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6月12日(金)に早池峰山(はやちねさん 1917m)に登りました。5月25日(日)に固有種の1つヒメコザクラを観て以来の山行は、固有種の代表であるハヤチネウスユキソウを観ることが目的ですが、他の固有種の開花も期待していました。
自宅を4時に出発し河原の坊(かわらのぼう)駐車場に着いたのが5時でした。ここからの登山道は崩落のため閉鎖されています。
小田越(おだごえ)登山口まで約2km車道を歩き、登山届を提出して歩き始めたのは5時46分でした。
振り返れば目指す山は見えていますが展望は期待できません。
山頂までのコースタイムはガイドブックによって異なり、早いもので2時間20分、遅くても3時間ですが、私が山頂に着いたのは9時25分でしたから3時間40分くらいかかりました。
1合目で樹林帯を抜けたあと、岩の間を歩き岩と鉄梯子をよじ登りますので、9合目まで気が抜けません。
急登から解放され、この先のお花畑を過ぎればほどなく山頂です。
予想通り展望が得られない山頂には30分ほど滞在し、10時8分に下山を始めて13時48分に小田越登山口に着きましたから、登りと同じく3時間40分かかりました。休憩時間と500枚近い撮影時間を含みますが、他の皆さんは本当に速いと思います。
そこから車道を歩いて約40台収容の駐車場に戻ると驚きました。路上駐車はこれまで1台か2台しか見たことがないのに、10数台だったのは3連休前の金曜日だからと思います。この時期は平日でこれですから、土日祝日には通行止めにして、シャトルバスを運行しています。
ではハヤチネウスユキソウからです。開花間もない純白ではなく少し黄ばんだような印象でしたが、写真を見たところ思ったよりも綺麗に写っていました。
ここで似て非なるウスユキソウを確認しておきます。何人かの登山者に「これはハヤチネウスユキソウですか?」と尋ねられた際「これは違います。ウスユキソウですが、ミネが付くかもしれません」「ハヤチネウスユキソウはもっとフカフカした感じで、上の方に咲いていると思います」と答えるのが精一杯でした。
ミネウスユキソウの頭花は数個がかたまってつき、柄はないか、あってもごく短いです。
ウスユキソウの頭花には短い柄があります。
次の固有種はミヤマヤマブキショウマです。
葉を比べれば先が尾状に先が尖っているヤマブキショウマとの違いが分かります。
ヤマブキショウマ(秋田駒ケ岳 20230723撮影)
次のナンブトウウチソウは8月~9月が花期と思っていましたので、僅かでしたが咲いていたことは幸いでした。
もう少し花期が早いはずのナンブトラノオは、期待に反して少なかったです。
以上で固有種4種の紹介を終わります。同じ花を写している可能性がありますので悪しからず。
次は標高約1500m以上で咲いていたミヤマオダマキとチシマフウロですが、今年の6月に訪れた礼文島では標高2m程度の街中で観ました。
ミヤマオダマキ
チシマフウロ
礼文島の街中にあるミニ高山植物園です。(礼文島 20240609撮影)
参考までにヤマオダマキを載せておきます。
駐車場から登山口までの車道で撮影したキバナノヤマオダマキです。
一般的なヤマオダマキです。(岩手山 20240627撮影)
次は御田植場(おたうえば)と呼ばれる、木道が設置されている湿原地帯のお花畑です。
20240525撮影
この場所の主役はキタヨツバシオガマです。
分布は北海道と飯豊山以北の東北地方で、花は7~12段つきます。
礼文島にはさらに段数の多いレブンシオガマが咲きます。
(礼文島 20170624撮影)
ヨツバシオガマの分布は東北地方南部~中部地方で、花は2~7段つきます。
(谷川岳 20160701撮影)
よく見るとハクサンチドリも咲いていました。
ミヤマシオガマはキタヨツバシオガマと同じような色ですが、高さが低いので容易に分かります。
遠く離れて咲いており、イワカガミなのかコイワカガミなのか確認出来ません。
コバイケイソウはある程度咲いていましたが、当たり年と言えるかどうか。
アオノツガザクラはこれまでで一番の数を観ました。
下の方では色あせていたミヤマアズマギクですが、ここでは綺麗に咲いていました。
ハナニガナかと思いましたが帰宅後図鑑で確認し、丸みのある葉からクモマニガナと分かりました。
これは葉が細長いのでタカネニガナと思われます。
綿毛は沢山観ましたが、よくぞ持ちこたえていたチングルマ1輪。
イワオトギリも枯れる寸前でした。
マイヅルソウも辛うじて残っていました。
もうすこしですが、ここで一休みします。
後編に続く
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