小田越登山口から
8月26日(月)に7月3日以来今年5回目となる早池峰山に登ったので、数が少なかったこの時期の希少種から花の紹介を始めることにする。
サマニヨモギ 1cm位の頭花を10数個付けると言うが奇蹟的に1個だけ残っており、他のものは枯れて茶色になっていた。
ハヤチネウスユキソウ これもドライフラワー状のものが多い中この二つだけが何とか保っていた。
キバナノコマノツメ 4つほど確認したがどれも小さくて遅くなってから咲いたものなのか。
ミヤマキンバイ 山頂で数個確認、まだ咲いていたとは嬉しい限りだ。
カトウハコベ これも数個確認したが花は綺麗さを保っていた。
ホソバツメクサ これも数個確認したが花は綺麗さを保っていた。
タカネウスユキソウ(タカネヤハズハハコ) 別名の通りヤマハハコに似ているが葉がうっすらと白いのでウスユキソウの名が付いたのだろう。県内の分布はここだけの花一つだけ初めて見た。
カンチコウゾリナ 総苞が黒緑色なので黒色のミヤマコウゾリナと違うことが確認できた。これも県内の分布はここだけの花を初めて見た。
イブキジャコウソウ 先週の根子岳では沢山咲いていたがここでは一か所だけだった。
キンロバイ いつもの1合目に咲いていたが全部で10数個程度。
ミヤマシャジン 見つけたのはここだけで初めて見た花、萼片が線形のヒメシャジンとは違うと判断した。
ハクサンシャジン ミヤマシャジンと思ったが花序が違う。
ホソバイワベンケイ 今の時期はこのように赤くなることを知らなかった。
タチギボウシ 湿地の花と思っていたので意外だったが少し地面が濡れているように見える。
ガンジュアザミ 早池峰山の伝説上の夫、岩手山の古名である岩鷲山(ガンジュサン)が名前の由来で岩手県の固有種。
クジャクチョウが群がっている光景には圧倒された。
近くの岩の上にじっとしていたキアゲハを見たが、標高が低いところから高いところまで広範囲に生息しているそうだ。
次からは数が増えてくる。
ミネウスユキソウ ハヤチネウスユキソウが全盛のころは脇役みたいなこの花、今は大株もあるし存在感を感じさせる白。
ウメバチソウ これから主役になると思われる。
ミヤマアキノキリンソウ これもこれからが楽しみ。
タカネナデシコ 前日の雨の影響が残っており、細烈した花びらが風になびく様子は見られなかったがこれは良い方だ。
ナガバキタアザミ 10個ぐらい固まっている頭花は一部だけの開花だが白色のちぢれ毛も確認できた。
シロバナトウウチソウ 山頂直下で見られたが桃色のナンブトウウチソウが席巻している今は希少種。
シラネニンジン 苦手なセリ科だが葉の特徴から判断できた。
キレハノハクサンボウフウ このセリ科も葉の裂刻が深いと言う特徴がまさにその通りで分かりやすかった。
ここからは数多く咲いていた花。
カニコウモリ 河原の坊駐車場から小田越登山口まで歩いた車道の路肩に、カニの甲羅や翼(・・?を広げたコウモリを思わせる葉が沢山見られた。
ナンブトラノオ 早池峰山の固有種であるがこれほどまとまって咲いているのを見たのは初めて。
停まっているこのチョウはベニヒカゲと思われるがこれも初めて見た。
ナンブトウウチソウ これも早池峰山の固有種でこのように斜面が桃色に染まる光景は初めて見た。
山頂
下山中西方の山なみ
初めて見る花と蝶に感激し見たことのある花でもその数に圧倒された早池峰山、今日は雲が多くて遠くの山は見えなかったが近くに良い山があることに感謝したい。