そうですね。行きましょう」

この移動が、またしても“大物”を引き寄せることになる。

「ここは、水深が20メートル程度、型の良いハタが出るよ」

横ちゃんが、底近くで鯛ラバをサミングし、ハタを狙っている。

突然、ラインが走り出した。

「おおっ、止まらん」

リールから、ラインがもの凄い勢いで出ていく。

「前に行け。船で追い掛けようか」

「徹君、タモをお願いね」

またしても、船の追走劇が始まった。



と、同時に私たちの頭には、“あの大物”が浮かんだ。

右に、左に、時にはバックしてと船で“大物”との差を詰める。

徹君が「トチ鮫か」と声を上げた。

竿が極限まで曲がるくらいの走りを見せて、強烈な抵抗を見せる。

何とか、タモに収まった鮫は1メートル近くある。



3人で顔を見合わせ、大笑い。

この鮫の右の胸鰭に、針が貫通している。

2匹続けて、スレ掛かりになっている。

通りで、走りが重々しくて強いはずだ。

それでも、釣り上げる横ちゃんの粘りも、大した物だと感心する。

でも、ここで終わらなかった。

それから数分後、またしても同じような強烈なアタリが、横ちゃんに来た。

私、横ちゃんと目があって、どちらも「またあぁー…」と複雑な表情。

「俺は今日から、横ちゃんのことを鮫ハンターと呼ぶ」と決めた。

「えー、何か複雑」

冗談交じりで話していたが、3匹目はこれまでよりも大きいみたいで、走りはゆっくりと重々しい。

船でゆっくりと付いていくが、なかなか浮いてこない。

かなりな大物か…。

「あっ!」

横ちゃんの声と同時に、竿先が天に向かって真っ直ぐになった。

複雑な気持ちのハリス切れ。

「横ちゃん、3匹の鮫で合計1時間以上追いかけ回したね」

「そうですね。疲れましたね」

3人で、またしても大笑い。

その後、徹君がチダイを釣り上げたところで帰港した。

鮫ハンターの横ちゃん、徹君お疲れさまでした。

疲れたね。(^_^)v