山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

鞍掛山(5月は初めて)

2023-05-25 17:00:39 | 旅行

 5月24日に鞍掛山(くらかけやま 897m)に登った様子を、新・分県登山ガイド[改訂版]2岩手県の山(山と渓谷社)の記述に沿いながら紹介します。【  】内は私の感想などです。

鞍掛山は岩手山南東部裾野にコブ状に盛り上がる山で、宮沢賢治の詩「くらかけの雪」にも登場する名山である。山域の登山コースは道標なども整備され、初心者にもお勧めの山である。

【岩手山を背景に鞍掛山 令和3年4月22日撮影】

登山口となる相の沢キャンプ場の駐車場から西側コースへ続く松林を進む。雑木の混じる登山道は春、マイヅルソウの群落やキクザキイチリンソウ、シラネアオイなどが咲く。

【コースタイム2時間とありますが1時間としているガイドブックもあります。それはあまりにも早すぎます、この日は休憩を含めて2時間5分でした】

【マイヅルソウとチゴユリは花盛りでしたが、キクザキイチリンソウは皆無、シラネアオイは上の方で咲いていました】

マイヅルソウ

【その他には】

チゴユリ

ツクバネソウ

ツボスミレ(ニョイスミレ)かと思われます。

アマドコロかと思われますが、似ているというナルコユリかもしれません。

これは分かりませんので教えてください。

shuさんにミヤマガマズミと教えていただきました。

これも分かりません。(思い出せません)

shuさんにカキドオシと教えていただきました。

オオタチツボスミレでしょうか?

次第に右に巻きながら下草の刈り払われた明るい登山道を登る。新コースとの分岐を過ぎると林越しに残雪の岩手山がちらりと望める。

【確かに明るいです】

 

【直進すれば新コースですが右に進みます】

【葉が出てきましたので林越しの岩手山に気づきませんでした】

なだらかに盛り上がるカラマツ林の道は火山砂礫で、マイヅルソウやベニバナイチヤクソウなどがスズランとともに生えている。

【確認できたのはマイヅルソウだけでした】

眺めの良い高台展望台で休憩しよう。眼下の牧場から牛の声が聞こえ、ゆったりと時間が流れている。

【レンゲツツジに見とれ眼下は写し忘れましたし牛の声も聞こえたかどうか?】

平坦な林の道から急な階段を下ると水場もある小沢の橋を渡り、分岐に着く。右から登ってくる道はキャンプ場へ通じる東側コース。山頂へはカタクリの群生するこの分岐から左へ登っていく。

【カタクリの見ごろから一か月過ぎており影も形も有りませんでした】

ムシカリの咲く林を登りきると突然視界が開け、岩石が散乱する稜線に出る。北に岩手山が大きくそびえている。ダケカンバやミネザクラなどの林の稜線道を登る。

【ムシカリは見られませんでしたが、キバナイカリソウと咲き始めのヤマツツジに出会いました】

【突然開けた東側の視界ですが、正面に見えるはずの早池峰山は雲の中です】

山頂への急斜面に設置された階段を登りつめるとベンチもある鞍掛山の山頂にたどり着く。

【シラネアオイに元気をもらい一登り】

【シラネアオイの近くで見かけたこの花、ヤマオダマキにしては色が違うし、ミヤマオダマキにしては場所(高山帯ではない)が違うしで解せません】

北西に大きく立ちはだかる岩手山の鬼又沢が荒々しく印象的だ。西方に連なる峰は秋田駒ケ岳にはじまり、秋田県境の和賀岳や焼石連峰などの山々が南へ続く。

【鬼又沢は中央やや右の赤茶けた深い沢だと思います】

【秋田駒ケ岳は木々に隠れ、焼石連峰は霞の中、確認できたのは和賀岳だけです】

東方の北上高地には早池峰山や姫神山を見渡せる大パノラマだ。

【東方の大パノラマから切り取ってしまいました】

姫神山

早池峰山

【山頂では12時44分から1時間滞在し、カップラーメン、お握りなどを食べコーヒーを飲んで寛ぎ、シラネアオイに見送られて下山を始めました】

 

下山は往路の小沢の流れる分岐点まで戻り、そこから東側コースを下ろう。幅広い林の斜面に咲くエンレイソウやスミレの花が楽しめる。新緑の木々の間を曲がりくねって下るとキャンプ場へ続く牧野との間の林道に出る。右へ林道を進むとキャンプ場前を通過して登山口の相の沢駐車場に戻る。

【花はほとんど咲いていなかった東側コースを下山し、林道を歩いているとヤマオダマキを見つけました】

【無事駐車場に戻ってきたのは14時58分でした】

毎年4月に登っているこの山に初めて5月下旬に登ったのは初心者3名を案内するためでした。その3名は昨年10月13日の時のメンバーで、今回は逆回りで歩いてみました。

山頂での休憩以外の歩行時間(小休止は含む)は前回が3時間14分で今回は3時間19分とほぼ同じですが、今回のほうが楽だったとのことでしたので、少し慣れたのかなと思いました。

私としてはこの山で初めて見たヤマツツジとレンゲツツジ、それと不思議なオダマキが収穫でした。

これは我が家の庭に咲いている高さが80㎝ほどのオダマキでこれとも違います。

 

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上乗せを防ぐ保険が欲しくなり

2023-05-25 10:04:13 | 時事川柳

 政府の「次元の異なる少子化対策」を巡る財源議論が本格スタートし、岸田文雄首相は消費税増税を早々と封印したうえで、限られた手段の中から、社会保険料上乗せ、企業の拠出金増額、歳出削減の「3点セット」で兆円単位を捻出する構えを見せました。

 消費税の増税を一貫して否定してきたのは、国民の「痛税感」を避けるためらしいですが、社会保険料上乗せも国民にとっては同じことで、「全ての世代で子育てを支える」という理念に合致する公的医療保険を軸に、「支援金」として一定額を上乗せ徴収し、1兆円程度確保する方向で検討しているそうです。歳出削減は思惑通り実現するのか疑問ですし、企業が負担している「子ども・子育て拠出金」の増額も企業側の抵抗が予想されますので、その分上乗せ分が増えるのではないか、そんなことを考えて詠んだものです。

 これらは23日の記事からですが、今日25日には「社会保険料への上乗せで国民一人当たり月500円程度の負担増を検討している」と載っていましたので、保険は間に合いそうもありません。くわばらくわばら。

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ジャニーズにペンライトよりサーチライト

2023-05-18 14:20:33 | 時事川柳

         

 今話題のジャニーズといえば、口にするのも憚られるあの事件です。あんな破廉恥な話題は読む気にも詠む気にもならないのですが、「何が行われたか全容解明を」としてPEN LIGHT(ペンライト)ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会の話 が載っているのを見て、私のサーチライトにスイッチが入りました。

 テレビでも謝罪会見の様子が放送され、新聞各紙でも大きく取り上げられていますので、句作りのヒントになった部分だけ紹介します。同事務所の現社長は謝罪会見の中で、再発防止策として社内にコンプライアンス委員会の設置を表明しましたが、第三者委員会は「ヒアリングを望まない方々も対象になる可能性が大きい」として設置しないとしました。 

 これに対してあるジャーナリストは「現社長以外の事務所の幹部が本当に性加害を知らなかったのか疑問が残る。個別の被害は明かせないとしても、なぜそうした性加害が行われたのかを明らかにするためにも、第三者委員会を設置すべきだ(後略)」と話されました。

 ペンライトでは明らかにできないだろう、サーチライトが必要だろう、そのような句がスポットライトを浴び「秀逸」を頂きました。

 

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ふところの健康損なう負担増

2023-05-16 10:22:03 | 時事川柳

 75歳以上の公的医療保険料を2024年度から段階的に上げる健康保険法などの改正法が12日、参院本会議で自民、公明両党などの賛成多数で可決、成立しました。「全世代型社会保障」の一環として経済力に応じ負担を幅広く分かち合う内容で、暮らしの圧迫につながりかねず負担増への懸念も根強く、上げる分を新たに子育て支援へ充当する方策は「次元の異なる少子化対策」の財源確保でも同様に検討され。布石を打った形とも受け取れる。とあり、ある年金生活者が次のように紹介されていました。

 東京都に住むMOさん(80)は、年金収入が年約230万円、今回の法改正によって2024年度から年五千円程度の保険料増が見込まれる。「退職したときは、老後に温泉旅行などを楽しみたいと考えていた。かなえられる状況ではない」と嘆息する。妻(77)の年金と合わせた収入で、医療費や住宅の修繕費、同居する長女と孫の食費も負担する。節約しても、物価高騰の中で暮らしに余裕はない。自身や妻の介護が必要になった際、施設入所などのサービス費を賄えるのかと不安が募る。

 私も75歳になれば医療費の窓口負担が2割から1割に減るので楽しみだ、などと呑気なことを考えている場合ではなくなりました。病気になったり怪我をしないように気を付けたいと思います。

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姫神山(訓練のつもり)

2023-05-13 20:34:02 | 旅行

5月12日の天気予報は晴れのち曇りで翌日からは曇りがち、こうなれば山に出かけなくてはならない、というわけで4月28日以来再び姫神山に登りました。簡単に言えば他に行くところがないからで少し詳しく言えば、初めての山は事前調査やら心の準備が面倒なので、知っている山のうち登山口までの道路が冬季通行止め解除前の早池峰山などを外した結果です。

登山口まで移動中に見た姫神山と岩手山は前回より鮮やかに見えました。

訓練のつもりで多めの水やガスコンロなどで荷物を増やし、歩く距離も増やすことを考え一本杉口から登って左側のこわ坂口に下りることにして出発したのが9時40分でした。

林の中に入る前に岩手山を観ておきます。GW終盤に県北地方では平地でも積雪を観測しましたので、岩手山の残雪も前回と変わらないようです。

歩き始めると開花直後ののシラネアオイを観ましたが、この先では見つけることは出来ませんでした。

キバナイカリソウに気づいたのもここだけででした。

この日は薄紫のスミレが沢山咲いていました。タチツボスミレかと思います。

  

そして間もなく初めて見る花に出合ったのですが、名前が分かりませんのでとりあえず撮影して歩きながらクリンソウかな?それにしては花が少ない、などと考えました。

同じ花を観た方と山頂で出会い、サクラソウだと教えてくれました。

 

エンレイソウよりシロバナエンレイソウのほうが多いようです。

コキンバイの鮮やかな黄色も目立っていました。

    

カタクリは最終盤で残り少なかったです。

ここは八合目より上、下で見たタチツボスミレと葉が違うよう見えます。

小さなフデリンドウを見つけました。

山頂直下の展望の効く場所から北を見つめたら残雪の八甲田連峰が見えました。

岩手山も前回より鮮やかだと思いました。

岩手山の右(北)側の八幡平方面です。

岩手山の左(南)側の秋田駒ケ岳方面です。

その南の和賀岳方面も綺麗に見えました。

この日は巨岩が重なり合っている右へ向かいました。

山頂に着いたのは11時45分、持参したガスコンロでお湯を沸かしてカップヌードル食べ、さらに簡易ドリップのコーヒーを飲みながら小さなパンを食べてのんびりしました。最近はお握りやサンドイッチで簡単に済ませていましたが、久々のフルコース?でした。

12時34分に下山を始める前に写した岩手山で、天気予報通り雲が出てきました。

和賀岳よりさらに南西の焼石岳方面も残雪のおかげで見つけやすいです。

南東に見える早池峰山へは今月中に登りたいと思っています。

 

北東に湖が二つ見えますが、右は外山ダムで左が岩洞ダムだと思います。

 

前回は右が岩洞ダムと紹介しましたが、新・分県登山ガイド[改訂版]2岩手県の山(山と渓谷社)の記述「深い山並みにつぶされそうな岩洞(がんどう)ダムまでも見わたせる絶景である」を思い出すと左の方がしっくりします。

 

下山は予定通りコワ坂口に向かいました。

怖い坂、強い坂、いずれにしても急こう配なので登りに使ったことはありません。

 

 

こちらはカタクリが沢山咲いていました。

 

ヒメイチゲも咲いていました。

 

色が薄いエンレイソウはムラサキエンレイソウと呼ばれるようです。

コワ坂から解放され歩きやすくなりました。

シロバナエンレイソウがあちらこちらに咲いていました。

このエンレイソウは色が濃いです。

予想通りニリンソウが登山道の脇を飾っていました。

 

 クルマバツクバネソウの葉はたくさん見かけましたが花はこれだけでした。

スミレが沢山咲いていました。これもタチツボスミレかなと思いますが確信がありません。

 

下向きに咲くモミジイチゴが増えてきました。

 

葉の様子がはっきりしませんがコキンバイと思います。

  

登山道の脇に見つけた小さな白いスミレはツボスミレ(ニョイスミレ)だと思います。

  

地を這うように生えており珍しいので写したタンポポで、エゾタンポポかなと思いますがセイヨウタンポポなのかもしれません。

コワ坂口にたどり着いたのは13時48分、ここから舗装道路を歩くのですがずっと下りなので楽でした。

20分ほど歩いて駐車場に到着し、途中で予定していたエンジンオイルを交換して帰宅しました。

 

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