山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

登山道管理の道が開かれず

2023-11-29 09:42:10 | 時事川柳

全国に34ある国立公園内の登山や散策に利用される歩道全1127路線のうち、整備や保全を担う管理者が設置されていない路線が50%の561に上るそうです。国立公園でもあるにもかかわらず、管理者不在で荒廃が進む登山道が各地にあることや、災害時に迅速な対応ができないなどの課題が浮き彫りになりました。

国立公園内の歩道の保全や修復を担う「事業執行者」と呼ばれる管理者には、自治体や環境省がなる場合が多いのですが、管理者設定が進まない理由は、自治体などが事故時の管理責任を負うことを懸念する現状や、予算不足が挙げられています。

一般の観光客が利用するため高度な安全対策が必要な遊歩道と、自己責任での利用を前提とする登山道を分けて考えることが、管理者となることに及び腰となっている自治体の懸念払拭につながるとありました。その通りだと思います。

記事は国立公園内についてですが、それ以外の登山道についても事情は同じだと思います。私が歩く限られた地域でも、自治体が発注して業者が補修工事行っている個所、ボランティア活動によって出来る範囲の補修が行われている個所、木道などの破損個所が放置されている個所など様々です。

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路線バス残業規制ブレーキに

2023-11-24 10:39:13 | 時事川柳

岩手県交通株式会社(盛岡市)はバス運転手の残業規制が強化される「2024年問題」の影響で、来年4月に大幅な減便を検討しています。県南地方で産業集積が進み、業界を超えた人材獲得競争が過熱する中、待遇改善を進めても確保のめどが立たない状況で、深刻な乗務員不足が見込まれているとのことです。

同社の社長さんは、今年4月のダイヤ改正で盛岡地区の平日の運行本数を1割減らしたのに、さらなる減便が避けられないとの見通しを示し、「事業者だけで人で不足を解決するのは難しい。自治体の助力やコミュニティーバスなどの支援を含め、一緒に公共交通を守っていくことをお願いした」と語っています。

減便だけでなく廃止予定の路線もあります。私も何年か先に運転免許を返納することになれば、バスのお世話にならなければなりませんので、なんとか維持されることを願います。

 

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菅宅へハンドル回すライドシェア

2023-11-22 10:01:33 | 時事川柳

岸田文雄首相は、一般ドライバーが自家用車を使い有償で客を運ぶ「ライドシェア」に前向きな発言を繰り返しています。もともと首相と距離を置く菅義偉前首相が旗振り役を務めており、非主流派取り組みの一環で接近を図ったとの見方が広がっています。

岸田首相は菅前首相とライドシェアについて会談した10日後、臨時国会の所信表明演説で「移動の足の不足といった深刻な社会問題に対応しつつ、ライドシェアの課題に取り組む」と表明し、参院代表質問では「早急に方向性を出す」と踏み込み、菅氏の思いに答えた形となりました。

70人を超える無派閥議員には選挙応援などで面倒を見てもらった菅氏を慕う議員も少なくないため、来年9月の総裁選挙をにらみ神経をとがらせている岸田首相について、自民党重鎮は「首相は党内の有力者を取り込み、反乱の芽を摘むのが基本戦略だ。菅氏にも歩み寄ったということだ」解説したそうです。

「白タク行為」として原則禁止されていただけに、安全面を懸念する慎重論も根強く、導入には紆余曲折が予想される。とあり、その通りだと思いました。

上五を5音にするためひねり出した「菅宅」に続く中七は、「回す」か「を切る」で迷ったハンドルでしたが、「秀逸」という優良ドライバーの称号をいただきました。

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見る側に煽られ過激化ユーチューバー

2023-11-21 10:55:12 | 時事川柳

収入目当て 進む過激化  

私人逮捕系ユーチューバー 

識者「見る側の自制心重要」

これらの見出しは19日(日)の記事、公演チケットを不正転売しているなどとして無関係の女性を追い回す動画を投稿したとして、名誉棄損容疑でユーチューバーの男が逮捕された事件のものです。

中七の一部「煽られ」以外は見出しから拾ったもので、こんな句で良かったのかな?と思いました。

容疑者は「再生回数を増やし、収入を得て有名になりたかった」という趣旨の供述をしているそうですが、私には収入が得られるという仕組みが今一ピンときません。そういえば、小学生がなりたい職業にユーチューバーが挙げられているとか。

社会情報学の専門家は「私人逮捕系のほか、暴露や迷惑行為といった過激なコンテンツへの需要は一定、存在する」と話しており、実際、別の投稿者が駅で女性を盗撮した男を取り押さえたとする動画には「応援しています」「どんどん捕まえて」といったコメントが並び、30万回以上再生されているそうです。

冤罪を生む恐れや、たとえ事実であっても投稿者が名誉棄損罪に該当するケースもあるにもかかわらず、内容が過激化する傾向は需要がある限り続くだろうから、見る側の自制心も重要だと、識者は指摘しています。

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開墾から雨風太陽上場へ

2023-11-16 10:13:15 | 時事川柳

前身がNPO法人東北開墾である株式会社雨風太陽(あめかぜたいよう)の東証グロース市場への上場が承認されました。

花巻市出身の宮沢賢治を連想させる雨風太陽の本店所在地は花巻市でしたが、私は全く知りませんでした。

記事の内容を整理すると次の通りです。

・前身のNPO法人は2013年、東日本大震災津波をきっかけに設立した。

・単に前の状況に戻す復興でなく「創造的復興を目指した。

・1次産業の活性化や過疎など社会課題解決を目指す、全国でも異色のNPOだった。

・15年に株式会社KAKAXIを設立、16年にポケットマルシェに商号を変更した。

・22年に雨風太陽に商号を変更した。

・生産者の販路拡大サポート、農業、漁業体験を軸にした旅行業、自治体支援などを展開している。

・登録する生産者は全国1505自治体の約8千人、登録ユーザーは70万人以上。

・ふるさと納税や定住促進、観光コンテンツの開発などで77自治体と取引がある。

「都市と地方をかきまぜる」とコンセプトを語る代表取締役の高橋博之さんは、「社会性と経済性の両立」を示すための上場と説明しており、「社会性と経済性が両立できると証明したかった。地域にとって重要なのに『もうからないからボランティアで』という時代は終わりにしなければいけない。利益を上げて継続できるモデルが示せれば、次に続く若い人も増える」と展望しているそうです。

グロースは「高い成長可能性を有する企業向け」とのことで、さらなる活躍を期待したいと思います。

記事の中の単語を「から」でつなぎ合わせただけの句ですが採用されました。

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