山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

三役のつぼみ膨らむ錦木に

2023-06-29 11:38:25 | 時事川柳

7月9日に初日を迎える大相撲名古屋場所の新番付が発表され、盛岡市出身の錦木が自己最高位(東前頭2枚目)を更新する東前頭筆頭に番付を上げ、郷土力士として23年ぶりの三役昇進に向け勝負の場所に臨みます。西前頭4枚目の先場所は7日目迄の1勝6敗から、破竹の6連勝で9勝6敗と勝ち越したもので、その勢いを駆っての三役昇進に希望が膨らみます。

郷土力士23年ぶりとは、栃乃花が平成12年11月場所に小結に昇進して以来ということで、その前は昭和36年7月場所に関脇に昇進した前田川までさかのぼります。前田川で思い出すのは、大鵬と柏戸に勝った以外がすべて負けて2勝13敗という珍記録で、この機会にと確認したところ昭和36年9月場所でのことでした。この時大鵬も柏戸も大関でしたが、横綱昇進後の大鵬にも勝ったことがある記憶に残る力士でした。

錦木についてテレビ中継の解説者は「力が強くて腰が重い錦木が真面目に稽古を積んで力をつけている」このように褒めてくれますが、口は重いわけではなくインタビューには面白いことを言って笑いを取っているようですし、土俵上では眼鏡を外すため目つきが悪いように感じますが、土俵を下りた黒縁の眼鏡の奥のまなこは愛嬌があります。

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秋田駒ケ岳(案内して)

2023-06-28 10:33:49 | 時事川柳

6月26日に初心者3名を案内して秋田駒ケ岳に登りました。8合目から阿弥陀池経由で最高峰の男女岳(おなめだけ 1637m)を目指して緩やかに歩き始めると、沢山のハクサンチドリが出迎えてくれました。

標高を上げて行くとハクサンチドリが少なくなり、様々な花が目につくようになりました。

イワテハタザオは岩手山と秋田駒ケ岳に分布しています。

ノウゴイチゴとも呼ばれるノウゴウイチゴは少し小粒だが、味は本物のイチゴと遜色ないそうです。

ミヤマキンバイと似ているミヤマダイコンソウを並べて紹介します。

雄しべの数と葉の違いでミヤマキンバイと分かります。

葉がダイコンの葉に似ているからとの説もあるミヤマダイコンソウです。

黄色のスミレ三種も並べてみると、葉だけではなく花の違いも分かりやすいです。

オオバキスミレはその名の通りの葉です。

キバナノコマノツメは葉につやがなく花は細面です

タカネスミレは葉につやがあります。

水深が日本一の田沢湖が見えるこの場所にはベンチが設置されており、格好の休憩地点です。

目指す男女岳が青空に映えていました。

6月18日に登った森吉山の残雪が小さくなりました。

烏帽子岳(乳頭山)の特徴ある姿は良く分かりますが、岩手山は雲の中です。

前回6月8日には少なかったミヤマダイコンソウがあちこちで観られました。

鋸歯が両側に8個という特徴からコイワカガミだと思います。

二枚目の鋸歯は8個より多いようにも見えますが、10数個には見えません。

正面に男岳(おだけ 1623m)が見えてきましたので阿弥陀池が近いことが分かり、チングルマの群生を期待しましたがチラホラ咲いているだけでした。

ミヤマウスユキソウはフレーミングを誤ったこの一枚だけしか写しませんでした。

阿弥陀池周辺で綺麗だなと思ったのがスミレの仲間ではないムシトリスミレです。

ミヤマキンバイ キバナノコマノツメ チングルマ コイワカガミが確認できます。

早めの昼食を済ませ一時間ほど休憩し男女岳に向かいました。

途中でアオノツガザクラを見つけましたが距離があったために鮮明に写すことが出来ませんでした。

写真をよく見ると左下にこれから咲くであろうエゾツツジの赤い蕾が写っていました。

半分ほど登ると男岳とその左に女岳が、右には田沢湖が見えるようになりました。

何度も休みながらたどり着いた山頂には標柱があるだけです。

右端の男岳山頂には鳥居や祠があります。

最高峰は男女岳で主峰は男岳という位置づけなのでしょうか?

岩手山は相変わらず雲の中です。6時40分に自宅を出発し県境のトンネルを抜けるまで青空は全く見えていませんでしたが、秋田県に入った途端に眩しいほどの青空でした。この時間も同じ状況が続いていたのだと思います。

最後に田沢湖を観ておきます。

下りほど慎重にとゆっくり写真を撮りながら下山を始めました。

雌雄異株のホソバイワベンケイの雄花だと思います。

ミヤマダイコンソウ

上の方では少なくなったハクサンチドリです。

慎重に

花の棚田のようです。

ミヤマキンバイ

ミヤマダイコンソウ

チングルマとミヤマダイコンソウの花の色は白と黄色で全く違いますが、チングルマ属はダイコンソウ属の1亜族として扱われることも多いそうで、雄しべの様子が似ていることからなるほどと思いました。

チングルマ

ミヤマダイコンソウ

下の方にホソバイワベンケイが写っていました。

阿弥陀池までもう少しです。

ヒナザクラを探すために少しだけ脇道にそれてみました。

脇道から戻るとイワイチョウが咲いていました。

登る時写していなかった花を見つけるたびに立ち止まり登山口に向かいました。

終盤のミネズオウです。

今年はコバイケイソウの外れ年なのか少なかったです。

ベニバナイチゴのこの色は良く目立ちます。

ツマトリソウ

ゴゼンタチバナ

右側の岩手山の雲がだいぶ取れてきました。

バスの発車5分前の15時10分に到着したところ行列が出来ておりましたが、40数人乗りのバス2台に何とか収まりました。平日ですが翌日からの雨模様を避けた駆け込み登山者が多かったようです。

写真は八合目に向かう8時49分発のバス乗車時に写したもので、この時も余裕がありましたが2台でした。

バスを降りたところでこのような情報を見つけました。

見かけたのに写さなかった花、見かけなかった花もあります。チングルマとコバイケイソウについて納得でした。

初心者3名を無事に連れ帰ることが出来て良かったです。

 

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廃線と存続でレール平行線

2023-06-23 10:36:39 | 時事川柳

国が地方鉄道の存廃協議を促す新たな制度が10月に始まることで、乗客減少が深刻な路線の廃線も念頭に置く事業者の動きが活発化するとみられる一方、地元では存続を求める声が強く、思惑のすれ違いが解消されなければ、協議入りや結論の取りまとめが難航する恐れもある。

このことを取り上げた記事の中には「平行線」は出ていませんでしたが、新聞に掲載されたJR津軽線のレールの写真を見た途端閃きました。しかしながら鉄道事業者から地方鉄道の再編協議を持ちかけられた場合、条件付きを含めて現段階で応じる考えがあるのは、47都道府県のうち15県にとどまるそうで、平行線にもならないことが予想されます。

昨年夏の豪雨で被災したJR津軽線(蟹田~三厩)の代替として乗り合いタクシーが運行されていますが、JR東日本は4月、廃線とし、バスや乗り合いタクシーなどに転換する案を沿線自治体に示したのに対し、地元からは高齢者や高校生にとって買い物、通院、通学のために欠かせない路線の存続を求める声が上がったそうで、このような事例は全国各地にあると思います。

鉄道事業者の多くは、利用者が極端に少ない路線の廃止を視野に入れており、「乗客が少ないのに路線を維持するのはもはや奉仕活動だ」との考えも紹介していましたが、これでは国鉄に見捨てられJRに突き放される地方は立つ瀬がありません。

 

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大股でゴジラの足跡超す勢い

2023-06-21 10:16:50 | 時事川柳

大股はオオタニサン、ゴジラは松井秀喜さんと分かっていただければ幸いです。

エンゼルスの大谷翔平は17日のロイヤルズ戦に「2番・指名打者」で出場し、メジャー通算150本塁打となる23号ソロを放つなど4打数1安打2打点でした。この試合は投手のみの出場を除く637試合目で、同僚トラウトの701試合や日本勢最多本塁打175号の松井秀喜の988試合を抜き、メジャー6年目で到達しました。

松井さんは「大谷選手が何をしても誰も驚かなくなった。それが彼の存在」と絶賛し、投手との二刀流については「自分たちの時代にはありえない。想像できないぐらいすごいことをしている」と評したとのこと。独走する本塁打争いのライバルは故障中で差が広がり、打点でも両リーグ1位タイで打率も急上昇しており、三冠王の可能性が囁かれているそうで、三冠王獲得ならどのようなコメントが飛び出すのでしょう。

「大股でゴジラの足跡」まではすぐに整いましたが下五をあれこれ考えながら目についたのが次の見出しで、日本勢の勢とは意味が違いますが「超す勢い」 となった次第です。

今季「松井超え」の可能性  日本勢最多あと25本

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森吉山(春の花 オンパレード)

2023-06-20 14:13:49 | 旅行

森吉山 20230531秋田駒ケ岳で撮影

6月18日に秋田県の中央部に位置する花の百名山の一つである森吉山(もりよしざん 1454m)に登りました。登山口の一つ「こめつが山荘」までは秋田自動車道五城目八郎潟ICから56.5km、別の登山口「ヒバクラ岳登山口」までは71.5kmであるうえ、それぞれのコースタイムが往復で6時間以上です。

  

私にとっては不可能な日帰り登山ですが、阿仁スキー場のゴンドラを利用すれば可能ですので、その様子を「ヤマケイ・アルペンガイド2東北の山(山と渓谷社)」の記述に沿いながら紹介します。【  】内は私の補足・感想などです。

こめつが山荘の駐車場に車を停めて歩き始めると、ほどなく森吉スキー場の跡地を登るようになる。

中略

石森は阿仁ゴンドラから登るルートとの合流点だけに、軽装の登山客が急に増えてにぎやかになる。石森から山頂までは花の道で、時期を変えて次々に咲く山の花を存分に味わえる。

ここから阿仁避難小屋までが、唯一視界のきかない森の道になる。阿仁避難小屋は、少し下ると水場があるので、格好の休憩ポイントとなっている。

 【自宅を6時45分に出発し運転すること3時間弱、20分ゴンドラに乗って緩やかな登山道を歩き始めたのは10時15分で、すぐに花が出迎えてくれました】

チゴユリ

イワカガミ

ゴゼンタチバナ

マイヅルソウ

ナナカマド

葉の下の方には鋸歯が無いようにも見えウラジロナナカマドかと迷いましたが、葉の先端が長く尖っていることで判断しました。

シラネアオイ

【歩きやすいです】

ツマトリソウ

オオカメノキ

ノウゴウイチゴ

ショウジョウバカマ

エンレイソウ

ハクサンチドリ

【山頂が見えてきました】

ニッコウキスゲ

下の方で見た開花前の状態では花の名前が出てきませんでしたが、ここではっきり分かりました。

タニウツギ

開花前で分かりませんでしたが通りかかった方に教えて頂きました。高さが30cmもないが葉の形からの判断だそうです。

イワイチョウ

【こめつが山荘からのルートとの合流点であるここ石森まで、15種類の花を見ながらコースタイム20分のところ45分かけて歩きました。珍しい花はありませんが立派な花の道だと思います】

【小休止後コースタイム15分の阿仁避難小屋に向け出発しましたが、すぐに新しい花に捕まりました】

ムラサキヤシオ

ミズバショウ

ヒナザクラ

モウセンゴケ

ヒナザクラに見とれていましたが帰宅後、一枚目の写真の右下に見たことのない物を発見しモウセンゴケの葉だと分かりました。

【イワカガミロードが続きます】

【ここまで5分遅れの20分、立ち止まらず通過しました】

避難小屋をあとにすると、次第に展望が広がるようになる。木道をはずさないようにしてゆっくり登ると稚児平で、ここもよい休憩所になっている。山頂は指呼の間で、一歩を刻むたびに近づいてくる。

【確かに木道が狭いのでよそ見していると外しそうになります。山頂が大きくなりました】

ミツバオウレン

よそ見しないと見逃しますので大変です。

【白に近いイワカガミを撮影したところ、下と右に緑に近いゴゼンタチバナも写っていました】

チングルマ

この先の群生を期待させてくれました。

ベニバナイチゴ

オオバキスミレ

チラホラ咲いていましたがここは写さない訳にいきません。

コイワカガミ

鏡のように輝く葉の鋸歯からの判断です。

イワイチョウ

アカモノ

【ここはオオバキスミレが主役の花の道】

ウラジロヨウラク

ピントが合わなくて苦労しましたが何とか一枚確保しました。

ツマトリソウ

【立ち止まってばかりで先に進まない花の道です】

【稚児平に咲くこの日の主役、チングルマとイワカガミ】

【ここはチングルマが主役の花の道】

【チングルマとイワカガミのお花畑は見事でした】

【山頂の標柱が見えてきました】

【山頂に着いたのは12時15分なので2時間かけて、花の道を堪能したことになります】

標高1454mの森吉山山頂は、さえぎるもののない雄大な眺望が味わえる。秋田駒ケ岳から鳥海山、さらには男鹿半島から白神山地まで、東北の遠い山並みの山座同定を楽しむことが出来る。

【北には岩木山を確認することが出来ました】

写真中央の小さな雲の左下が岩木山です。

【南東には岩手山を確認することが出来ました】

【他の山は確認できませんでしたが、さえぎるもののない雄大な眺望でした】

時間があれば東方の山人平まで足をのばしたい。ほとんどの登山者が山頂から引き返してしまうからだ。森吉山頂から山人平の往復は、30分とかからない。せっかくだから、そして静かな森吉山を楽しむためにも、様々な角度から森吉山を楽しむことをおすすめする。

【山人平の往復は2016年に1時間ほどかかっていましたので、今回は早く帰りたいという事情で止めました】

帰路は往路をたどる。

【花の撮影は出来るだけ控えようと12時36分に歩き始めましたが・・・・・】

チングルマ

八重咲だと教えてもらいました。

ゴゼンタチバナ

緑がかったものが珍しくありませんでした。

ヒメイチゲ

登る時気づきませんでした。

ウスバスミレ

これも下山時に気づきました。

アカミノイヌツゲ

帰宅してから調べた結果分かりました。

ナナカマド

登る時見たもの同様ウラジロナナカマドかなと迷いました。

タカネナナカマド

近くなので同じナナカマドかと思いましたが、鋸歯の様子から判断しました。

ゴンドラの山頂駅に着いたのは14時16分で、下りも1時間40分かけてゆっくりと花の道を楽しむことが出来ました。温泉にでも浸かって帰りたいところですが寄り道しないで自宅に向け出発し、まだ明るい18時過ぎに無事到着しました。

 

森吉山は樹氷が出現する数少ない山の一つで、八甲田や蔵王同様にゴンドラを利用すれば手軽に樹氷を観ることが出来ますが、泊りがけで行くにしても我が家から約130kmの雪道を考えると腰が引け、お目にかかっていませんので次のシーズンは実現させたいものです。

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