２６日（土）の第二面に載った次のような見出が目が留まり、句のイメージができました。
諫早湾堤防「開門」は無効
福岡高裁差し戻し審 国勝訴、判断統一へ
長期闘争 怒りと疲労感 漁業者ら
国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防排水門を開けるように命じた確定判決の無効化を国が求めた訴訟の差し戻し控訴審で、福岡高裁は２５日、開門は許されないとする国側勝訴の判決を言い渡しました。
堤防閉め切りから４月で２５年、干拓を巡る法廷闘争が長期化している状況を「泥沼」とし、見出しの「疲労感」を「徒労感」に変えたのは、ドロとトロウで韻を踏む効果を狙ったものです。
国の主張、漁獲量が増加傾向で開門の必要はない、開門すれば水害と塩害の恐れがあり営農に支障が出る、を高裁が認めたものですが、漁業者は頼みとした司法に裏切られた思いで「海に潜りにきてみろ」と怒りをあらわにし、干拓地の営農者は手放しで喜べず漁業者側をおもんぱかる声も多いそうです。
２２日（火）の昼頃テレビを観ていたら、東京電力管内の電力需給が逼迫していると、経産省が節電を呼びかける様子と、関東地方の降雪が放送されました。
こちらは、暖かくなってきたし大丈夫と思っていたところ、東北電力管内も同様で初の電力逼迫警報が発令され、停電になったら困ると思い暖房の温度設定を１８度にし、テレビの画面を暗くするなど、出来る範囲で節電に努めましたが夕方は寒くなってきましたので、早々に寝ました。
翌２３日（水）の早朝の新聞によれば、節電の協力が得られたおかげで大規模な停電は回避できた、とのことで安心して句づくりに励みました。
入選句は、どこかで聞いたことがあるような句なので、一緒に投句した本命、対抗に期待していたので意外な結果です。
本命 電気料値上げで節電望むとこ 対抗 停電の不安まん延節電す
東日本大震災で津波被害に遭った陸前高田市のＮＰＯ法人から寄贈され、静岡市清水区の景勝地・三保松原内の海浜公園に植樹していた松１本（高さ約２メートル）が何者かに伐採され、静岡県警は器物損壊容疑で捜査を始めました。
松は震災前に陸前高田市の松原で採取した種から育てられ、現地の松原再生に取り組む「高田松原を守る会」が２０１８年に寄贈したものです。
私は、その数７万本と言われていた高田松原で、ただ一本生き残った「奇跡の一本松」の遺伝子を、何らかの方法で引き継いだ松がやられたと早とちり、下五は「一本松」として投句しようとしましたが、直前にそうではないと気付き「松一本」に変えました。
静岡市の担当者は「いろいろな方の気持ちがこもっている特別な松だった。非常に残念」と話し、挿し木で再生できないか調べるそうです。
第１３回冬季パラリンピック北京大会は１３日夜、ロシアのウクライナ侵攻による戦火が消えない中、国家体育場（通称「鳥の巣」）で閉会式が行われ聖火が消されました。
中国ではロシア批判や反戦の言論を統制しており、パラ開催中、主要メディアはウクライナの選手らによる反戦の訴えや抗議を取り上げず、大会組織委員長はあいさつで平和という文言すら使わなかったそうです。
また、国営中央テレビの放送はＩＰＣ会長のウクライナ関連の発言を中国語に同時通訳せず、黙殺したことはご存じのとおりです。
負の面を隠し成功を演出した習近平氏、権威を発揚することが出来て、定めし満足していることでしょう。
宮古市は１０日、ロシアの軍事侵攻でウクライナから脱出する避難民の受け入れに、全面協力する方針を表明しました。
通訳の確保やウクライナの生活文化習慣の調査、国との具体的協議はこれからですが、先ずは手を挙げた宮古市長は次のように述べられました。
「ウクライナ各地の状況を見ていると心が痛み、震災の被害を思い出さずにいられない。あの時は世界中から支援の手を差し伸べてもらったが、今度はわれわれができることで苦しんでいる人々を支えたい」
