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山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

澄みきったドジャーブルーに霹靂が

2024-03-29 10:02:56 | 時事川柳

大谷翔平選手の通訳だった水原一平氏が解雇されたことは、大谷選手本人だけでなく世界中の人にとって「青天の霹靂」でした。「青天の霹靂」はよく使われるためすぐに閃きましたが、「霹靂」がこんなに画数が多いこと、急激な雷鳴という意味であること、晴天の霹靂は間違いであることを知りました。

大谷選手が自分の口座から送金されたことになぜ気づかなかったか、水原氏が勝手に送金手続きをすることが出来たのはなぜか、疑問はのこりますが、大谷選手が「捜査に影響があるのでコメントを控える」などと、どっかの国の首相みたいな台詞を吐かなかったことは良かったと思います。疑問として挙げたことが捜査に影響があるのでしょうか。

しばらくノーヒットが続き心配でしたが、先ほどの試合で3打数2安打1四球とチームの勝利に貢献したと聞き安心しました。霹靂はルビを振られるか、平仮名に直されるかと思っていたところ、ルビが振られました。


小中高子どもの本音に狭き門

2024-03-28 10:40:19 | 時事川柳

26日(火)付け20面の記事の概要部分は次のとおりです。

文部科学省の委託調査で、不登校の要因を巡り、子どもと学校側の受け止めに大きな隔たりがある現状が明かになった。不登校の小中学生が30万人に迫る中、いかに学校が子どもの本音を引き出し、適切な支援につなげるか。国や自治体のサポートに加え、学校現場の意識改革も必要となる。

23面には不登校要因調査における、学校側と子ども側の回答(複数回答)が示され、学校が子どもの状況を十分に把握できていない実態が浮かび、重大ないじめを見逃している可能性もある。とありました。

「いじめ被害」4.2%(学校)26.2%(子ども)

「教職員への反抗・反発」3.5%(学校)35.9%(子ども)

「教職員とのトラブル、叱責」2.0%(学校)16.7%(子供)

「学業の不振」41.2%(学校)47.0%(子ども)

「宿題ができていない」40.5%(学校)50.0%(子ども)

「体調不良」18.5%(学校)68.9%(子ども)

「不安・抑うつ」19.0%(学校)76.5%(子ども)

鳴門教育大学の阪根健二特任教授(学校教育学)の話として

「教員がいじめではないと判断したことでも、子どもがいじめだと感じていることは少なくない。今回の調査結果からは、そういった教員の認識の甘さが子どもとの隔たり生んでいる可能性が見えてくる。確かな数値で乖離を示した意義は大きく、教員が不登校に関して考え直すようきっかけになるだろう。各学校が調査結果を分析し、不登校にならないための支援や指導の態勢確立に活用して欲しい」とありました。

残業が慢性化している教職員の働き方改革が叫ばれている中、さらに負担が増えることになりかねず、教職員が不登校とならないような支援態勢の確立も必要と思いました。

上五は「小中校」として投句したのですが、掲載は「小中高」と直っていたので記事を確認したところ、23面には「2022年度に不登校を経験した小中高生や担任らに要因を尋ねたところ、・・・・・・・」とありました。一方で、20面は文科省の問題行動・不登校調査(2022年度)を紹介したもので、対象が小中学生のこの調査では不登校の小中学生数の推移が示されていました。

寝ぼけまなこで読んだ記事に、対象が小中学生だけの調査と、高校生を含む調査と別々の内容が示されていたとは気が付きませんでしたが、添削の上入選という狭き門を通していただきました。


デジタル化教える力問われる世

2024-03-26 13:53:47 | 時事川柳

来春から中学生が使う教科書では、2次元コード(QRコード)の接続先のデジタル教材が大幅に充実した。一人1台のデジタル端末配備が完了し、タブレットを使った学びが日常化したことに対応した。教科書会社が工夫を凝らし、動画や音声で習熟度に合わせた指導も可能だ。子どもらの学びの幅は広がりそうだが、教員の教える力量が問われることにもなる。3月23日(土)の3面に載った記事の要旨部分は以上のとおりです。

英語の授業の冒頭で教師に「デジタル教科書で本文を読む練習をしましょう」と呼びかけられると、タブレットにつないだイヤホン慣れた様子で装着し、読み上げ音声のスピードを遅くして何度も聞く生徒、新出単語の発音を聞きながら声に出す生徒たちの声で賑わった様子も紹介されていました。

前述の英語の授業の例をみれば教師の負担が減って楽になったように思いましたが、編集者や教師からの次のような発言から、そうでもないようだと思いました。

「今後は量よりも、子どもにとって本当に必要なものは何なのか見極めることが必要」

「デジタルで読むより紙で読んだ方が定着しやすいとの研究ある。紙とデジタルのいいとこ取りをすべき」

「教科書や教材が変わっても最後は教員の腕」

「今ではデジタル教材を使うのが当たり前。それなしに授業はできない。全てを使うのではなく、目の前の生徒に適したものを吟味して使いたい」

以上、苦心して記事の内容を纏めましたが、句作りは苦心することなく見出しの 問われる「教える力量」 そのままでした。

60年も前に受けた英語の授業では、先生が読んだ後に皆で声を合わせたこと、何人か名指しされ読まされたこと、何度も繰り返して書いたり単語帳を持ち歩いたりしたことを思い出し、デジタル教科書ならもっと役に立つ英語を覚えられただろうと、今の世が羨ましくなりました。


侵攻の信任得たと邪心みえ

2024-03-21 09:16:54 | 時事川柳

17日開票のロシア大統領選で、プーチン大統領が87%を超える得票で圧勝、通算5選を決めました。

ウクライナ侵攻開始から2年余り、長期化する侵攻の今後の展開や日米欧との激しい対立が続く外交、制裁下の経済強化などが新たな任期の焦点となるプーチン大統領です。

記事には欧米からは非難が噴出し、中国と北朝鮮からは祝電が届いたこともありましたが、

「政権は高投票率での圧勝を侵攻への信任とみなし、欧米との対決姿勢を強める構えだ」に着目しました。

上五中七はすんなりと決まりましたが、下五が難産でした。ふと、侵攻と信任にシンがあると気が付き、も一つシンを加えようと更に考えて、邪心を捻り出しました。

 


手がかりは懸賞金でも不来方城

2024-03-20 10:33:35 | 時事川柳

唯一の写真は上の写真の左から撮影されたとのこと

盛岡市は、国指定史跡・盛岡城跡の建物復元につながる情報提供者に対する懸賞金1千万円の制度を3月末で打ち切ることとしました。不来方城(こずかたじょう)は盛岡城の別称で、歌人石川啄木は「不来方の お城の草に 寝ころびて 空に吸はれし 十五の心」と詠みました。

盛岡城跡に関する整備基本計画では第2期(23年~32年度)に二階櫓の復元を目指していますが、市が確認していた写真資料は1874(明治7)年、建物が取り壊される前に撮影された一枚のみでした。

そこで、天守、二階櫓、瓦門などの写真、城内建物の平面図、立面図、絵図、設計図などの提供を求め、その価値に応じて最大1千万円の懸賞金を用意していました。

2022年8月以来、約一年半が経過し103件の情報が寄せられたものの、有力なてがかりは得られませんでしたので、今後は別の手だてを駆使して復元計画を進めるそうです。

私は、詳細な設計図が発見され木造で忠実に復元されることを期待していましたが、残念ながら叶いそうもありません。ただ一枚の写真を頼りにして鉄筋コンクリート造の紛い物を造ることは避けて欲しいと思います。

駄洒落みたいなコズカタ城が採用されるか心配でしたが、門を閉じられることはありませんでした。