定年退職後第2の職場へ勤務した、そこは職員5人の職場で、西武グループの要職を務めた人が管理者で、他の4人は有る法人から紹介された職員で、此の職場は年中無休で毎日3人が勤務して、2人は休み職員の長老がローテーションを組み回転させ、毎月の勤務日数は20~21日 多い時でも22日勤務。
この職場勤務時間は、朝9時から夕方4時迄7時間、毎月100時間以上も残業を遣らしておいて、満足に残業代も払わないなんて事は無い、何故なら年間通して残業は絶対無いから、但し大晦日から3ヶ日はフル動員で徹夜残業を遣らねばならない。
12時から1時迄昼休みは特に設けてない、管理者から食券を貰い、西武社員食堂で、11時半から1時半まで交代で食べに行く、ご飯大盛り オカズ追加、麺類は倍盛りもOK,そんな事で特に昼休み時間は設けていない。
年間を通して忙しいのは春 夏 秋それぞれⅠケ月くらい忙しく、暮れから正月に掛けて5日くらいが多忙を極める、後は比較的ゆったりした毎日の勤務、通勤定期支給 食事支給 給与も定年後にしては高給、同額の賞与年2回、時には臨時収入が多いと、臨時賞与と云って1万円程支給される、清酒の寄贈も多く、4時勤務終了後、管理者が「気付け薬を遣ろう」と一杯飲んで駅に向かう、こんな職場他にあるだろうか、第二の職場としては気楽で優遇された職場だった。
その管理者が、退職後10数年経ったが毎年「野球の券が入ったぞ」と4人の人を招待してくれる、年に一度の出会い織姫と牽牛みたいだ、席は内野席ネット裏、時にはボックス席、会えば皆酒好き、酒を酌み交わしながら野球観戦、お喋りか、酒呑みか、野球観戦か何が主か分からなくなる、何が主でもいい、旧友と出会い酒を酌み交わし、野球観戦この出会いが楽しく嬉しい事だ。
春先に友達から野球招待券を貰って、同級生と西武球場へ行った、矢張り酒好き同級生、酒とおつまみを用意、だがそのおつまみも、柿の種 イカチーズ 干物類のおつまみで、口中の水分を奪うものばかり、時には目先を変えてと、鯖寿司と焼き鳥を用意して行った、評判が良く、今回も鯖寿司を用意していった、好評で気分良かった。 旧交を温めた真夏の一夜だった。
禁酒の掟をまた破ってしまった、友と語らい酒を酌み交し、野球観戦の楽しさ追及の為、掟はすぐ破ってしまう、残り少ない人生楽しく生きた方が得か、禁を破ること、亦楽しからずやの心境
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