山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

G7テレビ会議で事足りる

2019-08-29 09:41:28 | 時事川柳

 フランスで開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)はイラン問題や地球温暖化などの重要課題を巡り、「米国第一主義」を掲げるトランプ米大統領と他国の溝が深く、「首脳宣言」を採択出来ないまま閉幕しました。

 最大の成果文書と言われる「首脳宣言」ですが、議長国のフランスのマクロン大統領は「官僚による果てしない論争の産物で誰も読まない」と消極的でしたし、昨年カナダで開催されたサミットでの「首脳宣言」に対しトランプ米大統領は承認しないと表明しました。

 首脳同士の対話を重視して協調を演出しても減速する世界経済への対応も打ち出せず、「米国第一主義」を掲げるトランプ氏が登場して以来の機能不全ぶりが明らかにになった訳ですが、次回の議長国は米国だそうで「国際協調は風前のともしび」が現実味を帯びてきました。

 という訳で、記事には出ていない「テレビ会議」でいいんじゃないの?言外には「政府専用機(同形同型の予備機も同道)の燃料代が勿体ない」とからかってみました。

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順風も満帆も無くカヌー悲願

2019-08-28 09:56:48 | 時事川柳

 本県関係選手の東京五輪代表第1号。で始まるこの記事には「岩手県出身」の文字が見当たらないのですが、今後例えば祖父母が岩手県出身の方や県内の学校卒業者など岩手県縁の五輪代表選手が誕生すれば、本県関係選手に含めるつもりなのかと考え過ぎております。

 さて、東京五輪カヌー・スプリントの世界選手権がハンガリーで開催され、男子カヤックフォア500mの順位決定戦で日本チームがアジア最上位の3着となり、東京五輪の出場枠を確保し自動的に日本代表となった4名のうちの一人が、岩手県出身の水本圭治さん(31)矢巾(やはば)中→不来方(こずかた)高→大正大です。

 高校3年時のインターハイでは4冠を達成し大学時代もアジア大会で優勝するなど活躍し世界選手権やW杯などは経験していても、五輪の壁は高くて北京、ロンドン、リオデジャネイロと涙を呑んでいましたが長い間の努力が報われました

現在は長崎県を本拠地に活躍しているので長崎県縁の五輪代表と報じられているかもしれませんが、東京五輪での活躍も読みたいので日本代表として頑張って欲しいです。

 インターハイで優勝した時詠んだ句が入選していましたので紹介します。

「精進湖で御所湖での精進見せつけて」2006年8月10日

 富士五湖の一つ精進湖がインターハイ会場で、御所湖は水本選手が日々練習に精進した岩手県のダム湖です。

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早池峰山(今年5回目のお花見)

2019-08-27 21:35:47 | 旅行

小田越登山口から

8月26日(月)に7月3日以来今年5回目となる早池峰山に登ったので、数が少なかったこの時期の希少種から花の紹介を始めることにする。

サマニヨモギ 1cm位の頭花を10数個付けると言うが奇蹟的に1個だけ残っており、他のものは枯れて茶色になっていた。

ハヤチネウスユキソウ これもドライフラワー状のものが多い中この二つだけが何とか保っていた。

キバナノコマノツメ  4つほど確認したがどれも小さくて遅くなってから咲いたものなのか。

ミヤマキンバイ 山頂で数個確認、まだ咲いていたとは嬉しい限りだ。

カトウハコベ     これも数個確認したが花は綺麗さを保っていた。

ホソバツメクサ    これも数個確認したが花は綺麗さを保っていた。

タカネウスユキソウ(タカネヤハズハハコ) 別名の通りヤマハハコに似ているが葉がうっすらと白いのでウスユキソウの名が付いたのだろう。県内の分布はここだけの花一つだけ初めて見た。

カンチコウゾリナ 総苞が黒緑色なので黒色のミヤマコウゾリナと違うことが確認できた。これも県内の分布はここだけの花を初めて見た。

イブキジャコウソウ 先週の根子岳では沢山咲いていたがここでは一か所だけだった。

キンロバイ いつもの1合目に咲いていたが全部で10数個程度。

ミヤマシャジン 見つけたのはここだけで初めて見た花、萼片が線形のヒメシャジンとは違うと判断した。

ハクサンシャジン ミヤマシャジンと思ったが花序が違う。

ホソバイワベンケイ 今の時期はこのように赤くなることを知らなかった。

タチギボウシ 湿地の花と思っていたので意外だったが少し地面が濡れているように見える。

ガンジュアザミ 早池峰山の伝説上の夫、岩手山の古名である岩鷲山(ガンジュサン)が名前の由来で岩手県の固有種。

クジャクチョウが群がっている光景には圧倒された。

近くの岩の上にじっとしていたキアゲハを見たが、標高が低いところから高いところまで広範囲に生息しているそうだ。

次からは数が増えてくる。

ミネウスユキソウ ハヤチネウスユキソウが全盛のころは脇役みたいなこの花、今は大株もあるし存在感を感じさせる白。

ウメバチソウ  これから主役になると思われる。

ミヤマアキノキリンソウ これもこれからが楽しみ。

タカネナデシコ 前日の雨の影響が残っており、細烈した花びらが風になびく様子は見られなかったがこれは良い方だ。

ナガバキタアザミ 10個ぐらい固まっている頭花は一部だけの開花だが白色のちぢれ毛も確認できた。

シロバナトウウチソウ 山頂直下で見られたが桃色のナンブトウウチソウが席巻している今は希少種。

シラネニンジン 苦手なセリ科だが葉の特徴から判断できた。

キレハノハクサンボウフウ このセリ科も葉の裂刻が深いと言う特徴がまさにその通りで分かりやすかった。

ここからは数多く咲いていた花。

カニコウモリ 河原の坊駐車場から小田越登山口まで歩いた車道の路肩に、カニの甲羅や翼(・・?を広げたコウモリを思わせる葉が沢山見られた。

ナンブトラノオ 早池峰山の固有種であるがこれほどまとまって咲いているのを見たのは初めて。

 

停まっているこのチョウはベニヒカゲと思われるがこれも初めて見た。

ナンブトウウチソウ これも早池峰山の固有種でこのように斜面が桃色に染まる光景は初めて見た。

 

 

山頂

下山中西方の山なみ

初めて見る花と蝶に感激し見たことのある花でもその数に圧倒された早池峰山、今日は雲が多くて遠くの山は見えなかったが近くに良い山があることに感謝したい。

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先送りの課題も貯めた過大ダム

2019-08-26 18:32:51 | 時事川柳

24日(土)の第一面トップに 広域水道料金4割増へ

この大きな見出しに加え

行政事務組合改定案来年度方針

需要予測に大幅未達

胆沢ダム水源奥州・金ヶ崎

 

と並べば何やら句を詠めそうな匂いがプンプンするので、じっくりと読んでみました。

 

2013年に撮影した胆沢ダム  試験湛水のため満々と貯えている

同じ年、焼石岳に登る時途中に撮影  水位は下がっており白い巨大な堤体が見える

 

 

奥州市(大谷翔平の出身地)合併前の旧5市町村と隣接する金ヶ崎町が安定した水道水源を求めて行政事務組合を設立。

同組合が1990年に国の認可を受けた事業計画では、2010年の給水人口を約15万人と推計し国が建設する胆沢ダムから1日当り4万3500トンの水を供給すると言うもの。

実際には地域の人口減少で給水人口は2015年度実績で約12万4千人、1日当たり1万4600トンの供給にとどまっている。

同組合はダム建設事業費の負担金と水道施設整備のため約165億4千万円を投入したが、需要低迷により浄水施設の建設が途中でストップしたままなので、約97億8千万円が水道料金に転嫁しないまま「未稼働資産」として処理されずにいた。

借金返済のため年間1億円超の新たな借金をするなど組合の財務状況は限界に達していた。

ややこしい話で恐縮ですがここからが問題で、組合がこの事態を打開するため両市町に対して請求する広域水道基本料金を来年から4割増の約4億円(両市町合わせて)に引き上げる方針を示したからさあ大変。

両町市は一般家庭の水道料金を引き上げるか税金を投入するか決断を迫られますが、住民が負担することには変わりないのです。

給水人口の推計が過大だったのではないか、課題を先送りしてきたのではないか、など住民の不満や不信もこのダムには溜まっているようです。

長々と失礼しました、このように書いてみて理解が深まりました。

 

 

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救急車東京五輪は大車輪

2019-08-23 10:03:07 | 時事川柳

 来年夏の東京五輪・パラリンピックは暑さ対策が必須で様々な取り組みが検討されておりますが、救急車の台数が不足することを防ぐために大会期間中に限って台数を増やすことも検討しているそうです。

 東京消防庁が所有する約260台の救急車は6年ほどで新車に更新し、それまで使用していた車両は予備車として一定期間保有し古いものから処分しているそうですが、処分を遅らせて大会期間中は予備車を増やす作戦とのこと。

 泥縄的な増車で一時凌ぎ出来たとしても病院の受入態勢は大丈夫なのか?と心配になりますし、最近トライアスロンのスイムを行う東京湾の水質問題が報道されましたが、これも高温が原因で大量の雨水が流れ込んだ後は特に酷いようです。

 競技開始を早くする、舗装の表面温度を下げる工夫など、秋に開催すれば不要な対策に追われており、くそ暑い時期に開催することは選手にとっても観客にとっても良いことは一つもないのです。

 良いことがあるのは欧米のテレビ局、秋にはフットボールや野球、サッカーなどの中継で忙しく、放送局にとって暇なこの時期にオリンピックが開催されるように、放送権料を餌にIOCに迫っているようですね。

 前回のように秋の開催であれば東京まで出かけていきたいのですが、来年の夏は行かないで救急車の出動機会削減に微力ながら貢献します。

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