山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

無効票が次点となった雫石

2018-10-31 14:52:45 | 時事川柳

岩手山(2038m)の麓にある雫石町での珍事です。

早池峰山(1917m)から見た岩手山(2038m) 2018.05.22撮影

岩手山(2038m)から見た雫石盆地  雫石スキー場のコースが見え、はるか彼方に鳥海山(2236m) 2014.09.15撮影

町議会議員の補欠選挙(欠員1)に立候補した二人は、ポスターに顔写真を入れず選車には自転車を使うなど、異例の選挙運動を展開しておりましたが28日に投開票を行った結果は次の通りです。

投票総数9,325票のうち当選は3,710票で次点は2,476票、無効票が3,138票と次点を上回る結果となりました。

当選した人は『当選が目的ではなく主張が伝わればいい』と話し、次点の人は『自分の公約にお金のかからない選挙の実践を掲げている』としてシンプルなポスターを自作しました。

選挙期間中に有権者からは『どちらかに入れなければならないが、決め手がない』『やる気を感じない。選挙をする意味があるのか』などの声が、選挙後には『二人とも名前も顔も政策も分からなかった』と初めて白票を投じた人の声が紹介されていました。

そして今日の紙面には当選証書を受ける様子の写真が掲載され、『当選した以上、ポスターに書いた公約を実現の方向に進める責任がある』とのコメントと伏せていた経歴も紹介されていました。

 

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SNS増えて増えたかSOS

2018-10-29 09:07:51 | 時事川柳

左右対称(掲載は縦書きなので上下対称)みたいなこの句、2017年度に認知されたいじめが前年度より9万件以上増えて41万4378件と過去最多を記録したこと、その原因の一つとしてSNSの普及を挙げている専門家もいることを詠んだものです。

記事にSOSは使われていないのですが、SNSと対比させるためには是非とも必要だったし、SNSは増えたではなく普及と載っていましたが『対称』で視覚に訴えることを意識した句作りでした。

これもSNS、よく分からないままいつの間にか手を染めている自分に驚いています。

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院長と市長の狭間で泣く親子

2018-10-24 09:58:13 | 時事川柳

簡単に言えば病院経営を巡る病院と行政の対立で、常勤の小児科医が退職意向を固めたため、入院の受け入れを11月末で休止するというものですが、詳しく言えば以下のとおりです。

1 舞台

奥州市総合水沢病院

 余談ですが水沢市(合併により2006.02.20から奥州市)は有名人の出どころで、高野長英(江戸後期の医者・蘭学者) 後藤新平(満鉄総裁・東京市長) 齋藤實(海軍大臣・総理大臣)は三偉人と言われており、最近ではご存じ小沢一郎、大谷翔平など多士済々です。

2 対立の原因

老朽化した同病院の移転計画に対する考え方の食い違いによるもので、市が診療料や病床数を維持した建て替えを検討したのに対し、病院は医療圏の将来像を描いた上で新病院の役割を示すべきだと主張しています。

3 対立の激化

建設を悲観して6月に退職届を提出していた院長(小児科長兼務)が、『病院を建設する意思が感じられない』と、年末で退職する意向を示したものの市長は『関係修復は不可能』と慰留を断念しました。

4 その結果

  小児科医がおらず内科医が子どもを診ることもあるこの地域で、大切な役割を担ってきた同病院が入院を受け入れないことで、他都市の病院での受診を余儀なくされる親子も悲観したくなります

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目標も水増ししたのか高々と

2018-10-22 09:13:25 | 時事川柳

先週金曜日19日の第一面 障害者採用4千人目標 の大きな見出しと 水増し問題政府方針の小見出し。

これだけで充分ですが、記事を読めば『・・・・法定水準を達成するには約4千人が必要になった』『4千人はあくまで努力目標(政府関係者)との声もある』とあり、政府の本気度とはかけ離れた空に、逃げ道を確保した目標が高々と上がりました。

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告白に目を白黒させた搭乗客

2018-10-19 10:06:28 | 時事川柳

16日の紙面で小学5年の男児(11歳)が、オセロ世界選手権で歴代最年少の優勝を果たしたと報じられましたが、旨い具合に閃かず句として纏められませんでした。

しかしながら、テレビでその男児が凱旋帰国する際利用した全日空機の機長(51歳)のアナウンスを聞いて、魂消ると同時にぜひ投句しなくてはと17日の記事が待ち遠しくなりました。

17日の記事によれば機長は『オセロの世界チャンピオンに、この飛行機をご利用いただいておりますが最年少記録の快挙です。』とたたえた後『実は、以前の記録は私自身が1982年に打ち立てた15歳という記録です。』と驚きの素性を告白しました。

機内の驚きは想像に難くありませんが、これは全日空の機転でこの機長を配置したことで起こったものです。

中七が9音節、下五が6音節の字余りなので、以前なら出さなかったかもしれませんが、『参考書』を入手して『正格』『変格』『準格』などを知った今は、全体のバランスが保たれており『正格』に近い安定感があるだろうと判断した次第です。

 

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