回遊魚の旅日記

時の流れる音をききながら歩いたり歌ったり
少しづつ昔の暮らしをとりもどしつつ。

中仙道を歩く㉑大湫~細久手~御嵩~伏見~太田

2016-01-04 21:12:54 | 中仙道(中山道)

12月29日(火)晴れ

7時40分に宿を出発。

街全体も遠くの山々も薄い靄に包まれている。

昨日より暖かくなりそうである。

宿場を出るとすぐに秋葉坂の三尊石窟。山道に入る。

旧中山道は「1日中山道」と読み替えられるほど、大井宿から次の宿の御嵩までは本当にそのとおり。

絶えず道はアップダウンを繰り返す。

時折り入り込む集落の家の玄関先にはキノコの飾り?

やがて皇女和宮も眺めたという御殿場(物見峠)

登ってみると恵那山が右方向に雪の頂をみせている。

ここで昨晩の大黒屋さんで一緒だったひとり旅のおじさんに会う。

「大勢で歩いていると楽しそうですね」とおじさん。

確かにそう。ひとり旅も二人旅も悪くはないけれど、4人くらいのグループ歩きは山道に最適。

「唄清水」「一呑みの清水」と湧水の場を通り過ぎると、桃源郷のような山里の風景。

また桜の頃に来たいなあ。

さあて謡坂の石畳。

あまりの山道の辛さに歌でも歌ってがんばろう、と意味で「謡坂」の名がついたらしい。

いっちゃんがいくつか地元の民謡をご披露(^^)♪

やがて右側の階段の上にこのような幟が。

 

老人会というのがなかなかよろしい。職業柄耳の調子が悪いと困るので、小さなお社の前に吊るされたキリで耳に近づけお祈りする。

耳が良くなったら自分の年の数だけキリを持ってお礼参りにこなければならない;

いよいよ山道最後の「牛の鼻欠け坂」という峠の下り坂に差し掛かる。

ここを降りれば平坦な道となって一路京都へ、ということらしい。こういう案内板を見るとなんだかすごく遠くまで歩いてきたような気がする。

 

坂を下りればそこは広々と広がる田園風景。気持ちいい!

まこと、里に下りてきた感じ。

広い車道(国道21号)に出てもう11時近くになっていたので岐阜の名物、喫茶店のモーニングサービスを注文。

珈琲380円頼むとこれだけついてくる。

 

喫茶店の近くの和泉式部廟をちら見して街中を歩いてゆく。

右側にかなり屋根の剥げた願興寺。

御嵩宿はこのお寺の門前町として栄えたらしい。

山門から出てすぐに真正面に見えてくるのが名鉄広見線の御嵩駅。

やっぱり駅はいい。ほっとするね。

鬼の首塚を通り過ぎ比衣一里塚跡を過ぎ、さらに国道を歩いて可児川(かにがわ)に沿うようになる。

途中で右折してタラタラ歩いて伏見宿に到着。13時半になっている。

ここは京都の伏見とは関係がない。

旅人には嬉しい無料お休み処、一本松公園に着いてひと休み。

そろそろ娘は疲れてきた感じ。

はじめの予定では今日はこの伏見宿まで、だったがもうひと足(約8㎞)のばして次宿の太田まで歩くこととする。

そうすると次回歩き始めるときに交通の便がいいので・。

途中地元のスーパーでお稲荷さんや干し柿を買って神社の境内で食べたりして疲れをいやす。

伏見を出ると道は新しく立派になり大きな工場やショッピングセンターも増えてくる。

車がびゅんびゅん走る高台の国道から眺める北美濃の山々。

中仙道踏切を渡り、

 

今渡神社を過ぎると

いよいよ飛騨川と木曽川の合流するすぐそば、太田の渡しのあった地点に建つ太田橋である。

橋の向こうには木曽川ライン下りの乗船場も見える。

橋は以前までは車道と歩道が一緒だったが、平成20年に写真右の歩道専用橋が架かり大変歩きやすくなっている。

この橋を眼前にしたときは、よくもはるばるここまで歩いたものだと我ながら感心してしてしまった。

山道峠道乗り越えて美濃加茂だもの。

しかし行く手にはまだまだ道は続く。

これから歩く岐阜方面の山々を望むと新たな闘志がわいてくる~~~!

・わたしはいたって元気だが、娘は初めての街道歩きで限界に近づきつつあるので太田の宿に入らず

橋を渡ったところで北上し美濃太田の駅を目指す。けっこうこの距離が長かったが、途中の和菓子屋さんで休憩を取り

ようやくモダンな駅舎の美濃太田駅に着く。

16時。美濃太田から岐阜まで高山線。岐阜から名古屋まで東海道線を使う。

岐阜駅

尾張一宮でいっちゃんと別れ、名古屋に着き18時03分ののぞみで東京へ。

お天気のせいかグループで歩いたせいか、山道が続いた割りには全く疲れずとても楽しい旅であった。

年末に世の中が忙しくしているときに旅するのもなかなか乙なもの(^^)

本日の歩行距離:約24㎞

京都まであと約142㎞。


6 コメント

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Unknown (すずらん)
2016-01-05 17:15:14
やまびこさ~ん
明けまして おめでとうございます。

さすがやまびこさん、年末に街道歩きとは恐れ入りました

私も足は強い方ですが、さすがに山歩きは苦手です
これも慣れでしょ~か 素晴らしい趣味ですね

今年もこの街道歩きに、本職のピアノに、着付けに、お茶に。。。チャレンジは続きますね

私もこの元気さを見習わないと~
今年もよろしくお願いします
Unknown (B)
2016-01-05 19:38:54
すごいもんだ
なんか、風邪でも引いて熱が出ると、遠くの町の山の中の寂しい道をあてども無く、行先も分からずに歩く風景にうなされそうです。

そそ、食べたのは野イチゴですね。
酸っぱかったでしょう。

すずらんちゃんへ (やまびこ)
2016-01-05 22:12:03
☆明けましておめでとうございます☆

ホントは三が日も歩きたかったのですが、新年の集まりと駅伝があるので仕方なく家にいました(^^)

箱根駅伝、今年はゴールの大手町界隈まで行って応援しましたよ(^^)v


歩くのはたしかに慣れもありますけど今回のような山道は車道と違ってとても歩きやすいです。江戸時代の女性のように着物の裾を上げて手甲脚絆で歩いてみたい気もします(^)::
すずらんちゃんも是非是非☆
今年も
お互い、動けるだけ動いて楽しみましょうね!!

Bちゃんへ (やまびこ)
2016-01-05 22:18:53
う~む、現実的な夢だわ~。
[コワイよ~~]ってうなされるのかしら?かわいそー;;++

わたしはあまり夢を見ないなあ。見ても忘れちゃうのかしらん。

野イチゴは碓氷峠の時に食べたんじゃなかったっけ?峠は蛭ばかりだったから西松井田から少しいったところだったかなあ。
このイチゴはあのときのより赤くて酸っぱかった(^^)
懐かしいなあ。また今度一緒に歩こうね♪


Unknown (B)
2016-01-06 05:38:57
あれは、キイチゴ
食べたのは、間もなく軽井沢と言った付近かな。
キイチゴの頃には蛭もあまり居なかったような。
キイチゴ
ノイチゴ
ヘビイチゴ
以上、調べてくらはいまし。
Bちゃんへ (やまびこ)
2016-01-06 08:50:29
そうだ、野イチゴだ!

この歌を思い出しました。

「赤い実 かわいい実を野原で見つけたよ 野イチゴ野イチゴだよ みんなでとろうよ」♪だったかな。

https://www.youtube.com/watch?v=HlFJnfPJE98
ロシア民謡かと思っていたらフィンランド民謡なのね☆

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