自民党の渡辺喜美衆議院議員が民主党提出の衆議院解散決議に与党内でただ1人賛成したと大きく報道されています。これは、これで勇気のある決断だと思います。
しかし、世の中には上には上がいます。アメリカ下院議員バーバラ・リーさんです。
彼女は2001年アメリカ、ニューヨークを襲った自爆テロへ反撃するためのアメリカ軍のアフガニスタンへの報復戦争に対して、たった1人アメリカの国会議員として反対しました。
ブッシュ大統領が「これは戦争だ」と叫び、宣言し、アメリカ中が報復と愛国の大合唱となっている時でした。
この報復戦争に反対したバーバラさんにアメリカ中から批難の声が集中し、命を狙われる事態にまで発展しました。
しかしバーバラさんは、報復戦争では何も解決しない、テロの原因を除去し、憎しみの連鎖をくい止めなければと、アメリカ下院報復戦争決議に勇気と良心の反対の1票を投じたのです。
2002年にバーバラさんを日本に招いた実行委員会の一員であった私は、バーバラさんとお話しをする機会をもたせていただきました。
バーバラさんは「この戦争に反対することで、私のアメリカに対する愛国心を疑われたくなかった。しかしこの戦争は、報復に名を借りたブッシュの帝国主義に基づく戦争。だから反対なのだ。」との言葉が印象的でした。
アフガニスタンの罪なき人々を殺害し、イラク戦争にまで突入し、自壊したブッシュ政権。
バーバラさんの命をかけた反対の1票は、アメリカを再生するオバマ新大統領誕生にまで繋がったのかもしれない。たった1人の反対が世界に希望の光を与えたのだ。
昨日は国会へ。お世話になっている国会議員、秘書さんたちに年末のあいさつまわり。