山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

早池峰山(ハヤチネウスユキソウを観るために) 後編

2024-07-14 21:03:57 | 旅行

前編ではハヤチネウスユキソウなどの固有種を紹介しましたが、後編にも希少種が登場します。

北海道以外本州では早池峰山だけというナガバキタアザミは、8月にピンク色の花が咲くはずですが、観たことがありません。

北・中央・南アルプスと八ヶ岳に分布し、早池峰山が北限だというミヤマアケボノソウもこれから増えると思います。

 

次の2つの花はよく似ており、谷川山系、至仏山といった蛇紋岩地帯に分布することも共通しています。

【花。直径約8㍉。花弁は萼片より少し長く、基部は爪になる。雌しべを黄色の花盤を囲み、その外側に雄しべがつく】と図鑑にあるのがカトウハコベです。

【花。直径5~6㍉。花弁と萼片はほぼ同長】とあるのはホソバツメクサ(コバノツメクサ)です。

なるほど、図鑑のとおりですが現地では小さな花より、葉を観れば間違えることはありません。

カトウハコベ

真横から観るのは初めてです。

 

ホソバツメクサ(コバノツメクサ)

 

これらも似た者同士ですがやはり葉が違います。

カラマツソウ

ミヤマカラマツ

 

苦手なセリ科も葉を頼りに同定を試みましたが不安です。

ミヤマトウキ

シラネニンジン

イブキゼリモドキ

 

ここからは間違えようのないお馴染みのお花が続きます。

ハクサンシャクナゲ

ギンリョウソウ

コメツツジ

イブキジャコウソウ

マルバシモツケ

イワシモツケの葉は全縁か先端部に鋸歯があることで区別できます。

タカネサギソウ

高さが20~40㌢になるヤマサギソウでとは違います。

タカネナデシコ

サマニヨモギ

登りと下りで同じ花を写してました。

ミヤマキンバイ

キンロバイ

キバナノコマノツメ

ホソバイワベンケイ(果序)

 

最後の花は山頂で地上すれすれに咲いていたタンポポです。総苞片の外片が下に反り返っており、過酷な環境に順化した逞しいセイヨウタンポポと思われますが、外来種の特徴が強く出ている雑種の可能性もあります。

次回はたくさんのナンブトウウチソウ、ミヤマアケボノソウ、ナガバキタアザミを観たいものですが、この先猛暑が予想されますので無理はできません。昨年も一昨年も7月末から9月初めまでどこの山にも出かけていません。


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2 コメント

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Unknown (shu2702)
2024-07-21 08:54:08
私にとって、アザミは同定が難しい植物の一つです。ナガバキタアザミはまだ観ていないと思います。
ツメクサの仲間は大雪山でも観ました。自宅に帰って、慎重に種名を確認したいと思います。
カラマツソウとミヤマカラマツは以前間違えたことがあります。
セリ科の植物も間違えたことがあります。
500枚も写真を撮ると、歩くのが遅くなるのは当然だと思います。私も同じで、このところコースタイムの1.2倍ほどはかかっています。
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Unknown (山歩き)
2024-07-21 10:18:53
こちらにもコメントありがとうございます。
秋田駒ケ岳、森吉山などの花盛りには400枚以上写してしまいます。帰宅してパソコンに保存するとき、こんなに写したのかと驚きます。
中にはピンぼけ、同じ花を登り下りで写したものが含まれますが、独り歩きなので時間を気にせず、休みたい時に休み、写したい時に写すことが出来ます。

数えたら今回の早池峰山行は22回目でした。まだ観たことの無い花がありますので、気力、体力が続く限り登りたいものです。回数を数えながら写真も確認したら、同じセリ科に違う名前をつけているなどの間違いが散見されました。セリ科以外にも間違いがありました。ブログのほうは折を見て直そうと思います。
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