「これからはワクチンだ」首相は3選挙から一夜明けた26日、周囲にこう漏らしたそうで翌27日午前、岸信夫防衛相を呼び「最後のとりで」(首相)である自衛隊を活用し、東京に大規模接種センターを設置するように指示しました。
猛威を振るうウイルスへの国民の不安が渦巻く中、政権内から各都道府県に配慮したワクチン配布を疑問視する声が相次ぎ、感染拡大の「震源」の都市部を重視する方針に軸足を移す形は、衆参選挙全敗も踏まえ、求心力回復につなげたいとの首相の焦りも反映しているようです。
ワクチンはファイザー製ではなくモデルナ製を使用するとのことで、地方での接種と別枠で追加することは喜ばしいのですが、1日に1万人もの大規模接種でも3カ月かかり、オリンピックの期間とも重なりますので、そのための人員確保は相当な困難がありそうです。