かどくら邦良@高崎市議会議員 ブログ

思いをブログに綴ります。

2009.12.28 読書(Ⅰ)岸信介元総理

2009-12-28 12:09:09 | インポート
     

この本は岸信介元総理のオーラルヒストリーです。

日米安保改定により激しい反安保闘争を国民運動として引き起こさせてしまった張本人が岸元総理である。

安保改定を米ソ冷戦勃発を機に日本を反共産主義の砦として位置付け、改定の先には憲法9条の改定も明確に視野に入れていたことがこの本の中で見てとれます。

その後、池田、佐藤内閣のもとで、高度成長、経済優先に舵をきりなおし、戦後民主主義を逆説的にであるが、ある意味根付かせたのが岸信元総理だったかもしれません。

この本を読んでみて良い悪いは別にして、岸元総理が明確な国家戦略と日本という国を背負っていく責任を強烈に自覚していたことが良く分かります。そして政治が実に人間臭いドラマであることも伝わってきます。

昭和の妖怪といわれた岸信介元総理。は超貧弱な元総理であったことがなんとも皮肉です。

昨日は吉井町内あいさつまわり。国学院大学の先輩と懇談。