山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

新薬は忘れられない高価格

2021-06-11 10:03:38 | 時事川柳

 米食品医薬品局(FDA)が7日、日本の製薬大手エーザイと米バイオ医薬品大手バイオジェンが共同開発した、アルツハイマー病新薬「アデュカヌマブ」を承認したという記事によれば、症状を一時的に軽くする薬はあるが病気が進む仕組みに直接作用し、認知機能の悪化を遅らせることを狙う根本治療薬は初めてだそうです。

 しかしながら、アルツハイマー病の原因として、脳内に「アミロイドベータ」と呼ばれるタンパク質が蓄積することが関係している考えられており、新薬にはそれを除去する効果が確認されたものの、病気の悪化抑制に対する明らかな有効性は確認されなかったそうです。

 また、月1回の点滴投与で患者当たり年間610万円という薬の価格は、多くの人に投与することへの課題となりそうです。

 効くかもしれない薬に年間610万円、投与前にも高額な検査が必要とのこと、自助努力で有害なタンパク質を除去できればそれに越したことはないのですが、薬の値段だけは忘れそうもありません。

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ホッケーの町から3人オリンピアン

2021-06-10 17:37:13 | 時事川柳

 日本ホッケー協会が7日に発表した東京五輪の日本代表男女各16名の中に、岩手県岩手郡岩手町(いわてまち)出身の3名が含まれています。

 岩手町は1970年(昭和45年)に開催された岩手国体でホッケー競技の会場となり、国体開催前から選手の育成に取組みまましたが、国体終了後も半世紀以上町全体でホッケー競技に取り組んでおり、ホッケーの町と呼ばれるようになりました。

 その結果、岩手町の県立沼宮内(ぬまくない)高校は全国有数の強豪となり、全国タイトル(インターハイ、国体、全国高校選抜)獲得回数は男子が24回、女子は12回です。

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早池峰山(ヒメコザクラの花見)

2021-06-07 11:24:22 | 旅行

 6月6日(日)に早池峰山(1917m)に登りました。好天の日曜日なので混雑するだろうと、いつもより早い4時前に出発し河原の坊(かわらのぼう)登山口(1055m)に着いたのが4時50分ごろでした。

 駐車場には既に10数台が止まっており、何台かの県外ナンバーの方は車中泊されたようです。

5時1分に車道を歩き始めます。

薬師岳(1645m)が見えてきたのでもう少しです。

早池峰山も見えます。

 気温は10℃くらいで少し寒いくらいですが歩いているうちに心地よく感じられ、何時もより速いような感じで小田越(おだごえ)登山口(1250m)に到着。

 6名ほどの団体さんに巻き込まれないようにと、すぐ歩き始めたのが5時36分です。

 ミツバオウレンが沢山咲いていますが、薄暗いので上手く写りません。

オサバグサは下山時に写したものです。

一合目(1400m)の御門口(ごもんぐち)はすぐそこで、青空が広がっています。

一合目で一休みし団体さんに先を譲りました。

これから登る岩山に圧倒されますが、ここまで楽に来られたことと青空に元気をもらいました。

遠くも見えますが少しかすんでいます。

南東に須川岳(1627m)(宮城県では栗駒山と言います)

その少し北に焼石岳(1548m)

東側には太平洋に続く宮古湾

 

お隣の薬師岳

ミヤマキンバイが咲き始めており、大き目なものを写しました。

やや強めの風を感じながら歩きまじめます。

咲き始めたミヤマシオガマを見たのはここだけです

チシマアマナが沢山咲いており、風で揺れるので沢山写したなかの1枚です。

今日のお目当て、ヒメコザクラがめだつようになりました。

下山時に出会った監視員さんによると、少し前まで足の踏み場がないほど咲いていたそうですが、今年は風の影響を強く受けて数が少ないそうです。

滑る蛇紋岩、浮石にも要注意です。

ヒメコザクラ、今日見た集団では大きい方です。

これはナンブイヌナズナ、鮮やかな黄色が印象的です。

 五合目(1700m)に到着したのは7時12分、ここまでは2時間5分のコースタイムと遜色がない2時間10分と異例の速さでした。

 ここで強風による寒さに耐えられなくなり雨がっぱを着ましたが、半そでシャツ+長袖シャツで良いだろうが甘かったです。

 標柱に五合目御金蔵とありますが、左奥の上に鎮座する直方体の岩のことです。

この先は少し緩やかにみえます。

そうでもなかったです。

鉄バシゴです、誰もいないのでゆっくり写しました。

一段目

二段目

 

登るときは手元、足元だけ見ますが、よそ見しない方が良いです。

山頂まで0.4kmのところで避難小屋が見えました、この先急登はありません。

この辺りはチングルマ、コバイケイソウ、ヨツバシオガマなどが観られますが、まだ早いようです。

8時5分に山頂に着きました。

 この時刻も異例の早さ、所要時間3時間4分もコースタイムとほぼ同じという異例の速さでした。北側の展望は少しかすんでおり青森の山は見えませんでした。

岩手山(2038m)

秋田駒ケ岳(1637m)

姫神山(1124m)

南側はこんな感じで北側よりはクリアでした。

山頂には30分ほど滞在し、おやつを食べて下山を始めました。

ヒメコザクラを見るたびに立ち止まります。

予想通りすれ違う登山者が絶えません。

ナンブイヌナズナも気になります。

登る時は気付かなかったキバナノコマノツメです。

一合目まで下りたら暑くなったので雨がっぱを脱ぎ、振り返ってから樹林帯へ進みます。

オオタチツボスミレかと思い調べたところ、距が白く唇弁の紫色のすじが細かい網目状になるという特徴が見られないので、ミヤマスミレと判断しました。

そのほかに登る時気付かなかった花です。

ムラサキヤシオ

ヒメイチゲ

コミヤマカタバミ

昼の光を浴びるミツバノバイカオウレンです。

ウスバスミレです、葉に毛があれば珍しいチシマウスバスミレなのですが違うようです。

 11時15分無事登山口に到着、車道を歩いて駐車場に向かいます。

 舗装道路の路肩にフデリンドウが沢山咲いていました、各地の山中で観た何倍もの数です。

 12時11分に駐車場に着いたら何台も路上駐車しており初めて見た光景に驚きました、今年の土日・休日も河原の坊~小田越間のシャトルバスは運行されないので、あまり混雑しないだろうと思っていましたが、今の時期にこの状況でしたのでこの先花の最盛期は混雑の最盛期となりそうです。

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遠野郷地上の星の物語

2021-06-02 10:43:14 | 時事川柳

 

 岩手県遠野市は民話の里として知られており、民俗学者である柳田國男(1875-1962)が1910年(明治43年)に発表した『遠野物語』は、遠野地方に伝わる逸話、伝承などを記した説話集です。

 また岩手県釜石生まれのあんべ光俊(1953-)が結成したフォーク・グループ『飛行船』の代表曲も『遠野物語』ですが、遠野市内に鎮座する遠野七観音のうち、五つを線で結ぶと『五芒星』が現れるという3つ目の『遠野物語』が注目を集めています。

 五芒星とは平安時代の陰陽師、安倍晴明が呪符などに頻繁に用いた文様として有名で、海外でも東西の洋を問わず、魔よけの印として広く知られている。そうですが知りませんでした。

 注目の五芒星は遠野郷八幡宮の宮司さんの研究成果ですが、五芒星から外れた二観音についても、次のような機知に富んだ見方を披露しています。二観音は星の中心部から見て鬼門と裏鬼門に位置し、それぞれ当時の松崎村、鱒沢村に属していたので、魔(ま)を除くために『ま』つざきと『ま』すざわを外した。

 研究者している宮司さんは『あくまでも一つのものの見方。謎解きのような感覚で神社仏閣を回り、それぞれの視点で遠野の魅力を掘り下げて欲しい』と期待し、観光関係者も『好奇心をくすぐられるテーマ』と注目ししています。

 余談ですが6月1日現在県内33市町村で新型コロナ感染が確認されたのは1448人、そのうち遠野市は6人と少ないのは五芒星の効果でしょうか。因みに21市町村が10人以下そのうち8市町村は0人で、私の住んでいる紫波町は6人県都盛岡市が579人です。

『地上の星』の中島みゆきも岩手県生まれならよかったですが、道産娘(どさんこ)ですね。

 

 

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岩手山(途中まで)

2021-06-01 13:43:05 | 旅行

 5月31日(月)に岩手山の御神坂(おみさか)登山口から山頂を目指さない山歩きをしました、目指したのはユキワリコザクラ咲く標高1500mほどの笠締(かさじめ)と呼ばれる地点です。

 このコースは信仰登山にも利用されていた古くからのコースで、岩手山の登山ルートの中では最も登りがきついと言われる健脚者向けのコース、このため及び腰だったのですがユキワリコザクラ観るなら今だろうと決行しました。

8時50分登山開始です。

緩やかな、ほぼ平坦な登山道です。

マイヅルソウが沢山咲いており、沢山の写真を撮りましたがこれが良く撮れていました。

ツクバネソウは数が少なかったです。

ウスバスミレも沢山咲いていますが、何しろ草丈が低く花も小さくて(1cm未満に見えました)写すのに苦労します。比較的よく写ったので後は写しませんでした。

タチツボスミレと違い地上茎がないのでミヤマスミレだと思います。

一旦林道に出ます。

岩手山の一部です、目指す笠締は何処なのか?

再び登山道ですが、まだ緩やかで歩き易いです。

チゴユリも沢山咲いていますが殆どが下を向いており、ようやく写すことが出来ました。

エンレイソウもこちらを向いているものは少なかったですが、立派な花に出会いました。

50分ほど歩きましたがまだ歩き易い登山道です。

この花は名前が分かりません、教えて頂ければ幸いです。

オオバキスミレが賑やかに咲いています。

 イワカガミが観られるようになりました、丈が小さいのでコイワカガミかと思いましたが、葉で区別できるような記憶がありましたので、鏡のような葉にも注目しました。

 帰宅して『山渓ハンディ図鑑 高山に咲く花』で確認するとコイワカガミは『鋸歯が両側に8個、葉脈は上向きに湾曲する』とあり、イワカガミは『鋸歯は両側に10数個、最下の2個の葉脈と2次側脈が基部に集まる』と図鑑にありました。

これはイワカガミかと思われます。

 

これはコイワカガミかと思いましたが、鋸歯が多いようです。

 

下ばかり見てないでふと視線を上げると、咲き始めたムラサキヤシオです。

 

 10時17分標高1000mほどの草鞋脱ぎ場に到着です、標高差約400m、距離2.3km歩きました。

 昔の人はここで草鞋を脱いで何に履き替えたのかと考えましたが、新しい草鞋に履き替えたのでしょう。

 少し休んで歩き始めるとオオカメノキが撮影しやすい高さに咲いています。

勾配が登山道らしくなってきました。

シラネアオイは下でも咲いていましたが、この辺りから綺麗な状態です。

視界が開け、雫石スキー場(高倉山と小高倉山)が見えますが、秋田駒ケ岳には雲が掛かっています。

10時58分に大滝展望台に到着、山頂を目指す場合はほぼ中間点、標高約1200mです。

ここで昼食のおにぎりを食べ、たまたま一緒になった方と一定の距離を保って会話しました。

名前とは裏腹に水量が少ない大滝です。

この先は足場が悪くなり、崩落した岩場やガレ場が続きます。

カタクリとショウジョウバカマです、ここは早春なのでしょう。

ミネザクラも咲いています。

滑りやすい急斜面、トラロープが頼りです。

鳥居が埋まっているように見えます。

ガレ場です、岩手山らしくなりました。

ミヤマキンバイが咲き始めていました。

ミヤマクロスゲかと思いますが自信がありません。

ユキワリコザクラにようやく出会いました。

 12時27分、目指していた笠締に到着しました。この先の急登に備え笠を締め直した場所です。標高約1500mのここから2038mの山頂まで約2km、コースタイム1時間40分ほどですが予定通り引き返します。

もう一度ユキワリコザクラを見つめます。

ほとんどが咲き終わり残り少ないツバメオモトも撮ることが出来ました。

シラネアオイも撮りました。

キクザキイチゲがぽつんと一輪、まさに一華です。

滑らないように、躓かないようにゆっくり歩きながら振り返れば。

一度尻もちをつき、もう一度バランスを崩しながらも無事に登山口にたどり着いたのが15時24分でした。(この案内板は途中で撮影)

 登山口から家路を急ぎながら停車して撮影した岩手山、朝方よりは雲が取れたようですが、笠締が何処にあるのか分かりません。

 

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