老いて楽しく

余生を楽しむ

露天風呂

2015-06-18 03:46:19 | 日記
 

 

 もう10年近く前になるか、西武系のお寺に勤務した事が有る、その時に掬水亭の6階展望レストラン「天外天」で暮れなずむ多摩湖を眺めながら、次から次へと出てくる中華料理に舌鼓みを打ち酒を飲んだ事が何回か有った。

 それから10年余りが過ぎ掬水亭の事も全く脳裏から離れていた、最近友から掬水亭の風呂に誘われた、郊外ホテルの風呂なので、今流行りのスーパー銭湯と違って、各種湯船を楽しむものではないと思っていた、だが大きな内風呂 ガラス張りの向こうには露天風呂 90度少々の結構熱めのサウナ サウナに付き物の水風呂はなく(暑く熱した体を水風呂で急速に冷やすと、心臓疾患のある人 年寄りには危険)それでか水風呂はなく、冷水シャワーが有る、それの方が体に優しいか。
 体が火照り汗腺が全開して熱した体を水風呂に浸けると、一気に汗腺が縮む、此の体が引き締まる快感が水風呂に飛び込む醍醐味だろう、それがないのは少し残念、露天風呂の柵越しには、緑が目一杯に広がり、その先には多摩湖の湖水が目に優しい。

 その入浴の帰りフロント前の土産売り場に、秩父の「きゃらぶき」と「蕗味噌」を売っていた、生産者にも依るが、秩父の佃煮は総じて旨い、家内に土産に買っていく、好物の佃煮を旨いと喜ぶ。

 有る日家内がまたキャラブキと蕗味噌を買って来てくれと言う、折角電車賃を使って買いに行くなら、風呂へ入って来ようと、日帰り入浴は12時から始まる、12時少し前に入館、一番風呂に飛び込む、大風呂のジャグジーで全身マッサージ、露天風呂で柵越しの景色を眺め、ゆったりと露天ぶろに浸かり天を仰げば梅雨の晴れ間の雲の流れをな眺めて居たら、少し浸かり過ぎ、外の空気で体を冷やしサウナに入る、始め噴き出す汗は何故かぬるっとしている、広がった汗腺から老廃物が噴出したのだろう、それが過ぎるとさらっとした汗になる、サラッと冷水シャワーを浴び肌を引き締めて帰途に付く。

 12時に入浴  帰る迄誰も入浴客は居なかった、掬水亭ホテルの風呂を独り占め、此の風呂を独占するのもいい気分だ、往復時間を入れても僅か3時間ばかりのレジャーだった
が、爽快な気分になれた。

 尚 掬水亭とは皆様ご存じでしょうが、東京と埼玉の県境にある狭山丘陵の一角、「西武園遊園地」に隣接し、風光明媚な小高い所に位置する、多摩湖を見下ろし、冬の空気が澄んだ日は富士山を遠望できる、素敵なロケーション、我が家からは駅数にして4駅と近いのだが、何と2回乗り換え3路線を使う、近くに有りてちょっと不便な所。

 
人の好き不好きに依るが、我が家では好んで食べ、温かいご飯に1品付け足すには良い
 
緑に囲まれ静かな雰囲気の中、ゆったりと気持ちよく浸れる
 
ジャグジーもあり奥にはサウナ室も
 
サウナ室90度くらいか少し熱め、普通湯船に浸かり、ジャグジーで全身リラックスして、サウナでたっぷり汗をかき、隣にある冷水シャワーで一気に火照った体を冷やす、全身が引き締まり、何とも爽快な気分になれる
 
内風呂から露天風呂と柵越しに多摩湖の一部が見える
 
サウナで火照った体を冷水シャワーで冷やし、一休みして少しぬるめの露天風呂に浸かる
 
柵の向こうには緑に囲まれた多摩湖が眺望できる
 
盛岡市の中心部に「不来方城」と言うお城が有る、決して「ふらいほう」とは読まないで欲しい、「こずかたじょう」と読む、石川啄木が若い時に此のこずかたじょうの芝に寝転んで詠んだ句が有る。
「こずかたの お城の草に 寝転びて 空に吸われし 十九の心」と詠んでいる。
 小生も露天風呂に浸かりながら、梅雨の合間の雲を眺め、ふと啄木の句を思い出した