カシオ EX-ZR400をレンズ交換式に改造してみました。レンズユニット最奥部にあるAF用の駆動部と撮像素子(CMOS)の乗った基板はスペーサーを挟んで直結しており、一応、撮像素子駆動式のオートフォーカス仕様となっています。しかし、駆動部の保持力に対して基板が重過ぎるため、フォーカスが安定しません。いっそのこと撮像素子を固定してMF専用機にしてしまおうかとも思っています。とりあえず、今回はこれで遊んでみました。

メカニカルシャッターは、開口径の大きいシャッターユニットをもった古いコンデジからパーツ取りしていましたが、最近はこの手のコンデジがジャンク市場から姿を消しつつあります。これまでに改造したコンデジとパーツを共用させるため、シャッターユニットを外付け式としました。もっとも、CMOS機であるZR400の場合、高速連射モード&マニュアル露出という制限のもとであれば、メカシャッターレスでも撮影は可能です。

この場合、バックフォーカスの短いTVレンズやシネレンズを装着することが可能となります。上は、52ミリフィルターネジ→CSマウント(メス)変換アダプターとCSマウント(オス)→キャノンオリジナルマウント変換アダプター(自作)を使って8ミリカメラ用のキャノンレンズ(C-8 38mm F1.8 )を装着した画像です。
今では、ペンタックスQシリーズを使って、古いシネマレンズの描写を楽しむことも、望遠レンズを装着して超望遠にして遊ぶことも普通にできるようになりました。こういった楽しみ方が改造オタクだけの特権ではなくなったというのは、ちょっぴり残念ですが、これまではマイナーであったレンズでも、そのポテンシャルについて多くの方々と意識を共有できるようになったというのは喜ばしいことです。

今回は、このシステム(カシオEX-ZR400 & キャノンレンズ C-8 38mm F1.8 )でジョウビタキの飛び出しを撮ってみました。

ISO100で1/4000秒をたたき出すには明るいレンズが必要です。一眼レフ用のレンズもいろいろ試したのですが、古いシネマレンズのほうが相性がいいようです。

CMOS機特有のぐにゃり現象は仕方ないです。

小さく撮ればぐにゃり現象は押さえられますが、解像力とのバランスが難しいです。


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撮影データ:
カメラ:カシオEX-ZR400 レンズ:キャノンレンズC-8 38mm F1.8(8ミリカメラ用レンズ) ISO100 焦点距離209mm相当
露出:マニュアル 絞り開放 SS:1/4000秒 フォーカス:マニュアル パスト連射(連射:30fps パスト:15枚)
三脚&リモートスイッチ使用 トリミング&リサイズ 画像補正