2つの現刊誌が事実上の廃刊になる。「論座」は朝日新聞社の発行、「現代」は講談社。
「論座」は論壇、「現代」はノンフィクションの一翼を、日本のジャーナリズムの中で貴重な役割を果たしてきました。両誌とも時代への批判精神を持ったものであり、休刊=廃刊は本当に残念です。
新聞や雑誌の既存の活字媒体はインターネットの進展や、時代や人間存在の「軽さ」、「深く考えることへの忌避」で困難な状況に陥っています。
その一方で、インターネットメディアで新たな試みも始まりました。TV等でお馴染みの「インサイダー」の高野孟さんが主幹をつとめる「THE JOURNAL」。
「THE JOURNAL」宣言の中で、「これがジャーナリズムだ!」という心意気で、インフォメーションの量の多さではなくインテリジェンスの質の高さを追求する、まったく新しいブログ・サイトを創設します。
さらに、私たちを突き動かしているのは、日本のマスメディアの今や瀕死状態と言って過言でない批判精神の衰弱に対する危機感です。と断じています。
そして、21世紀の日本と世界について、新しい「読み方」を鋭角的に提示していくメディアです。と宣言しています。
高野さんの熱い志を持った「THE JOURNAL」に大きな期待をよせています。
批判精神のないところに新たな創造はありません。タコツボ化する現代を複眼的思考でいかにして捉え、再構成していくのか、私たち政治にかかわる者にとってきわめて重要です。
昨日は、吉井町内馬庭地区早朝街宣後、事務所で資料整理、陳情処理。
県議会決算委員会では、国の補助事業の不正経理について論議がなされている。県は不正経理については、その実態をすべて情報公開し再発防止策をしっかりと提示すべきである。
しかし、問題の根本は国のいわゆるヒモ付き補助金のあり方にあるのではないか。ヒモ付き補助金は全廃し、一括交付金として県に移譲しない限り、こうした問題はまた必ず発生するのでは。
財源、権限を地方によこせ。中央官庁は役割の縮小。ここがポイントです。