山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

新学期ピンチがチャンス9月案

2020-04-30 09:46:42 | 時事川柳

 一昨日(28日)の紙面には、27日に宮城県知事と大阪府知事が公立学校の入学、始業を9月にする考えを示しているとの記事が小さく載っておりました。

 28日には17県の知事が連携している「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が、テレビ会議を行い、その後の全国知事会議でも議論され時期尚早との声もあったようですが、国に検討することを促す結果となりました。

その結果、今日(30日)は 

首相「前広に検討」9月入学制

という大きな見出しで、三面の半分を占める大きな記事となりました。

 27日に宮城県知事が「教育の大改革。平時なら簡単に出来ないが、今なら県民の理解を得られる。日本全体の問題として捉えるべきだ」と話したことがヒントとなった次第です。

 4月が年度初めであることなど課題が多いことは平時でも同様ですから、本気で世界標準の9月入学制に移行させるのであれば、「今でしょう」と思います。

 

さて、平成20年の秀逸2句です。

・黄金が足りず給与を減らす國

 記録には「県職員の給料減額を知事が宣言、黄金の國が岩手県のキャッチフレーズ」とありましたので、逼迫する県の財政を立て直すためにも、民間の給与水準に合わせるということだったと思います。

 『黄金の國』は、マルコポーロの東方見聞録が世界遺産となった平泉の金色堂をモデルにしたという説があるほど、この地が国内有数の産金地だったことに由来します。

・空転で高いガソリン浪費して

 記録には「ガソリン税をめぐる国会の審議空転」とありましたが、詳しいことは『記憶にございません』、国会が空転するほど野党が強かったのか与党が弱かったのか、いずれにしてもガソリン税が増税となったのですね。

 思い出しました、当時は燃費が10km/ℓくらいのアンチ・エコカーに乗っており、如何にガソリンを節約するか考え、急加速急停止は避けて信号では止まらず済むよう(信号無視ではない)速度を調節するなど取り組み、エコ運転が身に付いたのですが170円/ℓを超える単価は30円くらいの上昇で懐が痛みました。

 

次は平成20年の代表句(自薦)です。

・昔なら西も東も金の山

 記録には「県財政逼迫、♪南部牛追い歌の一節」とあり、秀逸の1句目と同様な状況が背景にあります。

 岩手県を代表する民謡『南部牛追い歌』の一節『田舎ア~なれーどーもー はーサーあーエー なーんぶーのくーにはーサー』に続くのが『西も~東も~サー か~ね~の山 こらさんさえー』です。

 その昔は平安京に次ぐ我が国第二の都市であった平泉、その財政力の源が豊富に産出した『金(キン)』であったそうです。

 

 お粗末な民謡の次は元旦の掲載句です。

・破魔矢より針千本買う初詣

 記録には「魔除けより嘘が多すぎる世の中に対抗するために」とありましたが、どのような嘘がまかり通った平成20年だったのでしょうか。

 元旦の掲載というのは嘘で4日でした。紐解いたところ6日まで正月向けの句が載っておりました。

 

~続く~ 5月2日~6日までは休載となる見込みで次回は相当先になります。

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巣ごもりで安いガソリンに指くわえ

2020-04-27 09:58:34 | 時事川柳

 23日(木)に投句したものですが土日が休載日なので、今日まで指をくわえて待っていた甲斐がありました。

 経済産業省が22日発表した20日時点のレギュラーガソリン1㍑当たりの全国平均小売価格は、13週連続の値下がりで2017年7月の調査以来の安値水準となる130円90銭でした。

 従来から全国平均よりも安い自宅周辺のガソリンスタンドには、先週108円という数字が表示されておりましたが、遠出は自粛しており近場は徒歩か自転車を利用しているため、この恩恵に浴することが出来ないのです。

 しかしながら、安いガソリンでも購入しないことが一番財布に優しいので、不要不急のガソリン消費は止めて徒歩・自転車で頑張ります。

 

 では、平成18年の秀逸を紹介します。と思ったら18年、19年はありませんので、平成18年の代表句(自薦)を紹介します。

・てぇへんだ平次の里の屋根盗られ

記録には「紫波町の神社で、屋根の銅板盗まれる」とありました。

「平次」は私の地元岩手県紫波町出身の小説家・音楽評論家野村胡堂(1882~1963)の代表作、『銭形平次捕物控』の主人公のことです。

 町内の複数の神社で屋根の銅版が盗まれる事件が発生した時に詠んだもので、平次親分の子分である「がらっ八」のセリフを思い出し、他の市町村の方に入選を取られたら「てぇへんだ」と力を込めた投げ銭が中りました。

 

次は平成19年の代表句(自薦)です。

・計画を下げてクリアじゃすぐ馬脚 

記録には「売り上げにあわせてコスト縮減し(句になってしまいました、県競馬です)」

 とあるように、経営が苦しい岩手競馬の話題で、多額の公的資金を投入しながら存続させることの是非が議論されましたが、単年度収支の黒字を条件に存続が決まっております。

 黒字にするために経費を切り詰めて存続させている状況が今も続いており、最近は禁止薬物問題で開催を見合わせることもありますが、勝ち馬投票券のネット販売が好調で単年度黒字は続いております。

 この競馬問題を詠んだ句は取り上げられる確率が高いのは、それだけ関心が高い問題なのでしょうが、個人的には馬券を買うこともありませんし存続させる意義も良くわかりません。

 

最後に、平成19年の元旦に載った句です。

・猪に歩き疲れたとぼやく犬

 記録には『良いことが無かった戌年から亥年にバトンタッチ。「犬も歩けば棒に当たる」が背景』とありましたが、平成18年はどんな年だったのか思い出してみました。

 個人的には人事異動で久慈市での単身赴任が始まり、赴任早々に人間ドックに入ったら高血圧と診断され治療を開始しましたし、初年度の不慣れな中で予定外の仕事が発生するなど忙しい思いをした年です。

 その後、飲み物・食べ物など生活習慣に気を付けながら服薬量を減らし、最近の血圧は正常値を保っております。

 世の中の出来事は記憶が乏しいので調べましたので、個人的に印象深いキーワードだけ記します。

・ホリエモン逮捕・トリノ冬季五輪・イナバウワー・ハンカチ王子・男たちのYAMATO 

 特に悪いことは無かったように思えますが、良いことも無かったのでしょう。

 ~続く~

 

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彗星を支えたドラマ―星になり

2020-04-24 09:54:33 | 時事川柳

 逝去されたことを詠んだ『星になり』は、宗旨によっては相応しくない表現ですが、『彗星』に呼応させるために敢えて使いました。

 ジャッキー吉川とブルー・コメッツというバンドのリーダー、板岡公一さん(芸名 ジャッキー吉川)がお亡くなりになりました。

 板岡さんは力持ちなので、重いものを支えるジャッキから芸名が決まったそうで、そのメンバーであるコメッツ(彗星たち)の一人、井上忠夫(大輔)さんが亡くなった後も活動を続け力強いドラムを聴かせておりましたので、急逝に驚くとともに残念な気持ちでいっぱいです。

 昭和40年代前半に一大ブームを巻き起こしたGS(グループサウンズ)の旗頭として大活躍したブルー・コメッツは、日本レコード大賞受賞、NHK紅白歌合戦出場、エド・サリバンショー出演、ビートルズ日本公演の前座として出演、美空ひばりのヒット曲『真っ赤な太陽』のバッキングを担当、など輝かしい足跡を残しております。

 私が初めて買ったレコードがブルー・コメッツのLP盤(冒頭の写真)で、特に思い入れが強いものですからボツになった句も紹介します。

・ジャッキーが支えたコメッツ落胆し

・コメッツをブルーにさせて逝くジャッキー

・メンバーが支え亡くして青ざめる

 

さて、平成17年の秀逸を紹介します。

・住み慣れたプリンス後にプリズンへ

記録には「コクドの堤義明氏の逮捕、プリンスホテルから牢獄へ」とありますが、何をして捕まったのか記憶がありませんが、『プリンス』ホテルに対比させるための『プリズン』が適切なのか心配だったことは覚えています。

 調べたところ、インサイダー取引疑惑で有罪判決を受けたことが分かりました、未公開情報を不法に共有・利用して証券市場取り引きを行い、情報を持たない投資家に損害を与える犯罪行為をインサイダー取り引きと言うそうですが、投資家でもない私にはピンとこないため覚えていなかったのでしょう。

 記録にはコクドとありますが西武鉄道グループとコクドの関係はよく分からないまま、岩手県の雫石スキースキー場も西部グループで、プリンスホテルも立地しているので堤さんもプリンスホテルに住んでいたことにしたのですが、問題はプリズンでした。

 戦後、戦争犯罪人を収容した『巣鴨プリズン』から閃いたものですが、『東京拘置所』を利用した施設であることから、プリズン=拘置所でいいのかなと思いながら見切り投句したものでした。

 いま、プリズンを調べたら国語辞典には刑務所、監獄とあり、拘置所を和英辞典で調べたところPrisonとあり、刑務所もPrisonとありましたが、当時は職務にも専念しておりここまで調べる時間がなかったです。

 

次は平成17年の代表句(自薦)です

・新幹線函館の女が老けぬうち 

記録には「北海道新幹線、新青森・新函館間の開業まであと十年」とあり、開通が当初の見込みより遅れ平成27年となると、函館で待っている女性が老けてしまうと言う悲痛な声を、北島三郎のヒット曲に託したものです。

 実際に開通したのは平成28年3月26日でしたから、老け具合は化粧でごまかすことの出来る許容の範囲で、『はるばる来たぜ』のサブちゃんも喜んでいたことでしょう。

 2031年春には札幌まで延伸されるようですが、1988年3月13日に開通した青函トンネルは43歳になります、コロナウイルスの影響で工程に遅れが出てトンネルの老化が進むことが心配です。

 

最後は元旦の入選句です

・元就に倣いて三本買う破魔矢

記録には「魔除けの対象が多すぎる世相を詠むのに、毛利元就の逸話を借用」とありました。

 前の年に倣って12月29(水)に投函し土曜日の元旦に日の目を見ましたが、日の目を見なかった句も紹介します。

・月別に破魔矢12本買ってみる

・初詣破魔矢をごっそり買い占める

・増税分天引きされたお年玉

・お賽銭増税分を差し引いて

~続く~

 

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札幌へリオの敵を取りに歩く

2020-04-21 10:34:24 | 時事川柳

 意外なところで、または筋違いなことで昔の恨みの仕返しをする。という意味の慣用句『江戸の敵を長崎で討つ』が下地にありますが、うろ覚えだったので下五を「討ちに歩く」ではなく「取りに歩く」にしたもので、「取りに行く」とするのが素直なのに敢えて字余りの「取りに歩く」としたのは、東京五輪・男子20㌔競歩の話題だからです。

 日本陸上競技連盟は17日の理事会で、髙橋英輝(タカハシ エイキ)選手(花巻北高校 岩手大学 富士通)を、代表残り1枠に2016年のリオデジャネイロ大会に続き二大会連続で選びました。

 2015年の日本選手権で当時の日本記録を打ち立てて初優勝、翌年富士通に入社し昨年まで日本選手権5連覇の英傑は郷土の誇りですが、社会人1年目で出場したリオデジャネイロ五輪では42位と残念な結果に終わっており、捲土重来を期して練習を重ねておりました。

 東京五輪の代表選考では日本選手権6連覇を逃すなど、後輩2人の後塵を拝しておりましたが、実績から順当に選出されましたので札幌で開催される東京五輪での活躍を期待しております。

 本来は『リオの敵を東京で討つ』なのに会場が意外なところ札幌に移りました、これ以上意外なことが起こらず2020東京大会が開催されること、そこで郷土の誇りが大活躍することを願います。

 なお、カヌー・スプリント男子の水本圭治選手(不来方(コズカタ)高校 大正大学 長崎チョープロ)も代表に選ばれております。

 さて、平成16年5月18日に初めて頂いた秀逸が、20日の紙面で次のように紹介されました。

 国民年金の未納問題を最近の本紙「時事川柳」で振り返ると、やはり秀逸の

『あちこちで早苗の時期に頭垂れ』が象徴的。

多くの未納議員が列島の北で南で陳謝する姿が見に浮かぶ。

 秀逸はこのように別枠で紹介されるのかと言えば私の分はこれが最初で最後です。

 他の方については何回かあったかもしれませんが記録がありません。

 次は平成16年の代表句(自薦)

・我行かず安全だって言うじゃない

 記録には「自衛隊のイラク派遣、小泉首相が安全だと言っても・残念・・・ギター侍」とありましたが、波田陽区は最近見たことがありません。

 自衛隊をイラクに派遣するにあたり、「危険なところは避けて安全な所に派遣する」と宣う当時の小泉首相、野党の追及に「自衛隊が行くところが安全だ」と訳の分からない答弁。御子息の意味不明な発言は父親譲りですね。

おまけに平成16年元旦の入選句

・子供らも痛み感じるプチ袋

 記録には「不況でお年玉にもしわ寄せが」とありましたが、痛かったのは私のフトコロだったと思います。

 元旦に掲載されるためには、内容もさることながら投函(当時は葉書)のタイミングも重要で、この時は前年12月28日(土)に投函し元旦(木)に日の目を見ました。

この時一緒に投句した句は

・お年玉もらって悲しいプチ袋

・増えたのは煩悩だけの年の暮れ

・紅白の区別が分からぬ歌合戦

・曲名か歌手名なのか分からない

・年越しのそばもちょっぴり短くし

 全部で6句なので葉書を2枚出したのでしょう、力が入っていましたね。

 

   ~続く~

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グーグルとアップル濃厚接触す

2020-04-15 09:58:48 | 時事川柳

 

 

グーグルとアップル濃厚接触す

 4月から日曜日に加え土曜日も不掲載日となり週明けが待ち遠しいのですが、13日(月)は休刊日で火曜日に明けた今週、本日ようやく先週10日(金)以来の入選となりました。

 その間、緊急事態宣言に伴う休業要請は道府県や市独自のものも発出されましたが、目に見える形での効果は確認できず、医療従事者の危険を顧みない献身的な取り組みとマスクや防護服などの資材不足が明らかになり、医療崩壊の瀬戸際を目の当たりにしております。

 世界中で様々な取り組みが行われておりますが、IT大手のアップルとグーグルが感染追跡で技術協力すると発表し、ライバル同士が連携する異例の取り組みが注目されております。

 スマホに内蔵された近距離無線通信「ブルートゥース」を使って、近くにいた人の情報を記録、感染者が検査の陽性情報を入力すると、過去の一定期間内に近くにいたスマホの利用者らに警告する仕組みだそうです。

 新型コロナウイルスに感染することは勿論、風邪や怪我などで病院へ行くことは医療機関の負担を増やすことに繋がるので、自分に出来ることとして健康管理に努めつつ医療従事者に感謝したいと思います

 

 さて、ブログを始める以前の句は読み返しても何を詠んだのか分からなくなっておりますが、『秀逸』を頂いた句や自分が気に入った句、元旦に載った句など特別なものは、簡単な記録を残していますのでそれらを紹介しております。

平成15年の代表句(自薦)

・若大将たった二年で若年寄

 記録はごく簡単に「原辰徳監督二年で降格」だけで記憶はほとんど無いので調べたところ、平成14年に長嶋茂雄氏の後任として読売巨人軍の監督に就任し見事日本一を獲得したものの、翌年は阪神が独走し3位に転落したこと、球団代表との確執もあり特別顧問という閑職に追いやられました。

 現役時代は人気と実力を兼ね備えており、若大将と持てはやされておりましたが若年寄となってしまいました。

 後任の堀内恒夫監督も不振のため一年でその座を追われ翌年監督に復帰しましたが、平成14年の日本一に貢献した松井秀喜選手が抜けた翌年からの低迷は続きました。

~続く~

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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