老いて楽しく

余生を楽しむ

朋遠方より来る

2015-06-07 15:50:00 | 日記

朋遠方より来る、亦楽しからずや

 「朋遠方より来る、亦楽しからずや」(朋とは同じ先生に就いて学んだ友を云う、その学友が遠方から久し振りに訪ねて来て、その後年月を経て学び進んだ学問を語り合い、楽しく嬉しかった)と言う論語だ。

 小生如き凡人は「友遠方より来る、亦楽しからずや」と解釈する、遠くに住んで居る友が久し振りに訪ねてきた、一献酌み交わし、積る話を楽しんだと解釈する、そこが非凡な人と凡人の違いか。

 昨日有るサークルを通して10数年来親しくしている人と、一杯酌み交わした、「近しき友と 一献傾け、亦楽しからずや」同じサークルに属していても、心の解け合う人とそうでない人が居る、年齢も近く話に共通点が有ると打ち解け易い。

 早朝まで強い雨降りが6時前に上がり、8時頃には晴天、風もあり陽気も涼しく湿度も低い、酒を飲むには最適な日だ、その友人に電話する「今日何も予定ない」と聞く「きょうはあいてるよ」との返事、即座に話は決まり、友人宅近くの手打ちうどんが旨い「ちとせ」に11時半に行く。
 
 注文を取りに来た仲居さんに「昼間から酒を飲ましてくれる」と聞く「どうぞどうぞ」と言う、日本酒好きな友ビール小ジョッキと2合徳利を頼み、お通しが付いてくる、先ずは健康を祝し乾杯、友は飯能に住む孫が此の秋結婚する、四国に住む男の孫と今年社会人になった孫娘の写真を見せてくれる、ひとしきりかわいい孫の話になる、
その話に嫌な顔をしたら相手も凋んでしまう、気に染まらない話でも、にこやかに相槌打って聞く事が肝要、若き時代の思い出、仕事に熱中した話、現在80歳半ばで杖も突かず、矍鑠と歩く健康を喜び、話しは尽きず。

 刺し身3点盛りは生きが良く、友は新鮮で旨いと喜ぶ、今は流通が良くなり海なし県の埼玉もうまい魚が食える、厚焼き卵に大根卸の辛みが合う、アナゴの天ぷらは衣はサクッととアナゴはふわふわ、うどん屋の天麩羅は旨いものだ、2合徳利3本と旨い料理で腹一杯、年のせいか小食なった二人、旨い手打ちうどんは全く入らない。

 仲居さんが「御年輩の男の友達同士がお酒を酌み交わすのは良いですネ」と言って呉れた、「昼間から酒を飲んで悪爺さん」と友が、「そんな事ありません老後を楽しむ姿を見ていて微笑ましい」羨ましいとも言って呉れた、男同士静かに談笑し、他の客に迷惑を掛けることなく、程良く酩酊して大人しく楽しい会話、楽しい一時だった。 
 
料理が来る前、突出しをつまんで取り敢えず乾杯、友孫の写真を見せ、孫の話がひとしきり、素直に成人した孫が非常にかわいいのだろう、暫くは孫の話の聞き役
 
特選刺身3点盛りが来る、海なし県の埼玉でもこんな新鮮な魚が食べられる、と感嘆しきり、今は流通機構が良くなりほんとに新鮮な物が食べられるようになった
 
うどん屋 蕎麦屋には天麩羅は欠かせない、天麩羅専門店に引けを取らない旨い天麩羅を食せる、奥のアナゴ天は、衣がカリッとアナゴはふわっと、卸の効いた天つゆでたべる、えも言えぬいい味、手前の厚焼き卵もほんのり良い甘味に卸大根が味を引き立たせる、
 
旨い料理に楽しい会話、思わず酒もすすみ、2合徳利3本を重ね、程良く酩酊チョットいい気持、あっという間の2時間半、二人とももう余り食べられる年ではなく、酒の肴で腹一杯
 
手打ちうどんでは所沢市内でも有名なうどん店、一杯飲んだ後飴色に輝くうどんを食べる目的だったが、小食になった今、酒とおつまみで満腹、うどんが入る余地は全くなく、饂飩は次回に期待して食べに来よう