山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

須川岳(紅葉ハンター)

2018-09-27 16:53:55 | 旅行

天気予報と紅葉情報と野暮用の予定を勘案し、9月26日に出かけることにしたがなかなか行先が決まらず、前日の昼頃須川岳(1627.4m)に決定。6月5日(火)には宮城県側から登ったので『栗駒山』だが今回は岩手県側からなので『須川岳』だ。

岩手・宮城・秋田の3県境に位置するこの山は、呼び名も須川岳・栗駒山・大日岳と県ごとに違う。

須川温泉に至る国道では大規模な時間帯通行止めを伴う工事中だったが、関係者の努力によって現在は16時から30分だけの規制に縮小しており、温泉関係者もホッと(hot)しているはず。

晴れるが朝晩は曇りの予報通り、いや予報以上の曇り空を恨めしく見ながら6時15分に出発し、東北自動車道を南下するがアクセルを踏む足に力が入らない。

平泉前沢インターから一般道に下りて世界遺産となった『中尊寺』と『毛越寺』の前を通過して一般国道342号に向かうのだが、前回右折すべき交差点を直進して遠回りになった反省から、慎重に案内標識を確認して間違いなく進む。

西に向かうにしたがって青空が現れたらみるみる広がって空全体が真っ青、アクセルを踏む足に力が入りすぎないよう、スピードメーターを確認する。

途中、須川岳を写すのに鉄塔や送電線などの人工物が入らない箇所があるので、見落とさないようにしなくてはと心にはブレーキをかける。

須川岳 上の方が赤く染まっている

8時10分頃須川温泉の広い駐車場に到着、秋田県側の温泉施設越しに鳥海山が見えるしこれから向かう須川岳も鮮やかに見え、はやる気持ちで身支度を整えていると横浜ナンバーのキャンピングカーのオーナーが話しかけてきたので、短い会話を交わし『気をつけて』の声に送られていざ出発と思ったが、トイレに寄って少し身軽になる。

雲が取れてきた鳥海山 県内の山かと思うほど大きく見える

これから向かう須川岳の紅葉 光の当たり具合のせいか鮮やかさに欠ける

今回も自分なりに設定してきたコースタイムを持参し、ほぼそれに沿って歩き標高を上げるほどに視界が開け、目指す須川岳の紅葉が間近になり

相変わらず鮮やかさに欠ける

早池峰山、焼石岳、和賀岳などの山々がくっきり見える。

早池峰山

焼石岳 やはり上の方が赤く染まっている

昭和湖という昭和19年のガス爆発でできた湖の側で休憩するが、高濃度の硫化水素が発生しているので立ち入るなと規制線が張られており、規制線の外でも落ち着かない。

鮮やかな青空と昭和湖 この辺りの紅葉はまだ先

この先の約40分間がこのコース最大の難所で、ガイドブックでは『ここからはムラサキヤシオやナナカマドの中の急登となる。やがてハイマツ帯となって、県境の天狗平に着く。』と軽くあしらわれているが、階段状に整備されている区間の急登は堪える。

急登 ハアハア ゼイゼイ

急登のあとのご褒美

天狗平で水分補給し山頂へ向かうが、視界が開けて紅葉の海の向こうに鳥海山も見えており足取りが軽くなる。

雲がほとんど取れた鳥海山(2236m)

 

山頂まであと一息

10時50分頃予定通り山頂に立つと予定通りではない人ごみに驚く、どうやら宮城県側から登ってきた団体さんらしく、ガイドさんはテレビ(にっぽん百名山)で見た顔なので思わず話しかけたくなったが遠慮する。

 

最近の昼食はカップヌードル+餅だが、熱湯3分で食べられるという薄い餅をカップヌードルに入れて3分待つが柔らかさが不十分。

今回は餅を別の紙コップに入れて熱湯を注いでみたがやはり硬さが残っていたので、次回はヤカンに入れて加熱しようと思うがベタベタくっつくのが心配。(洗えば取れるか)

宮城県側からは小学生の団体も登ってきて、割と広い山頂が混雑してきた(最大で40名くらい居たかも)ので天狗平まで下りて、そこから30分程度で往復出来る展望岩頭に向かう。

須川岳を振り返ると

あまり人が居ないだろうと思ったら豈図らんや、20名ほどが腰を下ろしてもぐもぐタイム 『綺麗だねー そだねー』は空耳だったかな。

登る途中で休んだ昭和湖の青白い湖面、池塘が点在する草紅葉、須川湖の青緑の湖面が箱庭のように見えるこの場所はお薦めだ。

昭和湖

手前に草紅葉と池塘 奥に須川湖

12時を過ぎると雲が広がり寒くなってきたので長居は無用と下山開始、階段状の箇所は滑りやすく水が溜まっており転ばないように慎重に下る。

ガスがかかってきた

8月には目にしなかった登山中の事故の記事、9月に入ったら目立つようになり転倒して骨折する例が多く、住所・年齢・職業まで報じられていた。4年前の今日は御嶽山が噴火した日だと帰宅後のテレビで知った。

無事に登山口に帰還したら鳥海山はまだ顔を見せていたが、隣に見えるはずの月山は最初から最後まで見ることが出来なかったのは残念。

朝に比べて雲が広がっているが鳥海山は健在

歩行距離8.5km累積標高差+570m-570mの山歩き、これが丁度いい負荷なようで翌日の今日痛くも痒くもない(虫は飛んでいなかった)が、歩行距離が10kmを超えると相当堪える虚弱体質である。

花はほとんど枯れかけていたが、エゾオヤマリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、シロバナトウウチソウなどで比較的新鮮なものを写してきた。

エゾオヤマリンドウ

シロバナトウウチソウ

ミヤマアキノキリンソウ

ナナカマドの実

シラタマノキの実

帰りは高速料金を節約するため一般道を利用するようにナビを設定するが、一般国道⇒主要地方道⇒一般県道⇒市町村道という優先順位で案内するらしい。

今回は事前にロードマップでルート設定し、ときどき止まってそれを確認しながら、国道4号に案内したがるナビに逆らいつつ北上を続けた結果、自分で設定したとおり走り続け楽に帰宅できた

以前はなんとなく頭の中で設定したルートを地図で確認もしないまま走り、不安な気持ちでナビと格闘したので非常に疲れたが今回はすごく楽だった。

広域農道として整備された道路が一般県道になっていたり、境界での接続が不十分だった隣り合わせの市道が改善されたり、スマートインターが新たに出来たりと、ときどき走ってみないと取り残されるような気分になった。

山歩きも自分でコースタイムを設定することを覚えたが、振り返ってみるとこれまでの人生は、細かなコースタイムの設定など出来なかったしすべきものでもないだろう。この先も。

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江の島に波風立てたプレ五輪

2018-09-27 10:00:33 | 時事川柳

東京五輪のセーリング会場となる江の島で開催された、テスト大会を兼ねたワールドカップにおいて、運営側の対応が地元に不信感を抱かせたという25日の記事です。

会場は名産シラスの好漁場でレースと漁の両立を図るべく決めた、午前中はレースを行わないとした約束を一方的に反故にした大会実行委員会に対して、漁業者側が反発を強めているといいます。

前回の東京五輪の前年にプレオリンピックとして『東京国際スポーツ大会』が開催されたことを覚えており『プレ五輪』としたものの、今回は前前年だけどいいのかな?江の島は陸地だけど波風立てていいのかな?と不安でしたが拾ってもらいました。

一緒に出した2句はさらに不安になる句で、この日は3句作るのに四苦八苦したことを思い出しました。

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沿岸の道路に林立黄信号

2018-09-22 18:32:39 | 時事川柳

沿岸の安全 黄信号 この大きな見出しの記事の内容は以下のとおり。

本県沿岸部で2014年以降、人身事故で死亡した割合(死亡事故率)は内陸部の2~3倍で推移し、重大な交通事故の危険性が高まっているが、県警は東日本大震災の復興事業が進む中、交通量が増加したことを高い死亡事故率の一因と分析している。

その対策として沿岸に白バイを集中投入し、内陸の分駐隊からも毎月派遣するなど『目立つ指導取り締まり』を強化する。としています。

以下は個人の意見・感想です。

沿岸部では大型商業施設が開業した地域での事故件数増加が見られることから、道路整備に伴う交差点形状変更などの、状況の変化に対応した運転が求められると思いますので、気持ちの中にも黄信号を林立させて安全運転したいものです。

片側1車線で往復2車線だった道路が往復4車線になり、その上交差点に右折レーンが設けられると、どこを走ったらいいか分からず逆走してしまいそうで怖くなります。桑原桑原

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ベトナム語介護に備え学ぶとす

2018-09-20 10:50:35 | 時事川柳

介護福祉士を養成する専門学校や大学に今年4月に入学した外国人留学生は1,142人で、全6,856人のうち6人に1人を占める外国人を出身国別に見ると、ベトナムが542人と最多で、中国167人、ネパール95人、インドネシア70人、フィリピン68人と続きます。

介護職の賃金が全産業平均より10万円以上低いため日本人の志望者が減り続けているのに対して、政府は規制緩和などによって介護分野で働く外国人の受け入れ拡大を急いでいるそうですが、介護職の待遇改善を図ることは考えなのでしょうか。

防衛省は来年度予算の概算要求に、極超音速ミサイルの技術研究費として64憶円を計上する、と今日の紙面に載っていましたが予算の使い道の研究の方が大切だと思います。

ここまで書いてしまったので、今日投句したものを紹介します。       『ミサイルより使途の研究して欲しい』・・・・・お粗末でした

さて、いつの日か介護を受ける身になるかもとベトナム語を学ぶことにしたのは、中国語なら1から9までの数字の読み方や簡単な挨拶ぐらいは知っているからです。 

イー、リャン、サン、スー、ウー、リュー、チー、・・・ポン、カン、ロン・・・・ニーハオ、シエシエ・・・・・・・・失礼しました

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八幡平(初めての草紅葉)

2018-09-19 11:25:18 | 旅行

月山から帰ったのが7月24日、それ以来の山歩きをどこにするか迷ったが、草紅葉の写真が9月16日の紙面に載ったことと、なまった足腰に優しいだろうと18日に八幡平に行ってきた。

行程は八幡平頂上バス停(1540m)⇒八幡平頂上(1613.3m)⇒源太森(1595m)⇒黒谷地湿原(1446m)⇒茶臼岳(1578.3m)⇒茶臼口バス停(1360m)で、歩行距離は8km弱と健脚者なら楽に往復出来るところ、茶臼口バス停から八幡平頂上バス停までは路線バスを利用。

展望台に登らないと展望が得られない頂上 こんなに楽に登れる百名山はないでしょう

バスの時間も調べたうえで、昨年の実績を踏まえた自分なりのコースタイムを設定したところ、20分ほど早く余裕をもってバス停に到着したし途中の通過時刻もほぼ設定どおりだった。

今までは大雑把なコースタイムを頭に入れていたが、今回のように紙に書いたものを持参して、それを見ながら歩くべきだなと思う。

この時期の八幡平は初めてなのでよく分からないが、草紅葉の色付きはもっと鮮やかになりそうで、赤や黄に紅葉する木々は少ないような感じで、この日は赤いオオカメノキの葉が目立っていた。

草紅葉

オオカメノキ

咲いていた花は、エゾオヤマリンドウ、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、アザミ(岩手県の固有種ガンジュアザミと思われる)だが、ツルリンドウという珍しい花を見つけた。

エゾオヤマリンドウ

ヤマハハコ

ガンジュアザミ

ツルリンドウ

物の本によれば『ツルリンドウ属はリンドウ属の近縁の属であるが、リンドウ属にくらべるとはるかに種の数が少なく、世界でもわずかに数種、サハリンから千島列島、アジア、インド、マレーシアにかけて分布するにすぎない。日本ではさらに少なく一属一種、このツルリンドウがあるだけである。』とある。

別の物の本『岩手の高山植物百科』(猪苗代正憲 片山千賀志 共著)には載っていないのにこの花を覚えていたのは、『みんなの花図鑑』に投稿して教えてもらったことがあるため。

20160925ツルリンドウ⇒https://blog.goo.ne.jp/k0i8y2o1/e/615d5b810cf5a19f2e52f133f9320c4d

20150916ツルリンドウ⇒https://blog.goo.ne.jp/k0i8y2o1/e/5bf5f99892cb1e297a0f1679ccee8f8e

 

雲が多いため鳥海山、月山、八甲田連峰、岩木山など遠くの山を見ることが出来なかったが、正面に岩手山、その東に早池峰山、姫神山ほか北上山地の山並みを、西には秋田駒ケ岳、森吉山ほか秋田の山並みが見えた。

岩手山 左に早池峰山

格好の展望台である源太森で出会った、3人連れの登山者のうちの一人の女性がその絶景に感動したのか『生きていて良かったあ~』を繰り返しており、こんな景観でいいのかなと恐縮する気分になった。

源太森からの展望

そういえば昨年登った不忘山(蔵王連峰)でも、咲き乱れる花々に感動したのか『凄いな~有り難う!』と絶叫している女性がいたことから、思ったことを大きな声に出すのは女性の強みなのかと思ってしまう。

不忘山⇒https://blog.goo.ne.jp/k0i8y2o1/d/20170607

茶臼岳からバス停まで40分ほど200mの急降下(急登の逆)、膝の外側が痛くなり始めたので、適切な行程を設定できた良い一日だった。

車道のバスが見える あと少し

『雲が無くて遠くまで見渡すことが出来れば尚良かったなあ』と声には出さず、次に期待しよう。

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