山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

定年を不要不急の延長し

2020-02-28 09:26:47 | 時事川柳

 黒川東京高検検事長の定年延長を巡り、法務省が法解釈変更の経緯を記した文書を口頭で決済していたことは問題ないとの認識の法務大臣は、「決裁は口頭も文書もあり、どちらも正式な決裁だと理解している」と宣いました。

 それに対して野党は「荒唐無稽な話だ。口頭で解釈をねじ曲げることは法治国家としてあり得ない」と反発しましたので、荒唐と口頭を使った句、法治と放置を使った句も考えましたが、新型コロナウイルス対策として「不要不急の外出は控えましょう」と国が呼び掛けていることを持ち出した句が入選と相成りました。

 政府のこれまでの説明は法解釈変更の必要性ばかりで、黒川氏の定年直前に解釈変更をする緊急性については口を濁しており、百歩譲っても必要性は感じられませんが野党は緊急性についても、もっと厳しく追求して欲しかったと思います。

 写真は検察官が着ける「秋霜烈日」のバッチですが、秋の厳しく冷たい霜と夏の強い日差しの意から、刑罰・権威・節操・意志などが厳しく、また、厳かなことのたとえで、検察官はそうあるべきでしょう。

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カイロ案温め聖火待つメーカー

2020-02-27 09:16:02 | 時事川柳

 新型コロナウイルスによる肺炎が世界中に拡大しており、東京五輪の開催についても延期が取りざたされるようになりましたが、福島から3月26日に始まる聖火リレーについての話題です。

 聖火を消さずにギリシャから空輸することが課題となっておりますが、ランタンに灯して運ぶ際の予備として1964年の東京五輪で実績のあるカイロを使う可能性があるそうです。

 カイロ内臓のプラチナ微粒子が充填されたベンジンを水と二酸化炭素に分解し、その際に熱を発する触媒燃焼と呼ばれる化学反応なそうですが、炎を出さずに燃焼し安全に火種を保つとのこと。

 それでギリシャで採火した聖火を運ぶことになるのか疑問を感じるのですが、前回も使ったそうなので門外漢は黙ることにします。

 今回も採用されるか分からないとしながら、メーカーの社長さんは「聖火は五輪のハイライト。自社製品に収められれば名誉なことだ」と仰っておられます。

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色々と便利に使う医師免許

2020-02-24 14:04:09 | 時事川柳

 国会では新型コロナウイルス対策以外にも、桜を見る会、検事長の定年延長など色々な問題について論戦が行われておりますが、今回取り上げたのは2018年に和泉首相補佐官(男性)と大坪官房審議官(女性)が海外出張の際に、外廊下を通らずにお互いの部屋を行き来できるコネクティングルームを利用したと言う問題です。

 これが発覚した際の大坪氏が顔色も変えずにした釈明は「自分は医師免許を持っており病弱な和泉氏に不測の事態が発生した際に、直ちに対応できるようにするためだった」という趣旨でしたが聞いている方が恥ずかしくなり、顔色が赤くなりました。

 そして、21日の紙面には彼女がダイヤモンド・プリンセスの船内業務を行っていることを報じておりましたが、医師免許を持っていることを良いことに国会での説明を回避していることは、誰の目にも明白ではないでしょうか。

 「大坪氏は午前7時半から午後10時までクルーズ船関連の業務に当たっている」と加藤厚労相は言及していますが、医師免許を持っているからといって何が出来るのか?感染しないように部屋に閉じ籠もっている?その部屋はコネクティングルーム?顔色は青くなったかな?などと、下世話な推測をしてしまいました。

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復興を照らしたコンビニ灯り消し

2020-02-22 12:08:37 | 時事川柳

 

 東日本大震災津波から間もなく9年を迎える被災地では、復興需要の縮小が目について表れつつありますが、岩手県大船渡市のコンビニ事情が紹介されました。

 大船渡市内では復興需要を追い風に、震災前から10店舗以上増えたコンビニエンスストアの閉店が続出し、地域の人口減なども進む中、「建設関連の需要が終わったならどうなるのか」と不安の声が聞こえているそうで、関係者の声を紹介します。

 『震災最初の夏は1日140万円を売り上げたが、閉店間際の時は30万円を切る日もあった。どう思案してもやっていけない』(昨年8月に営業を終了した元オーナー)

『何でもそろっていたので、高齢者に限らず地域の人たちにとってショックは大きい』(地域に一つだけのコンビニが閉店した地区の方)

『復興工事も落ち着き、官公庁の応援職員も減ってきている。コンビニ数だけでなく、被災地経済全体としても建設関連の需要が終わった後が心配だ』(大船渡商工会議所の職員)

 投句直前に明るいコンビニの灯りを思い出したので、中七は「支えたコンビニ」を「照らしたコンビニ」に、下五は「店仕舞い」を「灯り消し」に換えたのが良かったようです。

 

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どんなときも所持はいけない覚醒剤

2020-02-17 09:31:50 | 時事川柳

 シンガー・ソングライター槇原敬之(本名・範之)容疑者(50)が覚醒剤と危険ドラッグ「ラッシュ」を所持したとして逮捕されましたが、お名前の『敬』と『範』が泣いていると思います。

1990年にデビューし翌年に発表した「どんなときも」は160万枚を売り上げ、2003年にSMAPに提供した「世界に一つだけの花」は300万枚以上を売り上げたように、心をとらえる人気曲を連発するヒットメーカーとして知られているそうです。

 その当時の私は職務に専念(?)していたため積極的に聴いた覚えはなく、BGMとして聞いていた程度でそんなに立派な音楽家とは思いませんでしたし、「どんなときも」も聴いてみたら『ああ、あれか』程度の感覚で、頭の中に所持しておりませんでしたが使わせていただきました。

 ミュージシャンや芸能人、スポーツ選手がクスリを使う例が多いですね、成田空港で入国を拒否されたポールマッカートニー、股間にコカインを隠し持っていた勝新太郎、懲りずに繰り返す田代まさし、沢尻エリカ・・・・・江夏豊、清原和博・・・・・・枚挙にいとまが無いはずですが記憶が覚醒しません。

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