回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

日光街道を歩く⑤ 古河~野木~間々田~小山

2013-09-24 10:24:11 | 日光街道

前回、古河の宿まで歩いてから8か月も経ってしまいました。今までの道中記は下記にあります。↓

http://blog.goo.ne.jp/kaba14_11/d/20130121

そろそろ再開しないと、宇都宮以北は雪の季節がやってきて目的地着がうっかり年を越してしまいそうなのでこの連休を利用してでかけました。

9月22日(日)晴れ

久しぶりの歩きなので、今日は距離短めの設定で小山宿までの歩行を予定。

8時50分。東武線とJRを乗り継いで古河駅に着き、野木宿に向かって歩きだす。

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日光街道は日本橋から日光(鉢石)までは約140㎞。

旧街道はところどころに残されているが、殆ど国道4号線をたどるあまり変化のない道。

宿場間の距離も短く、古河~野木は約2、6キロで「あっ」と云うまである。

昔は松並木が続いていたらしい街道沿いの狭い狭い脇道に塩滑地蔵菩薩あり。

写真のような塩がとりあえずおいてある。はたしてご利益あるやなしや?

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ご本尊。

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まもなく野木神社。木立に囲まれた参道がずっと続いている。ここに芭蕉の句碑があるとのことだったが見つからなかった。

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道端の古いお寺に静かに立つお地蔵さん?とても素敵な面立ち。

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野木あたりは、渡良瀬遊水地にそそぐ思川が西に流れ、緑の濃い、のどかな町である。

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野木一里塚。

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野木宿を過ぎると、次の宿は約7キロ先の間々田。ここは日光街道の中間地点にあたるらしい。

だんだん日が高くなって日差しをよけながら歩く。旅歩きは照る日が一番怖い。

一昨年歩いた東海道中でも一度夏の盛りに歩いて熱中症を起こしたことがある。

つば広帽子、手袋と首タオルは必需品。早め早めの休憩もね。

ということで、途中にあったマックでソフトクリームを食べる。冷たくて甘くて美味しい~~(^0^)

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このあたり、栗、梨、林檎、を栽培している農家も多く、今の季節は栗林のある道端に毬栗がたくさん落ちている。、

靴でイガを分けるように割ると、艶やかな大きな栗が入っている。落ちていたものなのでいくつかいただきました。

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芭蕉のこの句で有名な法音寺。

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石碑は最近立て替えたらしい。お彼岸中ということもあってあちこちのお寺にはお墓参りの人々が行き交っていた。

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やがて間々田。12時近くになっていたのでちょうど街道の角にあったお蕎麦屋さんに入って昼食。

湯葉の天ぷらとせいろのセットを注文。

美味しいか不味いかは別として、湯葉が出てくるといかにも栃木県、という気がしてなにか嬉しい。

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さらに栃木といえば干瓢。こんなお菓子を売る和菓子店もあり。ためしに一個だけ買ってみる。「るかんた」、干瓢のジャムが入っているカステラみたいなお菓子。

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「芋フライ」・・これも栃木の名物であるらしい。

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↓ こんな市場も道の左にあったり・・。

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巨大ムクノキの前を通り過ぎ、須賀神社がみえてくるともうまもなく小山の宿場。

間々田から約7㎞であった。

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市街に入るとさて、いやにすっきりした感じの小山市内。たぶん最近道路整備がおこなわれたのだろうか?

電線も地中に埋め込まれているのですっきり感アップ。古い宿場や町ではこのように電線埋め込みがなされているところが多い。

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15時。

小山宿に到着。小山は天下分け目の関ヶ原の戦いの作戦会議「小山評定」の舞台としても名高い場所。

日光街道は遺構があまりない。それはどこでも同じなのだが、少なくとも本陣、脇本陣などの宿場の主だった跡を示す説明板くらいはほしいものだ。

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駅近くのメイン通りのたぶん、本陣だったあたり。

今は大きいマンション。

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これから宿場としての街造りを始めるのかもしれない。

古いものは朽ちて新しく、そののちふたたび古いものを再興。歴史を残すという作業はえらく時間がかかるものではあるし、その時間軸のある一点に存在することもまたおもしろからずや。

さて、今日はまだ時間が早く(まだ午後3時)ここから次の宿場まで歩いても電車で戻ってくれば明日の道程が楽になるのだが、久しぶりの歩き旅なので無理をせず、予定通りここで宿泊。

ぶらぶらと街道を左に折れ、思川を下に望む小山城跡(城山公園)を散策。

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城山公園は東京近辺でいえば里見公園を広くしたような感じで、敷地は相当広く静かで苔むした土の匂いが気持ちよかった。

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本日の歩行距離:約18㎞。

日光まであと約70㎞。


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