山歩き

どんな花が咲いてるでしょう、どんな山が見えるでしょう

国会がお決めにならぬ集中審

2019-11-29 14:58:09 | 時事川柳

 巷間を賑わしている「桜を見る会」問題を巡り、与党は野党が求めている同会の主催者である安倍首相が出席する参院予算委員会の集中審議開催を、時間的制約を理由に拒否しました。

 首相は「出席を求められれば応ずるが、それはまさに国会がお決めになること」と宣っており、野党の追及を避けたい与党が開催するはずもなく、首相の発言は「開催を決めるなよ」と同じことを意味している訳で、「国会がお決めになる」という慇懃無礼な首相の常套句を逆手にとって詠んでみました。

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二制度を認めた北京駄々をこね

2019-11-28 23:05:13 | 時事川柳

 英国の植民地だった香港が1997年に中国に返還されるにあたり、50年間は資本主義を採用し、社会主義の中国と異なる制度を維持することが約束され、外交と国防をのぞき、「高度な自治」が認められている。

 これが一国二制度ですが、香港区議会選挙で民主派が圧勝したことから、中国指導部が強硬姿勢を堅持すれば香港市民の怒りが爆発するのは必至で、中国は香港返還後最大の試練に直面し、香港内部では民主派の発言力が強まる中、秩序回復を望む人々は声を上げにくい雰囲気が醸成され、歴史的勝利の陰で社会の分断は強まっていて、香港内外から「一国二制度」に「崩壊」の危機が忍び寄っている。

 中国政府は「暴力と混乱を制する」ことが香港での最優先事項だと述べ、香港当局は引き続き抗議活動を厳しく取り締まるべきだとの立場を示しており、習指導部は譲歩姿勢を見せず、過激なデモが収束するかどうか予断を許さない状況となった。

 という記事を深読みして詠んだ句が入選となりましたが、下五の「駄々をこね」が適切な表現なのか、自信がありませんでした。

 

 

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設計が幼稚で傾く金看板

2019-11-23 08:26:40 | 時事川柳

 21日の第一面の大きな見出し「幼保無償化 数百億円不足」「看板政策設計甘く」これだけで句が出来ました、は少し大袈裟ですが句のイメージが膨らみました。

記事の概要は以下のとおりです。

・10月にスタートした国の幼児教育・保育の無償化制度で、2019年度分の財源が数百億円程度不足する見通し。

・単価の高い保育所利用者が想定よりも多かったことが主因とみられ、不足分は今年度補正予算案に追加計上する。

・始まったばかりの看板政策で異例の予算不足となり、甘い制度設計が露呈。

 ここから、甘い→幼稚と揶揄し、看板はメッキを施し金看板と持ち上げて見たものの、高い所で傾いた様子を映像化してみましたが、メッキが剥がれて傾いて、あとは落ちるか外すだけでしょうか。

 消費税増税分の一部を無償化財源の一部に活用し、足りなくなれば赤字国債を含む他の歳入を充てるやり方、やってる感だけですね。

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大木の桂見下ろすタカとなり

2019-11-22 12:53:46 | 時事川柳

 安倍晋三首相の通算在職日数が20日、通算で2887日となり、戦前の桂太郎を抜いて歴代最長となりました。

 それに合わせたように「桜を見る会」を巡る公的行事の私物化問題が開花し、目出度さも半ばと言ったところでしょうか。

 おまけに政権のレガシーとしたい憲法改正と戦後外交の総決算の取り組みも途半ばて、「歓喜なき最長到達」の見出がすべてを物語っております。

 安倍晋三=タカと2音で表現出来るのは、句をつくるに当たり大変有り難いことで、何年か前の官製春闘を「冬眠のベアを突っつくタカの嘴」と詠み、秀逸を頂いたことを思い出しました。

 政治家を象徴する別名を思いつくまま挙げてみますと、小沢一郎=剛腕、鳩山由紀夫=宇宙人、菅直人=瞬間湯沸し器、小泉純一郎=変人

 私にとって印象深い人々なんでしょうか、あとは思い付きません。 

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森田知事男らしさが影潜め

2019-11-18 07:55:04 | 時事川柳

 70年代に青春スターとして一世を風靡した千葉県の森田健作知事が、泣きそうな顔で15日の紙面に載っていました。 

 9月に千葉県を襲った台風15号の災害対策本部を設置した直後に自宅に行った事について、歯切れの悪い釈明に追われておりましたが、今度は使途不明金が明らかになりました。

 過去4回出馬した知事選で余った選挙運動費、約五千万円が使途不明となっていることが分かったというのです。

 新聞は桜を見る会が大きく取り上げられ、目立たないこの話題ですがテレビのワイドショーでは面白おかしく?扱われていたので、持ったことのない竹刀でしたが、「おれは男だ!」から一本取ることが出来ました。

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